オウム事件終わりの始まり?
なんか、元オウム真理教の教祖麻原彰晃氏を含めた、オウム事件の死刑囚7人が電撃初処刑されたけど。この件に関して、平成最後の大掃除とか恩赦対策とか重大法案のミスディレクションなどといろいろ言われてるが。個人的に気になった記事について、なんか書いてみる。
リテラ
まずはリテラから。記事についてはいつもの調子だが、全体的にはなんとなく分かるって感じだが。細かい点であれっと思ったとこがあったんだけど。
まずは、世界的に死刑制度があるのは少数派ですよって流れで、さらに死刑の有用性について疑問視されてるって論調だが。
なぜか。死刑制度を支持する人たちがまず口にするのは、犯罪が凶悪化しており、抑止のために必要という論理だ。しかし、これはデマに近い。というのも、この20年間の犯罪統計を見れば、凶悪犯罪や殺人事件は明らかに減少傾向にあるからだ。増加しているように見えるのは、厳罰化や予算拡大を狙う法務当局・警察の情報操作と、それを受けたマスコミの過熱報道が原因だろう。
これって日本のことでいいんだよな。続いて死刑が凶悪犯罪の抑止にならないって記述だが。
そもそも、「死刑があればそれを恐れて凶悪犯罪が減少する」という“抑止効果論”も、「根拠がない」というのが世界の共通認識だ。たとえば、1981年に死刑を廃止したフランスの統計でも廃止前後で殺人発生率に大きな変化はなく、1997年12月に1日で23人が処刑された韓国においてもやはりその前後で殺人発生率に違いはなかったという調査報告がなされている。他方、人口構成比などの点でよく似た社会といわれるアメリカとカナダを比較すると、死刑制度を廃止して40年が経つカナダの方が殺人率は低いというデータが現れている。
この記事によると、死刑を廃止したフランスと最近死刑を執行してない韓国では「殺人発生率に違いはなかった」らしい。アメリカとカナダについては、六連銃の掟で「銃が人を殺すのではない、人が人を殺す」なNRAが大きな影響力を持つ銃社会のアメリカとカナダの、「人口構成比など」以外のよく似てない点にも注目したほうがいいんじゃねって気はする。
一方、死刑制度のある日本については、「この20年間の犯罪統計を見れば、凶悪犯罪や殺人事件は明らかに減少傾向」って認識っぽいんだけど。だとすれば、フランスや韓国も日本みたいに死刑執行したほうが凶悪犯罪減る気がするんだけど。アメリカについては、そういえば上の記事でこんな事も書いてたな。それなら、アメリカでも死刑執行されてない州はカナダと同じぐらい殺人率が低くなってるのか、私気になります。
実は、OECD参加35カ国の中で、死刑制度をもつのは、アメリカと韓国、日本のみ。しかも、アメリカはこの10年で死刑執行したのはテキサス州など、一部の州に限られている。
ついでに、リテラの記事のタイトルも回収しとくと。オウム事件だけじゃないけど、この手の批判が起きるのは密室でコソコソ殺ってるからって気がする。取り調べとかも含めて、もっとオープンにすべきだと思う。今回の件に関しては、ここまで凶悪事件ならむしろ、公開処刑した方が良かったんじゃね。
Yahoo!ニュース 江川紹子
続いてYahoo!ニュースの江川紹子氏の記事。
この記事は考え方の違いはあれ、あまりツッコミどころはなさげに見えるんだけど。この指摘については私もそう思った。
しかも、教祖と最もつながりのあった6人を同時に執行することで、現在の教団が「尊師と一緒に転生した高弟たち」のストーリーをでっち上げ、同時に執行された元弟子たちを理想化、神格化し、教祖への忠誠心を煽るのに利用されかねない。
多分、オウム真理教復興を考えている人なら、麻原尊師と6人の殉教者とか持ち上げること考えてるんじゃね。今のアレフだとどうか不明だが、小学生が彰晃マーチを歌ったりしてたイケイケだった頃までいかなくても、それなりの資金があれば幸福の科学みたいなアニメは無理でも、漫画ぐらいならいけるんじゃね。まあ、オウム全盛期の出版物でも、漫画家に依頼するまでは行かなかったみたいだけど。
今後は、今回処刑された麻原氏以外に村井秀夫氏を合わせた7人を、キリスト教でいう聖人みたいな扱いにして布教活動するのか、私気になります。
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