クラウドソーシング
なんか、クラウドワークスマガジンというクラウドソーシングマンセーなページがあるんだが。名前の通り、クラウドソーシングの大手クラウドワークスが運営してるので、クラウドソーシングで働くとこんなにハッピーみたいなことを、テレビ通販に出てる落ち目の芸能人みたいに褒めちぎってるんだが。
けど、クラウドソーシングの現実はこうなんだけどね。
クラウドソーシングの罰金?
ちなみに、この記事では稼げないことが多いのについて、ネット上の説をあげてるが。
またネット上には、稼ぐ人が少ない別の理由として「同じクライアントから継続的に仕事を受ける場合、クラウドワークスを経由せずに、直接取引するユーザーがいるから」という説も出ていた。
記事でも指摘してるように、クラウドワークスやランサーズといった大手は直接取引を規約で禁止してる。クラウドワークスの場合、直接取引をすると100万円以上の違約金になる。ランサーズも同様に100万円以上。さらに、場合によっては損害賠償を請求される可能性もある。
5. 利用者は、利用者が第5条第14項又は第12条第6項に違反した場合、違約金として、当該取引の報酬額に対するシステム 利用料相当額か金100万円のいずれか大きい方の金額(当該取引の報酬額に対するシステム利用料相当額の算定が不可能な場合は、金100万円)を弊社に支払うものとします。
5条14項
14. 会員又は過去5年以内に会員であった者は、会員又は過去5年以内に会員であった者と、本サービスを利用せずに、直接に本サービスを通じて委託可能な内容に関する業務委託契約を締結すること及びその勧誘をすることを行ってはならないものとします。但し、弊社が事前に承諾した場合はこの限りではありません。12条6項
6. 受発注者間で本取引に関する報酬を直接授受することを禁止 します。なお、直接の報酬の授受の有無にかかわらず、クライアントは弊社に第2項所定の報酬の払込みを行う義務があるものとします。
会員が第24条第1項第12号に違反し、本サービスを介さずに直接取引(直接取引を誘引した場合、または直接取引の誘因に応じた場合を含む)をした場合には、会員は前項に定める損害賠償金とは別に、違約金として、当該行為がなければ支払われていたと推定される第10条で定める弊社手数料の2倍に相当する金額(その額が100万円に満たない場合は100万円)を支払うものとします。
まるで、風俗の罰金みたいな制度で笑ってしまうが、ピンはね業者も中抜き出来ないとおまんまの食い上げだから、そりゃ必死になるわな。ただ、この利用規約が合法なのかは個人的には、最高裁まで行かないと決着が付かない問題のように思えるんだけど。特に、クラウドワークスから足抜けした後も5年間縛られなきゃならないとか、あり得なくね。
クラウドソーシングでタダ働き?
ちなみに、同業者のランサーズだとこういう記事があるんだが。真偽の程は不明だし、2年以上前だから今はどうか分からんが。
スマホゲーの会社とかも、クラウドソーシング利用してキャラデザとかパクれば安上がりに絵を調達できそうだな。もっとも、そういったとこはPixivの高ランカーに声かけまくったり、果ては人件費の安い中国とかから引っ張ってきて、破格の報酬で描かせたりしてるんだろうが。
今回の感想
クラウドソーシングで稼げるのは、アニメの仕事だけで食っていけるレベル並に難易度が高いので。「クラウドワークス登録したら自宅の仕事で正社員並に稼げちゃたった」とかいうセールストークは鵜呑みにせず、一部の才能のある人か株やFXで運良く儲かったぐらいに思ってた方がいいだろう。人生に勝因はない、あるのは敗因のみ。
それに、正社員には社会保険(年金・健康・労災・失業)があるから、病気や失業しても一定の保障があるけど、クラウドワーカーにはない。まあ、保険会社がクラウドワーカー向けに保険加入機会を提供するってプレスリリースを見つけたが。
2014年のリリースな上に、商品一覧からだとそれっぽいサービスを探せないんだけど。アニメーターの文美国保みたいに、業種によっては個人事業主向けの保険に入ればいいかもしれんが。
また、正社員なら簡単には解雇されないし、企業によってはボーナスや退職金に各種手当がつくケースだってあるんだが。クラウドワーカーだとそういった手当がないだけじゃなく、仕事がいつまで続くかどうか明日も知れぬ身なんだけど。兼業・副業ならともかく、これ一本で暮らしていくってのはよほどの高スキル持ちでない限り、ぶっちゃけ無理ゲーだろ。
そんな訳で、クラウドワーカーになって金稼ごうと思ってる人は、クラウドソーシングで稼げなくてもいいように働いて金貯めたほうがいいんじゃね。まあ、本業の片手間にやるぐらいがちょうど良さそうだけど。
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