訪問見まわりサービス
なんか、「下流老人になりたくなければ」というタイトルの記事を読んだんだが。
この記事では、将来の不安を煽って保険や投資商品・不動産を売りつける手法を批判したり、藤田孝典著の「下流老人」を例にあげて、「人間関係を維持すること」が現状で個人ができる対策だが、これにも限界があると指摘している。
で、この記事の筆者がおすすめする方法が「見守りサービス」への加入なんだけど。具体的なサービスは、リンク先がアクセス不可なので不明だが。「専用の監視装置や通報装置は必要ない」「月1回の訪問見守りサービス」では、下流老人になりたくない人が加入するには不的確だと思う。
ある老人のケース
これは実際にあった話なんだけど。マンションに一人暮らしの老人が住んでて、金曜に部屋の中で倒れたらしい。この老人は平日一食分の食事を配達して、ついでに安否確認もしてくれるサービスを利用してたんだが。当日配達に来た人は本人が出てこないにもかかわらず、そのまま帰って家族には何の連絡も行かなかった。数日後、家族がマンションに来た時にようやく気づいて救急車で呼んで、診察してみたら脳梗塞だったらしい。幸い一命はとりとめたけど後遺症が残って、その後介護ホームに入所することになった。
このケースだと、室内に監視装置を設置して異常があれば駆けつけたり家族に連絡するサービスを契約してたら、発症後4時間とはいかなくても当日中に治療を受けれただろうが。もっとも、月一程度の訪問じゃ孤独死すら防げないだろうけどね。
今回の感想
そんな訳で、あんま役に立ちそうもない月一程度の訪問サービスに月5千円も払うなら。人感センサーを利用した見守りサービスの利用を検討したほうがいいんじゃね。
例えば上記の「緊急通報サービス + おまかせ ライフリズムサービス」なら、月額3780円でセンサーが異常を察知した時はメールで知らせてくれる。緊急時には24時間365日、実際に現場に掛けつてくれるらしいが、具体的な条件や料金までは書いてないな。依頼を受けて出動する場合は、その都度5400円かかるみたいだから最低そのぐらいはとられるんだろうか。また、依頼だと時間指定不可だけど、万が一の時は緊急対応してくれるかも分からんな。それでも、住んでる地域にこういったサービスがあれば独居老人になった時、住んでた部屋が心理的瑕疵物件になる前に発見ぐらいはしてくれるんじゃね。
なお、自分じゃなく親の介護でセンサーによる見守りと通報だけで良ければ。介護サービスの契約しないで、自前で監視システムを購入して設置すれば、初期費用と電気代や通信費の維持費用だけで済むな。
最低限のホームユニットと人感センサーだけなら1万5千弱。人感センサーじゃなく、屋内カメラとのセットなら2万1千台ぐらいか。とはいえ、老人の一人暮らしとかだとネット回線や無線LAN環境が無いこともあるだろうから、そっちも導入して全部自分で維持管理するとなると、手間暇金的には業者と契約したほうがいいかもしれんな。
Panasonic ホームネットワークシステム ホームユニット KX-HJB1000-W 新品価格 |
Panasonic ホームネットワークシステム 人感センサー KX-HJS200-W 新品価格 |
Panasonic ホームネットワークシステム 屋内カメラキット KX-HJC200K-W 新品価格 |
まあ、自宅でブロードバンド環境をすでに契約してる人が、ホームセキュリティ目的とか子どもとのテレビ電話的に使うならありかもしれんが。それにしても、屋内カメラが1万以上するのは高すぎねえか。パナソニックのブランド込みといえばそりゃそうなんだろうが。もうちょっと安くお手軽に使えるやつないかと思ったら見つかった。マケプレだけど、ソフトバンク コマース&サービス株式会社というソフトバンクの関連会社のようだし。Amaozn.co.jpの発送じゃないのが惜しいが、送料も無料っぽいな。
SoftBank SELECTION 【 オンラインショップ 限定モデル 】 多機能 ベビーモニター 【 スマホで映像確認 】 動作 ・ 音声センサー / マイク ・ スピーカー付 新品価格 |
ただこれ、カメラの画素数が調べても全然分からないんだよね。値段が値段だから、画質に期待しちゃいけないんだろうけど。解像度が「解像度※:HD 720p(1280×720)、QVGA(320×240)」って事は、まさかカメラは30万画素でHD画質は引き伸ばしてるだけってオチはないよな。
コメントを残す