メガドライブ復活?
なんか、新型メガドライブの予約が受付開始されたという記事を読んだんだが。セガ公認と言うが、実際はブラジルの会社がライセンスを受けてブラジル国内向けに作るゲーム機を、並行輸入して売るだけみたいだな。
まあ、機能的には本体にゲーム内蔵、カートリッジも使用可能でSDカードスロットも内蔵。任天堂のニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータもこのぐらいしろって感じだが、とはいえ新型メガドラの方には致命的な弱点がある。
・出荷開始時期は2017年6月
販売については予約制となっており、価格は2016年11月30日までの予約で税込2万1800円、12月1日以降は2万7800円となっている。なお、出荷開始時期は2017年6月を予定しているとのことだ。
なんか自転車臭がプンプンする上に、28年前の販売価格とほぼ変わらねえ。しかも、12/1以降の予約だと3万弱って、レトロフリークのギアコンバーターセットが買えるじゃねーか。
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まあ、ブラジル直輸入だから諸経費とかも上乗せされてるんだろうが。いくらセガのライセンス品とはいえ、日本のセガから発売される正規品でもない限りは、サードパーティの互換品との優位性は乏しいかな。
メガドライブ リミテッドエディション
ついでに動画や輸入元のサイトを見たりしたが。保証期間が90日(レトロフリークもそうだけど)しかなくて、その他に人柱上等な注意事項あり。
保証 90日保証(初期不良交換、無料修理、無料交換対応。保証期間終了後は有償でサポートします。)
注意1 仕様には一部独自予測があります。実機の仕様が優先されます。予告なく変更されたりします。
注意2 カートリッジロック、リージョンロック対策など不測の事態に対応しなければならない場合があります。
注意3 自己責任でご購入下さい。対応できないことを理由に返品はできません。
個人的に気になったのはビデオ出力がHDMIじゃなくRCAで「PAL-M」な点。最近は「RCAtoHDMI変換アダプター」があるみたいだが、PALについてはどうするんだろ。ぐぐったら、一応スペック的にはPAL入力にも対応した製品もあるんだな。
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テレビについては解決しそうだが、PALって事はエリアプロテクトで日本のNTSC版カートリッジはプレイできないんじゃね。
内蔵ゲーム目当ては買い?
さらに、製造元のサイトをGoogle先生に翻訳してもらって読んでみたところ、バンドルされてる22タイトルが書いてあった。ゲーム名は英語のままみたいだが。
ゲームがしたいだけなら、SteamでPC用に移植されてるのを買う方が安上がりだな。それでも、ブラジル版メガドラにしか入ってないゲームもあるが。
ちなみに、48タイトルで6358円なんて安いと思ってもすぐ買わないように。Steamでは、古いゲームはセール時にはまともな値段で買うのがバカらしくなるほどディスカウントされるので、今すぐ買わなきゃ死ぬ病気でもない限りはセールを待ったほうがいい。
お、なんだこのセガスペシャル
From @steam_games: Steam で 66% オフ:SEGA Mega Drive and Genesis Classics https://t.co/E4DNdjh7sg— ラナ・クアール (@rana_kualu) 2016年4月29日
ただ、SEGA Mega Drive and Genesis Classicにもブラジル22タイトルのうち、「ARROW FLASH」「GOLDEN AXE 3」「JEWEL MASTER」「LAST BATTLE」「OUT RUNNERS」「SEGA SOCCER」「TURBO OUTRUN」の7作品は入ってないようだ。この辺のラインナップは、国民性の違いなんだろうか。
余談だが、日本でもメガドライブではなくGENESIS(メガドラの海外での呼び名)版をまとめてPCに移植したのが売られてたんだが。
すでに廃盤になって久しいし、この手のレトロゲーム復刻版は今だとNintendo 3DSあたりで出してるし。もう、日本のセガにはPCでの展開は期待できないかな。
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メガドラのカートリッジ持ってる人は買い?
前述したように、日本のメガドラカートリッジはメガドライブ リミテッドエディションではプレイできない可能性があるが。いくら、先行予約だと多少安くなるとは言え、現時点での情報だけで予約出来るような強者なら、レトロフリーク予約して買ってるんじゃね。
そんな訳で、レトロフリークすら買えなかったチキンが発売前でブラジル直輸入で、エリアプロテクトで互換性もヤバゲなメガドライブ リミテッドエディションなんて予約できるわけないよな。そんな、ライトゲーマーだけどメガドラのカートリッジが手元にある人なら、こんな互換品もありかもしれんな。
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金ある人なら、SDカードにインストール出来て高機能なレトロフリークのほうが良さそうだが、下のレビュー見ると値段考えれば悪くないかもね。
だったらお前が買ってみろと言われるかもしれんが、家どっかにメガドラ本体あるからな。
マスターシステムのエリアプロテクト
上記レビューで、MDコンパクトにコンバータかまして欧州マスターシステム版のゲームをプレイしてるのを見て思い出したが。メガドライブの前のゲーム機・マスターシステムには、NTSC・PALとかのエリアプロテクトはなかったけど。カートリッジの形状が違ってる(ファミコンのカートリッジみたいな形)物理的なプロテクトだったんだよね。だから、それを国内版に合わせるコンバータさえあれば、日本のマスターシステムでもプレイできた。
昔は、日本では売ってない輸入盤マスターシステムのゲームを買って遊んでた事も思い出したら、セガが嫌いになった理由まで思い出してしまった。
メガドライブが発売された後も、海外ではマスターシステム用の新作が発売されてたんだけど、日本では発売予定だったゲームとかが中止になったりした。これは個人的な推測だが、おそらくマスターシステムの新作を出すとメガドラの売上に影響があるから、新機種のために犠牲になったのじゃと思ってる。プレステと違って、マスターシステムとメガドラには互換性なかったからな。その後、旧機種と互換性を持たせるオプションのメガアダプタが発売されたが、中途半端(マークIII以降・FM音源非対応)なやっつけ仕事だったのが火に油。
その後もセガは、サターン・ドリームキャストと新型ゲーム機を発売したが、相変わらず互換性を無視し続けてたな。これは任天堂もそうだけど、あっちは比較的うまくいってるような気がするが、セガはなぜかユーザーを見殺しにしてる印象しかないんだよな。
ゲーム機戦争を制したソニーはセガを反面教師にしたのか、互換性を重視した戦略が成功の一因となって、最終的にはセガにとどめを刺したわけだが。もっとも、最近では旧機種のゲームがやりたければ円盤からDL版に書い直せって言ってるみたいだが。
今回の感想
そう言えば、ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータの発表後に、ミニファミコンじゃなく30ゲーム内蔵ゲーム機で、欲しがるやつはニワカとか書いたんだが。Amazonだと、予約受付開始後すぐにAmazon.co.jpからは買えなくなったんだよな。これ欲しがるようなオッサンなら、私みたいな貧民じゃなきゃそれなりの金と地位があるから、この程度の金ならドブステでも問題ないんだろうけど。
未だにゲーム機本体とカートリッジがあっても、いつまでも動く保証ないからな。金あればレトロフリーク買って、SDカードにインストールしておいたほうがいいんだろうけど。ただ、レトロフリークだとインストしても本体壊れたらおしまいで、再インストールする手間があるからな。
利権団体B-CASの陰謀でプロテクトかかってる日本の地上波みたいなもんだが、まあ仕方ないか。だったら、レトロフリークもB-CASカードや携帯のSIMカードみたいなのを作って、ライセンス関係はそっちに紐付けとかできなかったんだろうか。そうすれば本体修理だけじゃなく、将来レトロフリーク2とかになっても、再インストールし直さなくても済むだろうし。レトロフリークの場合、まずぶっ壊れるのは耐久性がないと評判のカートリッジアダプタみたいだから。本体と違って、アダプタだけ外して修理できるからマシなんだろうが。
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