Monexのサイトに行ったらマネックス債の宣伝が目に付いたんで見てみた。
「先着順受付で販売金額に限りがございますので、どうぞお早めにお申込みください。お申込みは2013年3月26日(火)14時まで!」らしい。第2弾で分かるとおり第1弾の25回分は3/5に売り出されて完売。
今までもメールとかでマネックス債のお知らせを見てたが資金効率的にいいとは思えなかった。今回は株と投信売って現金化したMRFが口座の結構な割合を占めるようになったのでちょっと考察する気になった。
まず1年で1%という利率はどうか。短期向けの商品だがちょっと比較すると、MonexのMRFが「2013年3月8日現在の直近7日間平均利回り(課税前年率換算) 日興MRF 0.051% ダイワMRF 0.086%」 当分使う予定のない金を入れてる新生銀行の2週間満期預金は0.20%。銀行の定期預金だと楽天銀行が0.30%。ソニー銀行が0.200%。なお新生の2週間定期(50万以上)以外はマネックス債を含めて1万円から買える。
確かに1年という短期間で1万円からの小額ではじめられるのは悪くない。しかし、MRF以外の定期預金は元本と利回りが保証されている。それと比べてマネックス債のリスクは?
日本格付研究所(JCR)による格付けはBBB。一般的にはBBB以上は投資適格格付けでBB以下は投機的格付けになるのでマネックス債はぎりぎりハイイールド回避。その割りに1%ってのはリスクに見合ったリターンなのか。
実際に格付けBBBのリスクってどんなもんか。素人考えではMonexが1年後に潰れるとは思っていないが、客観的な判断が付かないのでデータに頼ることにした。JCRの格付推移マトリックス・累積デフォルト率 (2012.3.5訂正)によれば、1年後のBBBのデフォルト率は0.40%。BBBを維持できるのは81.70%。果たしてこれが利率1%でペイできるリスクなのか。
個人的には今回は買いませんでした。多分1年後には普通に償還されると思うけど、目論見書の「本債券に係る金融商品取引契約に関する租税の概要」に下のような記述があったので。
・本債券を売却したことにより発生する損失は、原則として、所得税法上ないものと見なされます。
・本債券の償還により発生する損失は、原則として、所得税法上ないものと見なされます。
損失が出るのはまだ耐えられるが損益通算や控除等が出来ないとなると躊躇する。それに1年もあれば株や投信やFXで買い場が1回ぐらいは来るだろう。その時に備えて流動性の高い商品で我慢しとくよ。
コメントを残す