島田裕巳
こないだ、島田裕巳著の「もう親を捨てるしかない」という電子書籍がAmazonの日替わりセール対象になったんだけど。作者の名前とキャッチーなタイトルにつられて商品情報を見てみたんだけど、そしたらレビューに興味深いことが書いてあったんだが。
Amazon.co.jp: もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない (幻冬舎新書)の右肩上がりさんのレビュー
しかしこの著者は、文筆家として六本木ヒルズの仕事場で庶民を見下ろしつつ著作を量産し、自らは歌舞伎、オーディオ、グルメと生活を楽しんでいる一方で、「プア充」なる概念を貧乏人に布教なさっておられるお方であるから、油断は出来ない。
ぐぐってみたが、「六本木ヒルズの仕事場」は六本木ライブラリーのオフィスメンバーで利用してると思われる。いわゆる、レンタルオフィスみたいなもんかな。
10月5日(月)来週10月13日にライブラリートークをするがテーマは「これ以上深くは読めない『1Q84』で関心のある方は招待できる: 島田裕巳の「経堂日記」
◆スピーカー:島田 裕己(宗教学者/六本木ライブラリーメンバー)
六本木ライブラリー
ちなみに、六本木ライブラリーのオフィスメンバーだと入会には審査が必要な上、入会金税別30万・月会費9万(年払い100万)とそれなりにかかる。立地と設備考えれば、六本木に仕事場持てるなら高くはないんだろうか。けど、会社の所在地にしたり郵送物の受取は出来ないみたいだな。
オフィスメンバーよりサービスは限定されるが、コミュニティメンバーというサービスもあって、こっちは初回事務手数料5千円・月会費9千円(年払い10万)らしい。なんか、ノマドワーカーには六本木に仕事場があるオレかっけーできるのにリーズナブルという評判もあるらしい。
確かに、下手すりゃ月22日スタバに通うより安上がりかもな。ただ、オフィスメンバーと違って無料ドリンクないから、ライブラリーカフェで有料で注文すると倍以上かかるかもしれんが。かといって、家から弁当とか水筒にドリンク詰めて持ってくるのは場に合わんかもしれんから、意識高い系も大変だな。
もっとも、料金が安いと民度も下がるのは世の常。
前述した通り、六本木ライブラリーもオフィスメンバーだと会費が高いからそういう心配はないだろう。その分、下みたいな会議室も利用できる(ポイント制で一部は月会費に含まれる)から、島田氏みたいに「歌舞伎、オーディオ、グルメと生活を楽しんでいる」ような高所得者はそっち行くべきなんだろうな。
葬式は要らない VS. 葬式は必要
余談だが、上で対談してる島田氏の考えと真っ向から対立してる一条真也氏って何者かと思ったら、冠婚葬祭会社のお坊ちゃまで現社長かよ。しかも、本名が佐久間庸和って、一条真也はホーリーネームみたいなもんか。そりゃ、「葬式は、要らない」とか言われたら「葬式は必要!」と、ビックリマーク付けてでも言い返すわな。けど、ここの葬儀費用24万円コースって結構安いかな。けど、これは一番安いプランの基本料金でだから、実際は高級プランを勧められたりオプションとか色々付けると高くなる、タケノコ商法みたいなもんなんだろうな。
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個人的には、「葬式は、要らない」は結構参考になったんだけど。なんか、作中の数字が筆者に都合の良いように捏造されてるって説もあるな。
まあ、葬儀費用についてはピンキリだと思うけど。火葬・埋葬の他にお通夜とか告別式やって、参加者に食事とか振る舞って坊さん呼んだら100万ぐらいすぐ超えるんじゃね。最近だと、直葬や家族葬とかの簡易な葬式ならパック料金で100万大幅に切るようなのもあるし。既得権益を守りたい明朗会計じゃない既存の仏教団体あたりから蛇蝎のごとく嫌われてる、Amazonのお坊さん便みたいなサービスもあるしな。ぶっちゃけ、檀家とか故人が特定の宗教を信じてたならともかく、会ったことも関わりもないお坊さんにお経呼んでもらったり戒名付けてもらっても嬉しくないだろ。そうして欲しけりゃ、遺言にでも書いとけばいいんじゃね。
今回の感想
島田氏の著作の内容については置いとくと、六本木ヒルズの仕事場で貧乏人を見下してるって感想を別の例で例えると。描いた絵が1000万で売れるキンコンの西野氏みたいな高所得者が、クラウドワークスに登録して単価の安い仕事で稼げなくてもプア充でいいじゃんと擁護してるみたいなもんか。
個人的には、この人もシュリーマン商法だからこの金額が100%の評価には思えないけど。それでも絵とか見たところ、一定水準以上の技術力は認めざるをえないかな。
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