インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
最近ゲームのプレイ時間が長くなってる私にちょうどぴったりな、「インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで」という新書があったんで読んでみた。
インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで (文春新書) 新品価格 |
とりあえず各章の概要と、感想を書いてみる。
プロローグ やはり脳が壊されていた!
まずは前置き。最初に中国での研究による、インターネット・ゲーム依存の若者の脳が麻薬中毒患者と同じような状態になってたことを言及している。そんな「デジタル・ヘロイン」がスマフォやネットの普及によって、いつでも誰でも安価に手に入る現状についての説明。
第1章 身近に溢れるインターネット・ゲーム依存症
インターネット・ゲーム依存症の生活や行動の具体例を紹介。また、脳に与える影響についての説明。
こういったゲームへの依存の悪影響が最初に報告されたのは1982年だが、その後の研究が進まず。ようやく30年過ぎてから「インターネット障害」として、アメリカの精神医学会の診断基準に採用されたことの紹介と、インターネット障害の内容。
第2章 デジタル・ヘロインの奴隷となって
インターネット・ゲーム依存症の特長について。
第3章 二次性発達障害とデジタル認知症
若い時にインターネット・ゲーム依存症になると、その後の負け犬人生確定しかねない危険性についての解説。
第4章 はまるにはワケがある―依存する側の理由
ゲームにはまりやすい人の特徴。
第5章 蟻地獄の構造―万人がはまる合成麻薬
依存症になりやすいゲームについての解説。
第6章 ネット、ゲーム依存症を予防する
韓国と中国のゲーム依存症対策と、日本の対応の遅れについて。また、予防の為の自己防衛方法の紹介。
第7章 ネット、ゲーム依存症を克服する
インターネット・ゲーム依存症になってしまった後の対応について。ここまで書いてなんだけど、だいたい章のタイトルそのままだな。
今回の感想
全体的には、具体的な患者の例を挙げてインターネット・ゲーム依存症を紹介して。状況を分析検証して、対策について考えるみたいな内容かな。
ただ、プロローグの研究って、インターネット依存の若者の対象者は18名しかいないんだよね。それなので、この研究結果ですべてを判断するにはサンプルが足りない気がする。ぶっちゃけ、脳機能が低下するまでゲームに依存してる、極端な例だけ集めただけじゃね。
たとえゲームにはまっていても、多数の人は普通に日常生活を送ってると思うんだけど。まあ、本書ではゲームを含んだインターネット依存者は400~500万人とも言われてるらしいが。この400万人以上のほとんどが、脳機能に深刻な影響があるんだったら、著者の警告どおりインターネット・ゲーム依存症は覚せい剤並のやばさで、国も本腰を入れて対応しないといけないだろうが。
実際はこの400万人って人数は、インターネット・ゲーム依存症じゃなくて、予備軍程度じゃない。そういった人は、日常生活よりゲームを優先させるかもしれないが。日常生活に支障をきたすぐらいはまってる人や、脳機能に影響が出てる人が多数派とは思えないが。
私のケース
とはいえ、この本に出てきたゲーム依存症の行動や、ゲームにはまった人の特徴とかは、自分にも思い当たる節がかなりあるんだよな。
私も最盛期は、家に帰ったらとりあえずゲーム。風呂に入ったら寝るまでゲーム。下手すると4時ぐらいまでやって、6時起きで会社に行ってたからな。流石にそこまでやると、電車の中では立ったまま寝て。仕事は頭ボーっとしながら省電力モードでこなして。昼休みは飯食いながら会社のパソコン(後に業務に関係ないサイトはアクセスが禁止されました)で攻略サイトをチェックして。午後の仕事が終わる頃になってようやく目が覚めて。家帰ってまたゲームって感じだったな。
しかも、そういった事を悔いているのに、今でもまだソシャゲに時間を取られてたりするからな。本でも、依存症が一定以上進むと一生後遺症が残るとか。一度やめても、またゲームをプレイすると再燃することがあるとか書いてあったが、まさにその通りかも。もしかして、脳検査受けたら脳機能低下してるかもしれん。
それを考えるとやはり、ゲームはやらないか、やってもほどほどにしといた方がいいな。それにしても、「ゲームは1日1時間」という高橋名人の言葉には先見の明があったな。
個人的なゲームについての考え方は↓
働きたくないけど働かなきゃいけない新社会人へ -若い頃にお金と時間を浪費すると、年取ってから後悔する事になるぞ-
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