クレジットカードのススメ
社会人でクレジットカードを持っていないのなら、安定した身分のうちに作っておいた方がいい。学生だったら親の信用で発行される在学中に申し込んでおこう。なぜクレジットカードがあったの方がいいのか。それは現金で払うより、クレジットカードで払った方が得だからに決まってる。
では、クレジットカードで支払うとどんなメリットがあるのだろうか。
ポイントサービス
たいがいのクレジットカードは、利用金額によってポイントが貯まる。ポイントで交換できるのは各社違いはあるが、商品券や他社のポイントに交換するのが無難。一般的な還元率は0.5%と低いが、そもそも現金で買ったら何も付かない。
盗難保険
カードが盗難にあった場合は届けた日から何日か前からさかのぼって、その時点からの損害額を補償してくれる。通常は警察に盗難届けを出すなどの協力が求められる。
盗難保険はたいてい他の保険会社と契約してサービスを提供してる。ごく一部のカード会社では、保険料をケチって盗難保険に入ってないとこがあるので注意。
ショッピングプロテクション
カードで買った商品が事故とかで壊れた場合に、補償してくれるサービス。年会費無料のカードだと通常はついてない。また、サービス対象商品や価格に制限があったり、ある程度の自己負担額が必要だったりと、会社によって対応が違う。
旅行保険
旅行中にケガや病気になった場合に補償してくれるサービス。これも無料カードではあまりついてない。あっても海外旅行のみで国内まで補償してくれるのは、それなりの年会費を取るカードぐらい。私みたいにほとんど旅行しない人には関係ないのだが。
定期的に海外旅行をする予定があるなら、海外旅行保険が付帯される、年会費が有料のカードを選んでも元がとれるかもしれない。この場合は、短期の海外旅行保険の保険料と補償内容を、カード付随の補償と比較して検討してみよう。短期の保険料だけでクレカの年会費がまかなえるかもしれない。
続いてはクレジットカードを使う時の注意事項。クレカを使うのはあくまで節約の為だと言うことを常に頭に入れておこう。
心構え
クレカは限度額まで使える魔法のカードではない。あくまで財布の延長。支払いが後だからって、引き落とし口座の残高以上の買物は絶対にしないこと。特に、ボーナス払いにして期限までに金貯めようとか、思わないように。
ボーナス払いは例えば、数十万の買物をする時に一括で払うより、支払いまでの間定期にでも入れておくか、ぐらいの気持ちで使うべき。今の金利で半年以内の満期だと、新生銀行の2週間満期預金(50万から年利0.20%)か東京スター銀行のスターワン1週間円預金(10万から年利0.25%)とかに一時的に預けるならいいかな。
超短期の定期預金については↓
スターワン1週間円預金(0.25%)が新生の2週間満期預金(0.20%)より有利じゃねえか -満期半分利率0.05%アップだと-
これだけはやってはいけない
リボルビング払いや分割払いなど金利・手数料のかかる支払い方法はしない。リボルビング払いは、カード利用額がいくらであろうと返済額を毎月一定の額(例えば5千円とか)+手数料にする制度。限度額内ならいくら買っても、1ヶ月の負担が抑えられるので便利に見えるが、これは奴らの罠。+手数料とは、利用額の実質年率15%ぐらい(会社による)の金利が日割り計算された額なのだ。この低金利時代に年15%の金利だよ。
例えば10万円の商品をリボ払いで月5千円+リボ手数料で支払うとしよう。トータルの支払い回数は20回で、支払い総額は11万2815円にまで膨れ上がる。1万2815円も余分なお金を払うことになってしまう。
カード会社によっては後から支払方法をリボ払いに変更できたりするが、これを知れば絶対にやってはいけない行為だと理解できるであろう。
また、カードによってはキャッシングサービスが付いてるかもしれないが、同じく絶対にやってはいけない。もちろんただで金を貸してくれるわけではない。実質年率18%ぐらい(会社による)の利子がかかる。さらに、キャッシングの利用代金もリボ払いで返済可能。ここまで読んでくれた人なら気づいてると思うが、これはダブルトラップになってる。気づかずに利用すると俗に言う、借金が雪だるま式に増える状態に陥るので注意されたし。
できるだけ現金を使わないようにする
買物は可能な限り、クレカの使える店を利用するようにする。例外は現金払いでも、クレカのポイント以上の差額がある時。たいがい、現金しか使えない店の方が安売りしてる事が多いし。
交通費もできるだけクレカで払う。電車の定期はクレジットカードが使えることが多いので、自分が利用してる鉄道会社とかで支払い可能な方法を調べておこう。タクシーでも利用可能な場合がある。カード会社のステッカがドアとかに貼ってあるので、運転手に聞いてみよう。
会社によっては、公共料金や年金などの支払いにも使える。ただ、年金とかはポイント付与対象外になってる時があるので注意。それ以外でも金券・電子マネー・切手とかは対象にならないケースが多い。
クレジットカードの選び方
これからクレジットカードを作ろうとしてる人に、カード選択のアドバイスを。基本的には、会費がかからなければそれほど問題ないんだけど、次のようなカードは避けた方がいい。
まず、盗難保険に入ってないカード。だからといって不正使用時に補償されないわけではない。だいたいはカード会社が不正使用だと認めてくれれば補償される。だが、保険料を貰ってる保険会社ではなく、保険料も年会費も取ってないカード会社が判断するんだから、その結果がどうなるかは推して知るべし。
次に、支払方法がリボルビング払い専用カード。前述したように、リボ払い・キャッシング等の利息は、銀行の金利と比べて尋常じゃなく高い。
最後にお勧めの年会費無料のクレジットカードの紹介。二つとも維持費がかからないので、将来有料カードを持つことになっても、負担にはならない。
楽天カード
私がメインで使ってるのは、楽天カード。最近テレビCMでも宣伝してるので気になってる人もいるかもしれない。このブログでは楽天について、いい事ばかり書いてるわけではないが、それでもこのカードだけは手放せない。その理由は以下の通り。
最大の魅力はポイント制度。買物100円につき楽天ポイントが1ポイント貰える。楽天ポイントは楽天市場の買物で、1ポイント1円で50ポイントから利用できるので、還元率は1%に達する。ポイントの有効期限は1年だが、加算・利用があれば更新されるので、楽天を利用してる人なら意識するまでもない。その為、あまりカードを利用しない人が他社でありがちな、ポイントの有効期限が切れて無駄になることがほぼない。
Edy機能はつけない方がいい
Edy機能を付けると、発行手数料315円がかかる。これは更新時にもかかるので注意(2014.2.23追加)
使ったことはないが、楽天Edyという電子マネーサービスもある。カードからのチャージにはポイントは付かないが、楽天Edyの使用で200円につき1ポイント貯まる。0.5%相当だからしょぼく見えるが、普通のカードと同じ還元率。クレカが使えないけど、楽天Edyなら使える店を利用する機会が多ければ現金よりお得に買える。
貧民は関係ないけど、海外旅行傷害保険がついてる。国内は対象ではないが、旅行中の病気・ケガの補償に加えて、疾病治療費・賠償責任・携行品損害まで補償してくれる。条件は利用付帯ではないので、日本を出国する前にツアーの代金とかを支払わないと保険が付帯されないが。それでも年会費無料で保険がついてるのはめずらしい。
他社にはない楽天カード独自のサービスで、ここのカードを作って良かったと思ってるのは、カード利用お知らせメール。その名の通り、カードを利用するとメールで知らせる機能だが、これを考えた人は素晴らしい。カード不正使用に対する最高の対策になってる。「業界初!特許出願中」らしいから他では真似できないかも。
イオンカード
以前に申し込みを検討したけど結局作ってないが、イオンカードも人によってはお勧め。これもCMががんがん流れてるので、もうおなじみか。
なんといってもこのカードの売りは、毎月20日・30日にイオンでの買物が5%引きになるサービス。イオンの利用者にとってはこれ以上のカードはないだろう。
また、無料カードにしてはめずらしくショッピングセーフティ保険が付いている。5000円以上の商品からだが、カードで買った品物が壊れても180日間補償してくれる。
ここの難点はポイントサービス。200円で1ポイント付与で還元率は0.5%。交換は1000ポイントから500ポイント単位。有効期限も最大で25ヶ月ぐらいだから、年間で10万ぐらいは使わないとポイント交換できないかな。また、500ポイント単位でしか交換できないので、人によっては死にポイントが生じるだろう。
さらに、商品券とかに交換するには手数料で250ポイント必要なのもマイナス。WAONとかの電子マネーとの交換は手数料無しなので、WAONで使う前提ならこの点は問題ないかな。
ポイント制度が弱いのを差し引いても、イオンで買物するなら、イオンカードは持っておいて損はない。なお、お客様感謝デー以外でも頻繁に利用するなら、イオンの株を買って株主優待でオーナーズカードを発行してもらうことも検討した方がいい。持っていると下記のような特典がある。
・持ち株数に応じて買物額(100万円まで)の3・4・5・7%のキャッシュバックがある
・イオンカードなしでもお客様感謝デーの5% OFFが適用
・イオンラウンジが無料で利用できる
だったら、イオンカードいらないんじゃねえって感じだが、そうはならない。というのも、オーナーズカードのキャッシュバックが適用されるには、支払方法に制限がある。具体的には↓
イオン | 株主・投資家の皆さまへ | 株式・債券情報 | 株主優待制度 – 株主さまご優待カードのご利用方法
レジにてオーナーズカードをお会計前にご提示し、現金又は、WAON(イオンの電子マネー)、イオンカード等イオンクレジットサービス株式会社が発行するカードによるクレジット払い、イオン商品券、イオンギフトカードでお支払いください。消費税を含むお支払金額合計がご返金の対象になります。
つまりイオンカード以外のクレカで払うと、キャッシュバックが受けられないんだよね。流石はイオン系列の囲い込み戦略。よく考えられている。
ちょっとクレカ以外の話にもなったが、イオン系列に囲い込まれても構わないのなら、イオンカード+オーナーズカードのコンボは超強力。株はリスクがあるので万人には勧められないので、株主になるつもりならよーく調べてからにした方がいいけど。
ちなみに、ここまでイオンカード・オーナーズカードのメリットを知っているのに、両方とも持ってないのには訳がある。家の近くにはイオンがないんだよ。生活圏に出来るか、イオン系列のドラッグストアでも、5%引き・キャッシュバックあるなら作るんだけど。
その後の私
結局、イオンの株主になってオーナーズカードをもらった上、イオンカードも作っちゃった。
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