専業主婦は2億円損をする?
なんか、本の紹介記事見ただけで内容読んでない人がエアプで批判するのがうざいから期間限定無料で公開みたいな、「専業主婦は2億円損をする」の電子書籍を読んだんだけど。
一回ざっと読みした感想としては、就職前の学生までには良書。新卒のサービス期間が過ぎた人には出会うのが遅すぎた。中高年は言うまでもなく手遅れで、現在下流老人じゃない年金暮らしの老人は勝ち逃げおめでとうって感じ。
まあ、ターゲットは賢い女子高生以上の若い女性とか書いてあった気がするので。前提条件を無視して因縁つけるのはお門違いな気がする。
余談だが、あまりできの悪い女学生向けに勧めてる職業が看護師なのは、1回で相談料10万稼ぐFPの中嶋よしふみ氏と同じ考えなんだな。
どうでもいいツッコミとか
細かいツッコミを入れると、アニメーターがクリエイターとかにわか感はあるが。まあ、橘玲氏ってなんとなく、色々な情報寄せ集めておいしいとこ取りしてる人って印象なんだけど。若者寄りの分かりやすい例を上げたかったんだろうが、似合わないことは書くべきじゃなかったんじゃね。それとも、影の著者の担当だったんだろうか。とはいえ、全体的な内容については概ね同意できる。
現行の専業主婦優遇制度は、どうせ将来廃止されるだろうから無視で通す予定で書かれてるので。現時点での即効性は疑問だけど、近い将来か遠い将来かは分からんが、いつかは役に立つんじゃね。
扶養とか控除とかで得するより、税金取られても稼げるだけ稼いだほうがいいんじゃねって考えにも同意。年金は低所得者区分ぎりぎりを超えると損とか、所得が増えると社会保険の負担が増えるといった、現行の低所得者優遇制度を前提にしすぎた老後設計は、将来の制度改悪リスクを抱えてると思うし。
今回の感想
AmazonのVineレビューの多さや炎上商法と無料商法など、マーケティングの巧みさは見事だけど。内容的には当たり前すぎて面白みがないかな。まあ、最初に書いた通り、想定ターゲットには知っといたほうが良い知識だとは思う。
ただ、将来性のある若い女性でも、この本通りに実践して成功するのは少数派って事も理解しといたほうがいいんじゃね。日本の労働環境が筆者の理想通りになった後なら、有能な女性が真面目に努力すればだいたい結果が出せるようになるかもしれんが。
もっとも、少子高齢化で若者が減り続ける現状だと、筆者の言うとおり今後ますます希少価値が出るから、足切りラインと合格ラインも下がっていくのも確かもしれんな。だから、すでに就活終わって人生終了した25歳以上とか、就職氷河期世代の中高年や、今ほど若者支援が手厚くない老人とかがこの本読むと、お前らだけ楽しないで俺達と同じ苦労しやがれみたいな感じで批判するのかな。
それと、あとがきみたいなのに女性編集者の専業主婦disり企画を橘氏にプレゼンして、最初から専業主婦はクソって結論を橘氏の理論に当てはめた結論ありきの本みたいな事が書いてあったから。内容うんぬんより、この点がヘイト集めてるのかな。
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