ファミマこども食堂
なんか、ファミマがこども食堂を全国展開するらしいんだが。
なぜかこの件、藤田孝典氏がZOZOほどじゃないにしろ因縁つけてる気がするんだけど。
ファミマがこども食堂 3月から全国2千店、イートイン(朝日新聞) https://t.co/aNAXKqbtXh 子ども食堂の実践が市民の自発性や主体的な行動、子どもたちへの支援の場ではなく、資本や企業の宣伝活動、社会貢献活動に堕した。また悪い先例がひとつ。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月1日
関連ツイートを見てみると、藤田氏の主張は大雑把に二点な気がする。
藤田孝典ファミマこども食堂を語る
一つは、僕の考えた最強のこども食堂じゃないってダメ出し。
子ども食堂の意義は子どもに食事を与えたり、交流の場所を作り出すだけではなく、関係者が地域の問題に気づき、自発的・主体的に社会構造へアプローチする場所、エンパワメントされる場所であったはずだ。資本や企業の参入は子ども食堂の意義を覆すし、ブームの終焉を意味する。あまりにも悲しい。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月1日
もう一つは、コンビニみたいな貧困の原因作ってる非正規低賃金で労働搾取してるクソ企業は、エセ慈善事業やる前に正規雇用して給料増やせって感じ。
何か本当に子どもの貧困を生み出している雇用構造、社会構造が理解できない人が増えているんだな。だから貧困を生むシステムの一員がニコニコと貧困を緩和する活動をするだけで称賛する。騙されないで。親の長時間労働と低賃金、雇用形態って誰が生み出しているんだっけ?すごい好景気なはずだけど。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月1日
藤田氏の心境はよく分からんが、なんかスイッチ入っちゃったっぽい気がする。
社員のうち非正規雇用67%のZOZOTOWNとやり取りしているなか「何を問題としているのか理解できない。不愉快。」と子ども食堂関係者に言われたことがある。ワーキングプアを大量に形成しているし、子どもの貧困を含む日本の負の構造を象徴しているからだよ。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月1日
もう企業は日本のために賃金と税金をがっぽり払え。話はそれからだ。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月1日
この意見は至極当然だとは思うけど、だからってファミマがこども食堂やるのを親の仇みたいにdisる必要があるのか、私気になります。
最近は企業が社会活動をやろうとすると、背景に必ずといっていいほど、深刻な労働問題があって、自分のところから改善しろよ、の連続で言っていて辛い。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月1日
大企業などは特にそうだけど、自分のとこの従業員の給与、特に非正規雇用、ワーキングプアのところを上げることが最大の社会貢献で貧困対策だって。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月1日
というか、ファミマのこども食堂ってまだ始まる前の段階だよな。
はい。ファミマで子ども食堂というのはある意味で名称の簒奪であり、企業イメージや利益をめぐる戦略だと思います。過去の子ども食堂の実績をないがしろにするものです。子ども食堂関係者のなかに様々な葛藤があるはずです。立ち止まって関係者には考えてもらいたい。 https://t.co/kKJRGdC4iK
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月1日
ちなみに、返信先の赤木智弘氏はプレスリリースとか読んでるみたいだけど、藤田氏はおそらくリンク先のニュース記事しか読んでない気がする。
「いいことをしているんだからいいじゃないか!」と言っている人は、その内実なんて見ていないですよ。プレリリースすら読んでないで、こども食堂のイメージだけで四の五の言っているんじゃないか。
— 赤木智弘@高輪エイサー駅 (@T_akagi) 2019年2月2日
プレスリリース読むと、世間が想像してるこども食堂とは別物って気はするけど。まあ、ガチな貧困は救えないかもしれんが、プチ貧困とか孤立化の抑止ぐらいの効果はあるんじゃね。
こども応援ネットワーク埼玉
ついでにググったら、埼玉でのトライアル関連の記事とか見つかった。
埼玉県との包括的連携協定締結10周年記念事業 ファミリーマートが埼玉県内3か所で「こども食堂」を開催 ファミマでご飯を食べて、コンビニ探検!
さらにググると、「こども応援ネットワーク埼玉」ってプロジェクトみたいなのが引っかかった。他のとこは不明だが、少なくとも埼玉はファミマのこども食堂と「包括的連携協定」してるっぽいので、ファミマ単独の売名行為的な藤田氏の意見は少しひねくれてる気がしないでもない。
今回の感想
そんな訳で、まだ始まってもいないファミマのこども食堂について、そこまでdisらなくてもいいんじゃねって気がするが。藤田氏は、今回のファミマのこども食堂を「福祉後退のターニングポイント」とか考えてるぐらい脅威に感じてるっぽいが。
子ども食堂の実践を拡大するために、企業・市場に委ねるのか、政府や自治体に委ねるのか、で日本の公的福祉のあり方も変わる。中・長期的に見たら、ここもさらなる福祉後退のターニングポイントなんだろうな。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月2日
さらに、こども食堂は安価な食事だすだけが仕事じゃねえこども食堂舐めるなみたいに、これからこども食堂を作ろうとか協力しようって人のハードルまで上げてる気がする。
実は全国どこの子ども食堂でも満足にご飯が食べられない子どもの参加は相対的に少ない。子ども食堂の重要な機能は、食事提供のみにあらず、という点から議論を始めないとまた福祉がメチャクチャになる。 https://t.co/wypuXUyxO5
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月2日
どうでもいいけど、藤田氏ってどこまでファミマのこども食堂について知ってるのか、私気になります。
一般の大人にも開放されている子ども食堂もいくつもあるから、是非いろいろ言う前に見に行ってもらえたらと思う。見ないで参加もしないで議論にはならない。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月2日
ついでに、ファミマのこども食堂を子供の尊厳や自尊心を傷つけるとでも言いたげなだけでなく。
子ども食堂をファミマがやると食品ロス問題も解消されて一石二鳥という意見もあってガッカリ。そうするにしても、子どもたちには絶対に隠してやってほしい。尊厳や自尊心があるんだから。少子化するよ、この国は。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月2日
このツイートの後にこれRTしてるのは、藤田氏はファミマこども食堂では豚の餌と同等の売れ残りの廃棄食品を出すとか思ってそうで、私気になります。
近所のファミマのオーナーが言ってたが、売れ残りの食品は豚のエサに回している。もちろん、それを子供に回すということではないのでしょう。まさかね。 https://t.co/91KBdqoT8J
— 紅のメタボ@そろそろ野党共闘本気出していい? (@Fair_S0ciety) 2019年2月2日
トライアルだと人数限定で日時決められていたことから、おそらく専用の弁当とかを用意してたと思うけど。サービス開始後は不明だが、トライアルの実施状況から予約制みたいな感じになるんじゃね。
https://www.youtube.com/watch?v=SCERZgccWGQ
個人的には、心のこもった10円より心のこもってない1万円の方がありがたいのと同じで、例えファミマでも利用したい人は俺は食うだけでいいと思うけど。どっちにしても、「社会貢献なり社会活動」するには聖人君子でなきゃならないみたいな見解は、藤田氏がそう思うんならそうなんだろうな藤田氏の中ではなってことでファイナルアンサーな気がする。
改めて(株)ZOZOもファミマも社会貢献なり社会活動する際には叩かれないように、自社関連の労働問題をまず解消すべきだと思う。別に僕らは喜んで叩きたいわけでもないのだから。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2019年2月2日
まあ、ファミマのこども食堂をマンセーする意見を見て、かわいそうに本当のこども食堂を知らないんだなって気持ちになるのは分からなくもないが。それなら、一定条件満たさなきゃ「こども食堂」名乗れないとかの法律作れとか言えばいいんじゃね。
一連のツイート読んだ印象としては、藤田氏と同様の意見の人たちからすると、ファミマこども食堂容認してる人だけでなく、非正規・低所得者の犠牲の上に成り立つこども食堂を利用する奴も共犯だって言いたげなのが、私気になります。
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