低年齢化するプログラミング教育
なんか、政府が小学生からプログラミングを必修化しようとしてるのを受けてか、プログラミングがブームらしいんだが。それでビジュアルブログラミング言語による、低年齢層へのプログラミング教育も流行ってるらしいんだが。
この記事の中に「ゲームをハックすることでプログラミングに興味をもたせる」という事例が出てるんだけど。これってハックというより、ぶっちゃけチートじゃね。
未経験主婦でもなれる講師が教えるプログラミング講座
上の記事ではまた、「このように、プログラミング言語やツールの問題、そして適切な指導者をそろえる、といった人材の問題などが指摘されているのです」という問題にも触れてるが。最近では、プログラミング未経験の主婦が講習受けて講師になって自宅でプログラミングを教えたりしてるって話もあるんだよな。
いくら人材不足だからって、そんな感じで雨後竹のごとく自称プログラミング講師とかが増えると、アタリショックみたいな現象が起きそうだな。
こんにちはマイコン
個人的には、自分でプログラム組めるかも怪しいなんちゃって講師に金払って教えてもらうぐらいなら、キーボード打てるようになった子供には、「こんにちはマイコン」読ませたほうが全然役に立つと思うんだけど。
この本は大昔のマイコンブームの先駆けとなった入門書で、1がマイコン入門とプログラム(BASIC)のさわり。2はプログラム入門。プログラミング教育目的なら1の前半は不要なんだけど、2だと基本命令はリファレンスなみにそっけない説明だから、まったくの未経験者だとついていけないかも。
ちなみに、昔大学の般教で情報処理の講義を取ってたんだけど。授業で習ったプログラミングは、まじでこんにちはマイコン(2じゃなくて1)レベルだった。ろくに勉強しなかったけど、余裕で「A評価」だったな。
電子書籍版
ちなみに、こんにちはマイコンはイーブックイニシアティブジャパン eBookJapan
で電子書籍版が出てるのを知って、懐かしさのあまりつい買ってしまったんだが。
ただ、オリジナルと違って電書版には当時のマイコンの紹介とかが抜け落ちてるんだよな。
今となっては実用性は皆無だが、リアルタイムで読んだ身とすると資料や懐古趣味的に削ってほしくなかったので、それだけは残念。
流石にオリジナルの内容そのままだと、現在の教育教材としては厳しいかもしれんが。すがや先生に、リクルートテクノロジーズ「2016年おすすめプログラミング言語」の「Java」に対応した、「こんにちはJava」でリニューアルしてもらえば結構いけそうじゃね。
とうとうなかった事にしたリクルートテクノロジーズの件は↓
リクルートのJava推しありきのアンケート結果を見ると、今のプログラマに昔のマシン語プログラマ並のスキルを求めるのは無理か
今回の感想
そんな訳で、政府主導のプログラミング教育にはあまり期待できないかな。個人的には、将来的にはゆとり教育の再来とか言われそうな気がするんだけど。
以下余談。
トンカチエディター
今回記事のタイトルに「トンカチエディター」という、おっさんでも馴染みのない人が多いと思う単語があるので簡単に補足しとくと。トンカチエディターは、ファミコンのディスクシステム用のゲーム改造ツールで、任天堂のライセンスを受けてない非正規品だったりする。
取説にライセンスの話がちょっと書いてあったが、確かディスクシステムのゲームは最初に英語で、「このソフトは任天堂からライセンスを受けてる」みたいな表示を出さないと起動できない仕掛けがあったらしい。おそらく非公式なソフトがこれを表示すると、ライセンス受けてるって表示してるのに受けてないというツッコミをするための仕掛けとの見解だった。開発元のアイツーは、この表示をなんらかの方法でスキップしてたとも書いてあったような。
まあ、今は当然として、当時のファミコンユーザーでも知らなくてもいい事だが。
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