ワイモバイル
なんか東京都議会のおときた議員が、ワイモバイルの2年契約を違約金無しで中途解約したらしい。
この理論が通るなら、ワイモバイルだけじゃなく、ドコモ・ソフトバンク・AUのLTEサービス全部、無償で解約できるんじゃね。
まあ、高速回線で動画も見放題みたいな宣伝どおりに使うと、間違いなく通信制限されるようなサービスに問題がないとは言わないが。基本的に、この手のモバイルデータ通信サービスは、常時接続の代替サービスじゃないからな。
だから私は、そういう使い方にはLTEは向かないから契約すべきでないので、制限のない旧WiMAXを勧めていたが。もっとも、現行のWiMAX2は売りにしてた「通信制限なし」をやめてるけどね。旧WiMAXと同等の速度なら制限ないみたいだが。
ちなみに、これも何度か書いてるが私は未だに、くまポン経由で契約したGMOとくとくBBのイーモバイル3Gプランを使ってる。普通に使っても制限の上限を軽く突破するけど、制限がかかるのは21時から翌日2時までで、次の日になるとリセットされるだけだから。その時間はそういうものだと諦めれば問題ない。当然、LTEに比べれば低速だけど。
契約回線については↓
GMOとくとくBBのイー・モバイル3G 限定SIM接続サービスってどうよ
おときた議員
話をおときた議員に戻して。今回、違約金なしの解約に持ち込んだ彼のロジックを分析してみる。
1.説明書には「制限がかかる『場合がある』」と書いてあるだけで、1GBを超えると即座に・確実に制限がかかる今の状況とは説明に乖離がある
普通、「制限がかかる『場合がある』」と書いてあれば、制限がかかっても不思議ではなかろう。ちょっとリスク管理がなってないんじゃね。これは、違約金なしの解約に持ち込むための理論武装のつもりだろうから、こう書いてるのかもしれんが。個人的には屁理屈。
2.契約書のどこを見ても、「時間帯によって動画に視聴制限がかかる」とは書いていない
契約書だと、「通信品質の状況によって、通信速度が制限される場合があります」が該当するのかな。たいがいこの手のサービスだと、大量のダウンロードに関する注意事項があるはずだけど。リアル店舗の契約はどうか知らないが、ネットだと契約前には別途注意事項を確認しろと書いてある。例えば、ワイモバイルだと通信制限について、こういう記述がある。
ご利用できないコンテンツ・サービス等について
● スマホプラン(タイプ1・3)、Pocket WiFiプラン、Pocket WiFiプラン+、Pocket WiFiプランS
お客さまへよりよいネットワーク品質を提供するため通信毎にトラヒック情報の収集、分析、蓄積を行います。また、下記のコンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制御や各種ファイルの最適化を行う場合があります。
これを見ると、「ご利用できないコンテンツ・サービス等について」で「大量のデータ通信、または長時間接続をともなうパケット通信」が対象になると書いてる。大量のデータ云々の内容については、ご丁寧に「動画閲覧、高画質画像閲覧、長時間接続を伴うサイト、アプリなど」と明記してる。
普通に読めば、「時間帯問わず動画に視聴制限がかかる」ことが分かるだろう。
3.さらにこんな状態で、未だにHPなどで「つなぎ放題」と宣伝するのは明らかに過大広告である
これには同意。
今回の感想
おときた議員は、なんだかんだ自分に都合のいい理論をぐだぐだ並べてるけど。契約書に、
きちんと「3日間で1GBになる場合がある」って欄に蛍光ペンが引いてありました…。
と書いてあるのに、
そして自信を持って言えるのは、「3日で1GB」なんて条件なら絶対に契約はしてないです。
と駄々をこねるのは見苦しい。まあ、高校生が携帯デビューするために知識のない親を連れて契約したとかなら、説明されても利用時にどれだけ支障をきたすか分からないかもしれんが。おときた議員は、「「3日で1GB」なんて条件なら絶対に契約はしてないです」と言い切れるぐらいの知識があるからな。
まあ、ワイモバイルの販売店によっては、こういった制限について説明してなかったり、契約者が理解できてなかったり、下手すると販売員自体分かってないのかもしれない。どうでもいいが、昔ウィルコム(現ワイモバイル)の116に電話したことあるけど。複雑で分かりにくい料金体系とシステムについて、事前にネットで調べていた自分より、どう考えてもコールセンターの派遣かバイトの方が知識なかった。
そんな訳だから、おときた議員の自分の落ち度を認めない点についてはどうかと思うが。ネットでこれだけ通信制限についての情報を公開してるにもかかわらず、ワイモバイルが解約に応じたってことは。そっちにも後ろ暗いことがあるんだろうな。どっちもどっちか。
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