Raspberry Pi desktop
Raspberry Pi Desktopは、Raspberry Pi公式OSのPC版みたいなものっぽい。なので、個人的には使わない教育用のアプリとかが入ってるが。普通に使うにしても、ブラウザがChromiumとか、デフォルトでLibre Office・VLCがイン ストールされてて使いやすい。
https://www.raspberrypi.org/downloads/
Raspberry Pi OS – Raspberry Pi
インストール
インストールしたのはPuppy Linuxで使ってたWindows XP PC。USBメモリからブートしてたPuppyと違って、今回はXPブート用のHDDとは別のSSD 240GBに入れた。ブートローダーもHDDの方に入れてデュアルブートできるようにした。
インストール後にしたこと
インストール後、日本語入力にMozcとかのインストールは必要だったが、比較的素のままで使える。機能的に不満を感じたのは、デフォで省電力関連がないのかサスペンドとかが用意されてなかったこと。Raspberry Piのハードに合わせてるからだろうか。
具体的には、「Add / Remove Software」から更新の確認・アップデート。その後、MozcとFcitxインストールして再起動・設定。その他のアプリも、基本的にはAdd~からインストール。Add〜に入ってないSimpletextとかは、だいたいWebから32bit用deb落としてインストール。たまに、tar.gzとかもあるけど、ドキュメント見たりググってインストール。
以下、使ってるときの作業メモ
画面ロック
ちょっと席を外す時とかに画面ロックをしたいが、Puppy Linuxみたいにデフォルトでは用意されてないっぽい。ググって、スクリーンセーバでロックかけることにした。まずは、apt-get install で XscreenSaverインストール。スクリーンセーバの設定はこれ参照。
https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/screensaver.md
Raspberry Pi Documentation – Configuration
具体的には、こんなシェルスクリプト書いてデスクトップに置いといた。
#!/bin/sh
xscreensaver-command -lock
実行すると、「このテキストファイルは〜」ってダイアログが出て「実行」をクリックしないと行けないのが面倒だったが。ファイルマネージャーの設定で「実行可能ファイルを立ち上げる時は選択肢を出さない」にチェック入れたら、以後出なくなった。
Webブラウザ
Chromium
デフォルトで入ってるChromiumだが、コミックウォーカーの表示がおかしい。漫画の画像のアスペクトが狂ってるっぽい気がする。以前にも同じことがあってなんかしたと思って設定確認。「Use hardware acceleration when available」をオフにしたら正常表示。
Firefox
Chromiumでコミックウォーカーがうまく見れない時に、Firefoxインストール。しかし、FirefoxだとChromiumとは違う表示の乱れ。これならChromiumのほうがまだまし。PuppyだとFirefoxは問題なかった気がしたんだが。こっちも設定いじればなんとかなるかもしれんが、Chromiumで読めるようになったんでスルー決定。
Pale Moon
Pale Moon for Linux – Your browser, your way!
公式からdeb落としてインストール。これもコミックウォーカーがFirefoxと同じ症状だった。
メーラー
標準のClaws Mailを試したが、なんとなく使いにくいしフォルダ分けがわかりくいので、アンインストールした。
Linuxでも、Windowsで使ってるThunderbirdはあるのでインストールしようとしたが、ポータブル版はないっぽい。WindowsとLinuxでメールを共有するには、メールの保存場所を外付けSSDとかに変更するしかなさげ。ぐぐったら結構面倒そう。
xubuntuまでもはじめてみました-3 Windowsとメール共有
さらにぐぐったら、Puppyだとポータブル版があるのかもしれんが、やっぱ面倒そう。
Thunderbird
結局、Add〜Thunderbirdインストール。下記を参考にWindowsのプロファイルフォルダ持ってきて設定したが、設定とか移行できるがメール受信できない。パスワード記録しない。
Thunderbird のデータを新しいコンピューターに移動する
新規で設定すれば問題なくメール受信もパスワード記録もできた。なので、メールのアカウント作った後、手動でWindowsで使ってたメールファイルをコピーしたところ、過去メールも移行できた。面倒だったが。
多分、Windows版のThunderbirdのメールは、それ以前に使ってたEudoraの物だったからな気がする。なんか、該当ファイルとか見てみると、LinuxでもWindowsでも文字化けしてたので。まあ、Windows 9xあたりからのレガシーだからしかたなかったってことにしておこう。
動作確認後、LinuxでもWindowsで使ってたアドオン、「Lightning」と「CompatctHeader」を追加した。
プロファイルの場所を外付けSSDに設定してから、試しにWindowsのThunderbirdも同様に設定してみたところ、プロファイルの共有は可能だった。ただ、別OSから起動するとプラグインをインストールしろみたいな表示が出たが、有効にして再起動すればNPぽい。
あと、Windows版の Portableapp.com のポータブル版はプロファイルの場所をアプリと同じフォルダに固定してるらしく、上のやり方では変更できなかった。
標準のqpdfviewだとファイルによっては文字化けするので、System Fontをいじったりしてたら、なんかqpdfviewのメニューとかダイアログがバカでかくなったり文字が表示されなくなったりした。いつの間にか文字化けは治ったが、異常表示の方は再起動しても削除して再インストールしてもダメだったので、他のアプリを試すことにした。
後日、System Fontをデフォルトに戻したら異常表示は治った。
MuPDF
Add〜からPDF系のアプリをいくつか試した。まずはMuPDF。なんか、パスワード付ファイルが開けない。ターミナルでhelp見たら、-pオプションがあったけど、いちいちコマンド打たなきゃならんのか。
なお、Main Menu Editor見たら、表示されないだけで登録はされてたから、やろうと思えば表示できるな。
Evince
流石に都度コマンドは面倒なので、Evinceをインストール。OS上はドキュメントビュワーになってるっぽい。機能的にはパスワード付もパスワード入力すれば表示できるし、ファイルごとにパスワード記憶も可能なので一度入力するだけでいいので、これに決定。
USBストレージ
Androidスマホ、Kindleタブレットはつなげるとファイルマネージャー開くか聞いてくる。特に設定とかしなくても普通にファイルのコピーとかできる。
Windowsファイル
だいたい使えるが、zipの中身のファイル名が日本語だと文字化けしてる。ググったらいろいろ対応策があるっぽい。
- patchが当たった修正版unzipを使う
- unarを使う
- 化けたファイル名をconvmvで修正する
できればGUIかメニューで簡単に解凍できるようにしたかったが、いい方法が見つからなかった。
unar
選んだのはunarのインストール。コマンドラインだが、オプション無しでカレントに文字化けせずに解凍可。アプリケーションで開く」から「コマンドラインを指定」だと、どうしてもホームディレクトリに解凍されるっぽい。場所は -o オプションで指定可能って、コマンド必要か。
なお、pi desktopに入ってるunzipでも、-o SJISだったかでおけっぽい。
サスペンド・ハイバネート
なんか、終了メニューに電源オフと再起動とログオフしかないので、しばらく使わない時に電源落とすの面倒なんだが。サスペンドの方法や、Add〜からACPI関連をインストールしてみたが、やり方が分からん。
ACPIでググってコマンド打てばいいと気づいて手抜きのシェルスクリプト作ったら、サスペンドはするが画面ロックかからない。なので、画面ロックしてからサスペンドにした。
#!/bin/sh
xscreensaver-command -lock
sudo pm-suspend
ただ、サスペンドするとUSBの外付けHDDがアンマウントされるぽい。pm-suspendをpm-hibernateに変更したらマウント維持されるが、ハイバネーションだと復帰にそこそこ時間かかるようになった。
Typora
エディタはGeanyを使ってたが、最近Windowsで使ってるMeryみたいなアウトライン表示できるはないかと探したら、Typoraならできそうなんだが。
Typora — a markdown editor, markdown reader.
Typoraは以前Windowsにインストールした時、入力すると即レンダリングなのがうざいと思ってたが。アウトライン表示がどんなもんか試すことにした。
https://typora.io/linux/Typora-linux-ia32.tar.gz(現在は有料になったっぽい)
tar.gzだからインストール面倒かと思ったが、なんかファイル落として解凍して「Typora」開くだけで起動した。アウトラインは、表示的にはイメージ通りだが。本職のアウトライナーじゃないので、項目の並び替えとかの編集は、項目じゃなくテキスト直接編集しないとダメなのはちょっと面倒だが。
なお、プレビューうざいは「フォーマットメニューの書式をクリア(Ctrl-/)」で解消。普段はこれでいいかもしれんが、この状態だとアウトライン使えないのが難点。
https://netnavi.appcard.jp/e/3umsk7G
“本当にプレーンテキストでの表示が気になるときには、Ctrl + /でとっさに確認できます”
画像編集
画像編集は凝ったことはしないけど、ブログ用に最低限トリミング・黒消し・縮小・フォーマット変換ぐらいは必要。Add〜からいくつか試したが、Pintaに落ち着いた。ペイントソフトっぽいので、他にもテキスト入れたりブラシで書き込んだりもできるので、機能的には十分すぎる。
FTP
Filezilla。特に特筆すべき点はない。
サイトとか
金融機関
基本デイトレとかしないのでヘビーな使い方はしてないが。
- 楽天証券投資信託の注文とか普通にできる
スピードマーケット高は使ってないから不明
- Monex特に問題なし
トレードステーションは、米国株買う時スマホからだからどうでもいいが、ブラウザ版の起動確認だけはした。
確定申告
Firefoxで確定申告のサイトで申告書作成したが。フォントがあってないのか文字が一部隠れたりしたが、その他に気になったことはない。PDFダウンロードまでは支障なく可能。途中の.data作成・再開も問題なし。
バックアップ
なんか、標準のrsyncコマンドで十分ぽい。ターミナルでこれ打てばおけっぽい。
rsync -rav バックアップ元/ バックアップ先/
ちなみに、最後に「/」つけないと新しくフォルダ作るらしい。
https://jp.linux.com/news/linuxcom-exclusive/431401-lco2015070802
基本的な形式は、以下のとおりです。
rsync option source-directory destination-directory
ただ、-ravだと全部上書きっぽいので、差分バックアップなら-u追加みたい。
rsync -urav バックアップ元/ バックアップ先/
「-u」オプションを利用することで、バックアップ先にすでに存在しているファイルはバックアップ対象とみなさず、差分のあるファイルのみバックアップを行わせる事ができる。
さらに、元で削除したファイルを先でも削除するなら–delete追加。–forceも必要かと思ったけど、多分なくても大丈夫な気がする。
【 rsync 】コマンド(その2)――同期元にないファイルを削除する/実行内容を事前に確認する
最終的にはこんな感じになった。
rsync -urav --delete バックアップ元/ バックアップ先/
なお、一番最初は-n追加して確認したほうがいいかもしんない。
不具合
後日、ホームをバックアップしたら、code 23のエラーが出てるのに気づいた。面倒なのでsudoで実行して解決。
ただ、バックアップ先がNTFSなのでもしかしたらsudoでもエラー見逃していたかもしれない。