かぜをひいたらどうする?
だいぶ前に、テレビで医療費削減について、医者と一般客を招いた座談会みたいなのをやっていたが。医者が「かぜ程度で病院来るな」と言ったら、60過ぎぐらいの人が「素人にはかぜか重い病気か分からないから病院へ行く」と反論してた。どっちも正論ではあるが、医療費を抑制するためには、軽い病気で病院に来てもらいたくないんだよな。
かぜで病院行くといくらかかる?
ちなみに、かぜで病院の診察受けて5日分の薬をもらうと、自己負担金額は「1780円」になるらしい。数字は、調剤薬局事務の人の試算。
6000円というのは保険適用前の金額だから、自己負担分は3割で残りの7割は国が負担してる。なので、上述した医者のように「カゼ程度で病院来るな」という発言になるのだろう。もっとも、この医者は番組的に医療費削減のプロバガンダ要員だろうからそう言ったが。開業医や経営者なら、かぜでもなんでも儲かるならウェルカムって思うだろう。勤務医ならおそらく、患者数が多くても給料が上がるわけではないだろうから、飲食店のバイトと同じで、患者が来なくて暇なほうがありがたいんだろうな。
ちょっと話がそれたが、上記記事では、医者に行くのと市販薬を買って治す金額が大差ないから、時間がある人は病院へ行くだろうと書いてる。さらに、医療費がかからなくて暇な奴についても言及してる。
生活保護の人なんか会計かからないから、市販薬で治そうなんて毛頭思わないんじゃないでしょうか?病院行けば6000円がただですからね。
ですよね。これは感情論だけど、実際の生活保護受給者もやっぱり、一般の国民よりも医療費はかかっているんだな。
中には病気のせいで貧しくなって、生活保護を受けざるを得なくなった人もいるんだろうが。
かぜを薬で直すといくらかかる?
上記記事では、かぜの市販薬は1500円ぐらいとしてるが、実際にはどうなんだろう。現時点のAmazonの風邪薬のベストセラーだと、2位(1位はこどもかぜシロップだった)になってる「パブロンゴールドA微粒 44包」を例にする。流石に医薬品はAmazon本丸では扱ってないのでマケプレ業者だが。それでも1599円で関東への送料無料だな。
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15歳以上で1回 1包、1日 3回ってことは、5日分だと15包。44包の15包だから約34%とすると、5日分の薬代は約544円。クスリの使用期限内に、二度とかぜをひかないってことはないと思うが。使いきれるとも限らないから、使用頻度によって金額は変わるか。また、病院で出されるクスリと市販薬では効果も違うので、一概には比べられないけど。それでも、市販薬544円~と病院1780円なら、病院に行く時間があっても、市販薬を選ぶ人はいるかもしれんな。市販薬買うと金かかるけど、病院行けばタダで見てもらえてタダで薬までもらえる、生活保護受給者ならともかく。
今回のまとめ
そんな訳で、医療費削減の一環として、軽い病気を病院にかからず市販薬で治す人には、なんらかのインセンティブを与えるようにすればいいのではないか。例えば、市販薬の購入額も医療費控除の対象に含めるとか。
まあ、そんなことしないでも一番手っ取り早いのは、かぜとか病院に行くまでもない病気については、自己負担割合を増やせばいいんじゃね。そうすれば、かぜなら市販の薬飲んで治そうって人も増えるだろうし。かぜっぽいけど重病かもしれないと思う人には、安心代として医療費を余分に払ってもらうと。
どれぐらい自己負担割合を増やせば抑制効果があるかは分からんが、とりあえず7割ぐらいで試してみてもいいんじゃね。かぜなら1800円弱が4200円弱になるから、払えなくはないけど、かぜ程度で払いたくない金額に思える。
生活保護受給者については、医療費無料がすべてのガンになってるので、これをどうにかしないと根治的な解決にはならないが。とりあえずは、どんな病気でも病院の診察には一定部分は払わなきゃならないようにしとくべきだろう。例えば、1800円まで自己負担で、それを超えた部分は無料とか。
たまに生保を擁護してる人が、受給者はタダだからってむやみに病院に行ったりしません、そういう人は一部の例外ですなどと発言してるが。どう考えたって、病院行かないほうが一部の例外だろう。
わかりやすく説明すると、もし牛丼屋の紅しょうががグラム単位で有料になったとしよう。そうなれば、今まで牛丼に山盛りで入れてる人が、金払っても同じように入れると思うか? 無料じゃなければ必要最低限に抑えようと思うだろう。中には、タダじゃなきゃいらねーよって、紅しょうがを使わない人も出てくるはず。それと同じで、無料で受けられるサービスについては、コスト意識が皆無になる。もちろん、無料サービスでも節度をもって利用する人もいるだろうが、そういう人こそ少数派の例外。
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