マクドナルド・コーヒー熱すぎ裁判
なんか、マクドナルドのコーヒー熱すぎ裁判についての記事を見たんだけど。
「コーヒーをこぼしてやけどを負った女性」…アメリカの大手飲食チェーン店を相手に、賠償金「約3億9000万円」の陪審員評決を勝ち取ったワケ
これの賠償金高すぎって「懲罰的損害賠償」が多かったからなのか。
またひとつ賢くなってしまいました。
陪審員制度
けど、アメリカの陪審員制度って陪審員が決めるのは有罪か無罪かだけで量刑は判事が決めるっぽいんだけど。
コーヒー熱すぎ裁判は刑事じゃなく民事っぽいから別腹なのか、私気になります。
(諸説あります)
「コーヒーをこぼしてやけどを負った女性」…アメリカの大手飲食チェーン店を相手に、賠償金「約3億9000万円」の陪審員評決を勝ち取ったワケ
1994年8月、陪審員は評決に達しました。リーベックさんに補償的損害賠償の16万ドル(2080万円)に加え、「懲罰的損害賠償」として270万ドル(3億5100万円)を与えるという内容でした。
270万ドル(3億5100万円)とはマクドナルド社の2日分のコーヒーの収入にあたります。
マクドナルド社を罰し、同じ様な問題ある行為を抑止するためにはこのくらい高額でなければならないと陪審員は判断したわけです(最終的には裁判長は「懲罰的損害賠償」を48万ドル(6240万円)に減額して計64万ドル(8320万円)を提示し、さらに判決後の和解協議を命じました。
ただ、この記事だとなんか判断基準が感情論っぽい気がするんだけど、ググって他の記事見たらコーヒーの売上2日分の理由がなんとなく納得できた気がする。
民事陪審は実現できる~民事・行政事件への国民参加の具体的検討~
対象事件は損害賠償事件だけに限られ、損害額の算定は専門家証人による立証にかかっていること、慰謝料請求と懲罰賠償も認めていて、有名なファーストフード店のコーヒーによるやけど事件では被告に2億7,000万円の賠償を認める評決になったが、陪審員は感情的に判断しているわけでなく、専門家証人により被告の一日の売り上げが1億3,500万円であること、原告は本件で2日間昏睡状態になったことからこの2日分として評決していること、この損害額の認定が専門家証人による個別の立証による陪審員の判断なので、事件毎にことなる損害額になる点も特徴的であることを説明した。
今回の感想
そんな訳で、裁判後進国の日本では想像し難いけど、賠償金がこれだけ高額になったのは担当した弁護士が有能って裁判大国アメリカならではの理由もあったんだろうな。そんなふうに考えていた時期が私にもありました。
よく考えたら、マクドナルドほどの大企業が雇った弁護士が無能なわけないんじゃね。それとも、マクドナルドは弁護士費用ケチってたのか。まあ、どっちにしても、この時のマクドナルドの弁護士はこの世界では生きていけなくなったのかもしれんな。
(感じ方には個人差があります)
ちなみに、これの元ネタって1992年の事件で、2013年にも幻冬舎ゴールドライフオンラインの記事とほぼ同じ内容の動画が公開されてたっぽいことに、ここまで書いてから気づいた。
コーヒーをこぼして多額の賠償金を得た「マクドナルド・コーヒー事件」の真実
事件は、「おばあさんがマクドナルドで買ったコーヒーをこぼしてやけどを負い、訴訟を起こした結果数億円の賠償金を得て大金持ちになった」と一般的に認知されているようですが、事実は全く異なるようで、The New York Timesが「Burned by McDonald’s Hot Coffee, Then the News Media」というマクドナルド・コーヒー事件の真実を伝えるムービーを公開しています。
ただ、今度は第二東京弁護士会の記事の「2日間昏睡状態になった」ことについては触れられてないんだが、これどこソースなのか、私気になります。
以下余談
マクドナルド・チキンナゲット熱すぎ裁判
なんか、2019年にマクドナルドのチキンナゲットが熱すぎてやけどした人の裁判やってるみたいだけど。
やはり歴史は繰り返すなのかもしれんな。
知らんけど。
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