シェアハウスで漫画家目指す
先日、テレビのニュースを見てたら、新潟市が支援するシェアハウスで漫画家を目指して若者数人が共同生活してたんだけど。市の補助のおかげで、入居時の保証金3万円と光熱水道費等の負担が1人当りの月2万円なら悪く無いとは思うが。これって、2年間の期間限定なんだよね。
詳細はこれっぽいな。
もう夢chuなの
今回取材されてた高山春香さん22歳は、(仮名)とか付いてないから本名だろうが、「桜Trick」の主人公と同姓同名なんだな。
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モラトリアム延長の罠
閑話休題、高山氏は漫画の専門学校卒業して就職しないで漫画家を目指してるみたいだが。「昼間はファストフード店、夕方から深夜にかけてはドラッグストアと、2つのバイトを掛け持ちしています」で週6日働いてるなら、下手すりゃ週休2日の企業に就職した方が漫画描く時間多いんじゃね。
まあ、就職においてもっとも有利な「新卒」というカードを犠牲にしても、めでたく漫画家になれれば結果オーライだが。プロになれずあきらめた瞬間、一生非正規のワープアで下流老人予備軍がほぼ確定して、貧困にあえぎながら残りの人生を過ごさなきゃならない可能性大なんだけど。この点は、週休4日の「ゆるい就職」と同じだな。
夢に向かって行動するのを否定はしないが、失敗した時の保険かけずに挑むのは学生時代までにしとけと思う。まあ、学生時代でも大学生までいったら、就職活動で内定もらったり公務員試験に合格するとか、退路を確保しとかなきゃならない崖っぷちな時期もあるけど。
仮に、2年で結果出せずシェアハウス追い出された場合、漫画家の夢を諦めるにしろ働きながら続けるにしろ、生活費稼ぐために就職しなきゃならないんだが。まだ若いから、非正規なら書類選考でお祈りもらうことはないだろうが。ガチ新卒と職歴のある第二新卒がライバルになる、正規雇用は絶望的じゃね。なんとか面接に呼ばれても、その先はこんな感じかな。
そんな訳で、漫画家になりたいワナビーで、卒業したらこういうシェアハウスとかで創作活動してみたいと思うなら、これを読んでもそう思えるかよく検討したほうがいい。
今回の感想
新潟市の、漫画家志望の若者を支援する試み自体は悪く無いと思うが。家賃補助で経済的負担を軽くしても、現実は週6もバイトしないと暮らせない環境だからな。これが、家賃の高い東京23区の空き家利用なら評価できたが。
ぶっちゃけ、地方なら親と同居しとけば家賃だけじゃなく、食費や光熱費とかもかかんねえんじゃね。それなら流石に家に金入れろよとも思わなくもないが、余計なコストかけるためにわざわざバイトまでするんなら、パラサイトの方がまだマシじゃね。
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