「500万円で家を建てる! 」を読んだ。内容は500万円(くらい)住宅兆戦ブログの書籍化。
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500万円で家を建てるとなってるが、実際は500万じゃ建てられない。著者が工務店2社に見積もり依頼したところ、1社は598万5000円。もう1社は550万円。しかし「いつも500万円でできるは限らないけど、今回は自社のブランド発信にもなるからやってみますよ」なので実際にこの金額では厳しいだろう。しかも、この料金は建物+本体工事費のみで外部工事費は含まれてない。実際に著者が建てた時は別途130万かかってる。さらに土地代も必要。その割りに500万円という金額を連呼してるのが鼻につく。
ただこの本で公開してる間取りは参考になった。6.37m×5.46mで18坪から建てられる2階建てだが2階はいらなくねえ? 階段なくして1階の小さい洋室を拡張してDKにして1DKか0LDKにするとか、2階の階段部分を玄関にして6畳の洋室にサニタリーぶち込んで平屋にしても、貧民の一人暮らしには十分じゃね。そうすれば工期を短く出来るからコストダウンにもなる。もっともバス・トイレといった設備は同じようにかかるし、ただでさえ薄利の低価格住宅の利益がさらに減るなら、施工する業者も躊躇するだろうな。
となると仮設住宅みたいなプレハブハウスしかないか。最初の方で例として出てるけど、これなら外部工事含めても500万ぐらいで設置できるらしいから。現実的にはユニットハウスとか、前に書いた移設可能なアルミ製ミニマル居住ユニット『t2』みたいな奴。
でも、土地代はいるか。
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