バター高い
家では滅多にマーガリンを使わない。バターの方がカロリー高いのは分かっているが、それよりも人工的に作られたマーガリンの方が体に悪いと思っているので。あとは味。とはいえ、バターって高いんだよね。消費税も上がったし、最近の懐具合も厳しいので。バターとマーガリンの価格差が、貧民には無視できないぐらいになってきたよ。
そんな訳で、バターの代わりにマーガリンを買うべきか、ちょっと調べる事にした。
マーガリン
マーガリンについては、日本マーガリン工業会のページを見てもらうとして。
個人的にマーガリンを避けていた最大の理由は、バターに比べてトランス脂肪酸が多く含まれているからなんだよね。トランス脂肪酸は世界的には規制が進んでるようだけど、日本では野放しになっている。実際、米国産のピーナッツバターとか、パッケージに「Trans Fat Free」と表記してある。
余談だが、日本のピーナッツバターはそんなに好きじゃないけど、アメリカの(特にスキッピー)はものすごく好きだったりする。私はスキッピー塗っただけで食べてるが、砂糖は入ってるけど甘さを感じるほどじゃない。トランス脂肪酸は0だけど、ほとんど油でハイカロリーなピーナッツバターは、体にはかなり悪いと思っている。けど、アメリカ人はこれにジャムやシロップを加えたり、バナナをはさんだりするんだよな。確かに美味しそうなんだけど、日本人が常食してたら糖尿病まっしぐらになりそう。
閑話休題。マーガリンのトランス脂肪酸が多いとは言うけど、実際どのぐらい多いのか。ちょっと調べてみた。
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸の含有量を調べようと、マーガリンを作ってる会社の公式ページを見たが、小岩井と明治は具体的な数字を探せなかった。他に、低トランス脂肪酸を謳ってる製品があったが。入手製に難がありそうなので除外する。そんな中、見つかったのが雪印メグミルクのページ。
雪印メグミルク
上記ページの、「Q9.マーガリン類にはトランス脂肪酸は含まれていますか?」の回答にあるリンクから、PDFファイルを見ると具体的なトランス脂肪酸の含有量が分かるが。それによると、雪印ネオソフトは、食パン1枚に塗る料の目安の10g当たり0.08g含まれている。これは0.8%と意外に低い。他には、ケーキ用マーガリンが0.6%で、雪印ではもっとも少ない。それ以外のだと軽く1%を超えてたりするが。まあ、その分飽和脂肪酸が少なくなってる製品もあるから、どっちを選ぶか悩むところ。
帝国ホテル『ホテルマーガリン』
続いて帝国ホテルのホテルマーガリン。下記リンクによると、2009年の分析結果によれば10g当たりのトランス脂肪酸含有量は、0.04g。雪印ネオソフトの半分、0.4%しか含まれてないのか。
トランス脂肪酸摂取量
ぶっちゃけ、トランス脂肪酸を1日にどのぐらい取ってもいいのか。日本だと法的規制も基準もないが。農林水産省のページによると、2003年に国際機関は1日当たりの目標摂取量を約2グラム未満と公表している。
なお、トランス脂肪酸はマーガリン以外にも、加工食品には多く含まれる傾向がある。トランス脂肪酸が多い原材料を使えば、当然そうなるからな。他にも牛肉も、脂肪の多いところほど多く含まれてる。
そんな訳で、トランス脂肪酸の摂取量を減らすのは、現状の日本だと難しいな。それだけに、食品へのトランス脂肪酸の表示を義務付けるべきだと思うが。今年になって、消費者委員会が表示義務化を再検討してるみたいなので、少しは希望が持てるのだろうか。
若者に多い「トランス脂肪酸」摂取 消費者委、表示義務化を再検討 (1/4ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
今回の買い物
結局、雪印ネオソフトを買いました。
そりゃ、帝国ホテルのホテルマーガリンの方が、トランス脂肪酸は少ないけどさ。これ買うぐらいならもういっそ、バター買った方がよくねって値段だからな。その点、雪印だとバターの半分ぐらいの値段で、たいがいのスーパーなら売ってるから入手も容易だし。庶民でも普通に買える値段で、低トランス脂肪酸の商品を提供してる点では、雪印メグミルクを評価してもいいと思う。
そんな訳で、トランス脂肪酸は気になるけどバターは高くて心が折れた人には、雪印ネオソフトは最善ではないけど次善の選択ではないだろうか。
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