ピース綾部ペニオク事件
なんか芥川賞のニュースを見て以来、「ピース」というのがどこかで聞いたことのある名前なんだけど思い出せなくて、残尿感のようなすっきりしない気分になってたんだが。最近やっと思い出した。昔、ペニオク詐欺事件が話題になっていた時に知ったんだった。あらためて調べてみると、該当の記事を削除しただけでなく、ウェブ魚拓に保存されていた分まで削除依頼して消してたのか。
まあペニオク詐欺は、芥川賞をとった又吉直樹氏じゃなく、綾部祐二氏のほうだが。
ピースって元々は、綾部氏の方が人気が出てドラマの主演まで務めてたのか。となると、現在の格差が生まれたきっかけは、又吉氏の成功もあるけどペニオク事件も関係してるのかな。
ピンハネ
ついでに、「火花」について興味深い記事も見つけた。又吉氏が所属する事務所、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが印税の半分近くをピンハネしてるらしい。
ピンハネと言えば、まず思い浮かぶのは派遣業界だが。
確かに、底辺の派遣社員からピンハネした金で、派遣会社の正社員の福利厚生とかボーナスとか退職金を吸い上げてるかもしれないが。それでも、執筆作業にはノータッチの吉本と違って、派遣会社だと本業への営業とか事務・経理や派遣社員の管理とかやってるからな。とはいえ、大半の会社は上記リンクのリツアンみたいにピンハネ率を公開してないから、中身はお察しってところだろうが。
話を吉本に戻すと、今回の又吉氏の執筆に関しては、エージェント業務とかまったくしてない棚ぼたな金なんだから。募金集めて右から左に流す日本ユニセフのピンハネ率の上限25%より多いってのは、どう考えてもありえないよな。
もっとも、世の中にはヤクザのシノギ以上かもしれないピンハネ率を誇る仕事もあるけどな。
木村和久
さらに調べてたら、前に芥川賞について書いた記事で触れた「平成ノ歩キ方」の著者、木村和久氏が芥川賞について書いてるのを見つけた。今回の成功について、本人の資質と努力に加えて編集者に恵まれたことを挙げている。
ピース又吉の芥川賞受賞に見る編集者の重要性【コラムニスト・木村和久】 (週刊SPA!)
2011年、今から4年前に又吉さんと遭遇し、そこから浅井さんが口説きまくって、渋る又吉さんを説得し、難産のすえに生まれた作品が「火花」である。
もっとも、又吉氏がお笑いで成功してなければ、そのきっかけとなった編集者との出会いすらなかっただろうけどね。
そう考えると、吉本の看板背負ってお笑いしてたからここまで名が売れたわけで。その宣伝費と考えれば、4割ぐらいとられても妥当という考え方もあるな。
「平成ノ歩キ方」については↓
芥川賞が偉いんじゃなく芥川龍之介が偉いんだと思う
今回のまとめ
そんな訳で、個人的には芥川賞作家の次の作品より、印税を半分近く抜かれた又吉氏と吉本の関係のほうが気になるな。又吉氏は今回の印税で、世が世なら長者番付に載っただろうから。今後、吉本から足洗って個人事務所設立とかって流れになったら、間違いなく節税対策だろうな。
もしくは、ハリポタ翻訳者みたいにスイスに移住するとか
もっとも、又吉市の場合、本がヒットするかどうかは本業(?)のお笑い活動の影響も大きいだろうから。それを考えると、仕事を執筆一本に絞るでもなければ、そうするメリットは薄いか。
おまけ
最近は、Kindleとかで電子書籍を個人でも簡単に出せるので。もしかしたら、何かの間違いで個人出版した本が売れまくって、税金が大変なことになる人もいるかもしれない。そんな人にはこういう制度がある。
大雑把に説明すると、フリーランスとかで毎年の収入の変動幅が大きい人とかが、1年じゃなく複数年単位で所得を平均化して税負担を軽くできる制度らしい。詳しく調べてないんで、又吉氏が対象になるかは分からんが。適用できれば、旧長者番付に載らなくなるぐらいまで節税できるかもね。
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