パエトーン
山岸凉子の「パエトーン」を読んだ。これはチェルノブイリの事件を受けて描かれて、1988年に発表された漫画。そんな古い漫画を、何で今更読んだのかというと。2011年3月25日からWebで無料公開されているのを、最近知ったので。
感想としては、これが普通の感覚だよな。
原発
正直私は、どちらかといえば原発推進派なんだけど。別に原発が安全だと思ったことなど一度もない。けど、日本で何か起こるのはどうせオレが死んだ後だろう。自分が死んだ後の世界なんて知ったこっちゃない、そんなふうに考えていた時期がオレにもありました。おそらく、原発を導入した政治家や官僚、後押しした経済界の人間もそう思ってたんじゃね。
最近になって、小泉純一郎とか池上彰が「原発はクリーンで安全だと思ってましたが、311で違うと分かりました(キリッ)」みたいな事を言ってるが。単に、三味線を弾いてるだけだろ。まともな知能持っていれば、小学生だって原発の危険性ぐらい分かるぞ。
参考図書
池上彰が読む小泉元首相の「原発ゼロ」宣言内容を要約すると、「日本人のポケットにはおおきすぎらあ」
原発の安全性
テレビとかで原発反対派が出てると、「本当に原発が安全なら国会議事堂の隣にでも作りやがれ」って旨の発言をしてるのをよく聞いたが。まあ、土地の有効利用の観点からは大都市に作るのは無理があるだろうが。一番電力を使う大都市の近郊に作ってないのは、そういうことだろう。
どこかの知事も、原発の敷地内に東京電力の本社を置くように要望したけど、これは実現しないだろうな。言うまでもなく、東電のお偉方は当然の事ながら、原発が安全なんてちっとも思ってないだろうし。
あらためて日本の原発の場所を確認してみると、関東には茨城にしか作ってなかったんだな。それにしても、全部海沿いって、海洋汚染に対する考慮はまったくなしか。
今回のまとめ
「パエトーン」作者の山岸凉子には、元首相や高名なジャーナリストよりも先見の明があった。というよりは、日本の将来に影響を与えるような地位の人に、何らかの欠落があると判断できるように思える。
原発にしろ年金にしろ、現在のその場しのぎ的な制度を見てると。お前ら、ノストラダムスの予言でも信じてたのかと言いたくなるようなお粗末さ。もしくは、オレらがアンゴルモアの大王になってやんよ、なんて考えてたんじゃねえの。
将来的には、何らかの技術革新がないと改善できない問題だろうけど。当面は、東京オリンピックが開催されるまでに。安倍首相が、オリンピックのプレゼンで大見得切ってスピーチした内容が、嘘八百じゃなかった事を証明できるかどうかが山場か。
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