ジャストシステム
以前の記事で、有料の辞書買わなくても無料のオンライン辞書でいいじゃんみたいな記事を書いたんだけど。付属の辞書目当てにATOKのプレミアムバージョン買っちゃった。
しかも、最新版の2017じゃなく2016かよ。そりゃ型落ち製品なら値段も安いとはいえ、あえて旧バージョンを買うほどかと思うかもしれんが。辞書目当てだとそれもありかもしれんよ。
オンライン辞書ついては↓
EPWING辞書はオンライン辞書に駆逐される運命なんだろうか
精選版日本国語大辞典
ちなみに、今回はAmazonからパッケージ版で買ったんだけど。現時点で2017と2016の価格差は、2017のクーポン込みで2384円か。普通なら迷わず2017いくよな。
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で、辞書の中身だが、2017が「岩波国語辞典」「明鏡ことわざ成句使い方辞典」「大修館四字熟語辞典」「ジーニアス英和・和英辞典」の4種類に対して、2016は「精選版日本国語大辞典」「ジーニアス英和/和英辞典」と2種類。ジーニアスは両方あるので、違いは国語辞典関係なんだけど。2017は岩波国語辞典の他は、ことわざと四字熟語辞典なのに対して、2016精選版日本国語大辞典の一本のみ。けど、2016の精選版日本国語大辞典ってのは2005~2006年発行と古いが、元の紙本は全3巻で定価税別45,000円という代物なんだよね。
そうなるとおまけの辞書というよりは、辞書のおまけにATOKがついてくると言っても過言ではない状態だが。自社製品がビックリマンチョコみたいな扱いで、ジャストシステム大丈夫かと心配になるな。
精選版日本国語大辞典に話を戻すと、最近では電子辞書用が1万前後で売ってたり、iOS用のアプリが発売当初に4,800円(通常7,800円)でディスカウントされたりしてるので、ありがたみは薄れてるけど。しかし、期間限定とはいえ4,800円で安売りしてたのを考えると、まさかとは思うが改版の予定でもあるんじゃねって勘ぐりたくもなるけどな。
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余談だが、カシオの辞書コンテンツ版の「精選版 日本国語大辞典」は対応機種が限られてるんだけど。安価な機種はハブられて高価格モデルのみ対応と世知辛いので、これ目的でカシオの電子辞書を買う人は事前調査を忘れずに。
ATOK 2016 プレミアム
おまけの話が長くなったが、本題のATOKについて。届いて感じたのは、最近の市販ソフトの箱の小ささ。けど、中身はDVD-ROMと取説にユーザ登録ハガキとこれでも過剰包装なぐらいのペラさ。それでも、インストール方法だけじゃなく基本的な使い方まで書いてあるのは良心的だな。ぶっちゃけ、初心者がパソコン買って標準の日本語入力ソフトを使おうと思っても、操作方法はPDFとかの電子版マニュアルのみってのはやっぱハードルが高い気がする。
なお、メディア入りだが2WAYインストール対応なので、メディア使わなくてもネット経由でインストールできるのは便利。まあ、辞書でかそうだから素直にDVD使ったけど。それと、付属のハガキを使わなくてもオンライン登録もできるのでそうした。インストールにネット認証必要なんだから、その方がコスト的にもかからないんだろうが。加えて、ハガキを郵送で送るだけじゃなく、FAXでの登録にも対応してるあたり老舗の貫禄だな。東証一部上企業なんだから、当然と言えば当然なんだろうが。
ATOKイミクル
とりあえずプレミアム辞書もインストールして動作確認してみたが、やっぱ導入初期状態だと今まで使ってたGoogle日本語入力より変換効率悪いな。これが学習が進んでどのぐらい効率が上がるかの検証には、しばらく時間がかかるだろう。とりあえず、わざわざ旧バージョンの2016買ったお目当ての辞書だけど、まあ普通に使えた。
変換中に辞書引いたり、調べたい単語を指定してCtrl二回押し以外にも、イミクル単独で開いて任意の単語を調べられるので便利。ただ、検索方法が「単語検索」「部分一致」「前方一致」「後方一致」のみで、全文検索とかができないのはEBwin等の無料ソフトにも劣るな。
今回の感想
そんな訳で、有料の日本語入力ソフトを買ったのは最初のPC用にFEP付属のワープロソフト買った時以来だな。その後は、PC買った時についてるおまけソフトや、OS標準の日本語入力で十分だから金払ってまで買う必要性を感じてなかったが。時は流れ、現在は週平均5.0回記事を更新(ブログ村調べ)する自称ブロガーの端くれとなってるんだから。これだけ文章入力してるなら、日本語入力は市販ソフト使ってもいい気はするな。
もっとも、数年前に導入したGoogle日本語入力でも特に不自由感じてないことを考えれば、無料ソフトでも十分だった気もするけど。
以下余談。
辞書が私を大学生にしてくれた?
昔大学受験の時、英語教師にコンパクト辞書使ってる奴はダメと言われた。理由は、紙面が限られるので例文とかが載せられないから単語の応用力がつかないとかだったような。当時、分厚い辞書を持って行くのは重いという理由で、確かデイリーコンサイス英和辞典だったと思う、持ち運び便利な小型辞書を愛用していた私は賛同しかねたが。入学した大学の偏差値からすると、確かにその通りかもしれんな。
悪いこと言わないから現役の受験生は、辞書はサイズじゃなく中身で選んだ方がいいぞ。
三流私立大学の英語教育
さらに余談だが、その後入学した某三流私大に、教材はないけど代わりにロングマン現代英英辞典を買えという意識高い系の英語講師がいた。なんでも、ロングマンの英英辞典はネイティブスピーカー向けじゃなく、外国語としての英語学習者向けの英英辞典だからとか。単語の説明は大部分が基本的な英単語2000で書かれてるから分かりやすいとか言ってた。とはいえ、大学の偏差値を考えると少し背伸びしすぎだった気がする。それに、置物確定の辞書に3500円払うなら、他の教材にしてくれってのが学生の本音だったな。
そのまたさらに余談。仕方なく英語の授業に持ってたロングマンの英英辞典を見た別の講師が、英英辞典は日本語訳も載ってる方が良いと言ってた。具体的には、単語によっては「a very serious disease in which cells in one part of the body start to grow in a way that is not normal」と言われても直感的に分かりにくいけど、日本語なら「癌」の一言で方が付くというような説明だった。学生のレベルに合わせた的確な助言だったな。
cancer | meaning of cancer in Longman Dictionary of Contemporary English | LDOCE
ちなみにそっちの講師の教材は、本人が翻訳した有名アメリカ文学のダイジェスト版だったが。某有名出版社から出ている別の人が訳した本について、「訳が固い」みたいなことを言ってさりげなくdisってた。
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