「はじめてのマンション大規模修繕―「オープンブック方式」が常識を変える」を読んだ。内容はマンションの維持管理についての手引書といったところか。マンション大規模修繕の計画・施工内容・実施方法だけでなく、マンション構造や建設会社の悪しき慣習などにも言及している。
細かい記述とかが多かったのでざっくり読んだだけだが参考にはなった。大雑把にまとめると、管理会社や施工業者は適切に選びましょう。費用はお金の流れを透明化してコストがいくらかかったか、いくら利益をとっているのかをはっきりさせましょう。安くすませたいからって適正なサービスにはそれなりの価格がかかるんだから、サービス相応の対価は払いましょう。どーせ個人にそんなこと分からないんだから、マネジメント会社に金払って任せましょう。
ちなみに著者は日本コンストラクション・マネジメント協会の関西支部長と、協会員かつ株式会社CMC代表取締役です。
こうしてみると戸建もマンションも修繕のコストと手間と気苦労はそんなに変わらないかな、と考えさせられる。個人的にはマンションに住むなら賃貸。分譲は年取って借りられなくなってから検討しても遅くない。もっとも、老人になれば公営住宅とかの入居資格を満たせるだろうから下手に買わないほうがいいかも。
というわけで、現在分譲マンションに住んでいる人。特に図らずも管理組合の理事に選ばれた人にはおすすめ。これからマンションを購入しようと思ってる人も買う前に読んどいた方がいい。マンションの資産価値を損なわないようにするのがどれだけ大変か分かる。
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