ソフトバンクはパチモン売ってた?
ちょっと前の記事なんだけど、ホリエモン氏がソフトバンクの孫正義氏を上から目線で「昔はパチモノを売っていただけ」とか評してる記事を見たんだが。そのパチモノが、ソフトバンクのパソコン雑誌の事らしいんだけど。
堀江貴文が暴露する「孫正義は昔はパチモノを売っていただけだったのによくぞ成り上がった」という話
「最初にアスキーが雑誌を出すわけ。当時は色々なPCの種類があって、各専門誌があるんだよね」
「それを孫さんは後追いでパクリ雑誌みたいなのを出していたんですよ。みんなパチモノだと思ってた。あの頃は」
パソコン雑誌
一応元ネタの動画も見て確認したけど。パチモンって具体的には「Oh!シリーズ」の事らしい。ただこれ、少し事実と違う気がするんだけど。
雑誌関連の話の流れをまとめるとこんな感じ。
・ソフトバンク以前のコンピュータ雑誌は技術評論社とアスキーしかなかった
・ソフトバンクの雑誌は全部パチモン
・最初にアスキーが「アスキー(月刊アスキー?)」って雑誌を出す
・当時はメーカー各社がいろいろなパソコンを出してたから、各機種向けに専門誌を出してた
・その状況の後追いでソフトバンクがパクり雑誌(Oh!PC, Oh!MZ, Oh!Xとか)
動画の説明だと、8bitマイコン時代の各メーカーが群雄割拠した80年代ぐらいの話だと思うが。まず、ソフトバンクのOh!シリーズが出る前って、そんな各機種向けの雑誌ってなかったと思うが。
8ビットパソコン
当時のPCの種類で具体例としてあげたのが、NECのPC-88・98、シャープのMZ・X1、富士通のFM-7。メーカ名のみだとソニー・日立・東芝と、別格扱いのアップル。ついでに補足しとくと、あの時代だとソニーはSMC-777、日立はベーシックマスター。東芝はパソピアみたいだな。どうでもいいけど、アスキーが推進してたMSXには触れてなかったが、低スペだからハブったんだろうか。
それはともかく、この時代の各専門誌といっても、前述したようにそこまでニッチなのはソフトバンクぐらいじゃね。ある程度シェアがあった4~5種類ぐらいだろと思ってたが、実際は短命なのも含めればもっと多かったのか。
今回の感想
個人的には、ソフトバンクのコンピュータ雑誌と言えば「Beep!」が好きだったけど。まあ、私の場合マイコンに興味持ったのは「ゲームセンターあらし」から「こんにちはマイコン」の流れがきっかけだから。上の動画で語られていた高尚な雑誌には縁がなかったので、もしかするとホリエモン氏の言うとおり、昔はソフトバンクが元ネタにしてたような各機種向けの専門雑誌があったのかもしれないね。
そんな訳で、アスキーって昔はそんなすごかったのか。てっきり、MSXとカ○スエンジェルズの会社だとばかり思ってたよ。
黒歴史
余談だが、ちょっと業種は変わるけど現在一流企業になった中には、当時の成果をなかったことにして大きくなった会社もあるけど。例えば、現スクエニのスクウェアの「アルファ」に、エニックスの「TOKYOナ○パストリート」とか。光栄の「団地○の誘惑」とか。この類は後に、バカな中学生の万引きがきっかけでパクられた例もあると言えばあるが。それを除けば、ソフトレンタル屋から成り上がったソフマップに比べれば、黒歴史ってほどではないと思うけどね。
第157回 シュッピン株式会社 代表取締役社長 鈴木慶3 | 起業事例 | 起業・開業・独立・会社設立ならドリームゲート – ベンチャー・起業家支援サイト
そして1982年、僕はソフマップを設立し、日本初のソフトウエアレンタル事業を始めることになるのです。
略
また、著作権問題をクリアしなければ、いずれ店が続けられなくなると考えていたところ、ある支援者からのアドバイスもあって、商売を中古パソコンの売買に鞍替えしたんです。
それから10年以上経ったWindows95以降の話になるが。知り合いの話なんだけど、ソフマップの通常とは隔離されたソフト売り場のレジの前って、CD-Rがスピンドル単位で山ほど詰まれてたんだって。ソフマップは中古パソコンだけじゃなく中古ゲームの売買もしてたからな。今だと、DVD-Rもご一緒にいかがですかって感じなんだろうか。
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