貧BP
なんか貧BP氏が29歳資産1800万の女性ブログの記事にトラックバックしたら、TB承認されず「あんたと関わり合いたくない」的な記事を書かれたらしいが。
ちなみに、貧BP氏が言いたいことを大雑把にまとめるとこんな感じ。かなりの意訳だが、大筋はあっていると思う。
自分は働いたら死んじゃう病気だから貯金できない。将来は富裕層が払った税金で生活保護を受けて暮らす。こんな風になった原因は社会にあるし、国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有するんだから当然。
例によって、いろいろ理由をつけて上記の主張を正当化しようとしてるわけだが。今回はノブレス・オブリージュは宗教云々という流れにまでなった。そこでひとつ思い出したんだけど。
ミレーの落穂拾い
話は変わるが、ミレーの「落穂拾い」という絵をご存知だろうか。教科書とかにも載ってるし、有名すぎる絵だから、何らかの形で一度は見ていると思うが。
この絵は、収穫時に取りこぼした落ち穂を拾う女の人が描かれているんだけど。ここに登場する女性は収穫に従事する農業関係者ではなく、無関係の不法侵入者だったりする。地主も小作人もそのことに気づいているが、とがめたりはしない。なぜなら、麦の刈り入れの際、貧しい人が拾い集められるように、こぼれた麦はわざとそのままにしているから。元はキリスト教の教えらしい。
聖書によると、刈り入れの時にこぼれた麦の穂は、貧しい孤児や未亡人が拾うことを許された神の報酬でした。
貧BP氏が否定される理由
こんな話を紹介すると、まるで貧BP氏の主張を正当化してるように見えるかもしれんが、それはない。個人的には、ベーシックインカムを支持してるぐらいだから、怠け者だろうと善良な市民と同じく、最低限は税金で面倒を見るべきだと思うけど。現行の生活保護を働きたくない人にまで支給するのには反対。
貧BP氏が氏のブログのコメントを見る限り、多数から支持されていないのは色々理由があるだろうが。例えるなら、電車で座っている時に高齢者が乗ってきて席を譲ろうとしたら、貧BP氏がさも当然のような顔をして割り込んできたみたいな感じかな。なんとなくだけど。
今回のおまけ
余談だが、ミレーという人は一般的には、農民画の権化のように思われてるけど。若い頃は絵が売れなくて、金のために裸婦を描いてたんだよな。そしたら世間の評判が「ミレー? 裸の絵ばっか描いてる奴だろ」となったのにショックを受けて、描くのをやめたとか聞いたような。
結局、最後は金目だな。
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