日本の携帯料金
なんか、日本の携帯料金は国際的に高くはないという記事を見かけたんだが。しかも、音声通話に関しては「お得な国」らしい。
まずフィーチャーフォン(ガラケー)の調査結果を見てみよう。13年度の日本の音声通信利用状況から導出した「1カ月73分」の通話料金を比べると、東京は1622円で、ストックホルムの1214円に次いで2番目に安い。最も高いロンドンは6093円だ。12、13年度も同じ順位であり、日本は音声通話中心のフィーチャーフォンユーザーにとって、お得な国と言える。
1ヶ月73分で1622円って、通話料だけ取り上げると安く感じるが。基本料金込みだとどうなのかねえ。ちょっと調べてみた。
ソフトバンク ホワイトプラン
まず、現在使ってるソフトバンクのホワイトプランと比較してみる。金額は以降全部税抜きです。基本料は月934円。ソフトバンクだと1時から21時までは通話料無料だが。それ以外は30秒20円。無料通話もないので、仮に月73分通話したら月額934+2920=3854円か。
ホワイトプランは基本料金は安いけど、タダ友以外の通話は割高なので。通常のプランで計算しようとしたが。
この標準プランって、基本料金倍ぐらいするのに通話料とかホワイトプランと同じじゃん。じゃあなんで割高な基本料金のプランがあるのかと思ったら、2年契約の有無か。
その他のプランを見たら、ゴールドだのオレンジだのブルーがあってさらにまた分かれてる。他にも、スマホ用のプランとかもあってわけ分からない。調べるの面倒になったので、比較対象はドコモに変更する。
ドコモ FOMAプラン
ドコモのFOMAだと、バリュープランとベーシックプランの2つでいいのかなと思ったら、こっちもさらに細分化されてやがる。
考え方を変えよう。
「1カ月73分」の通話料金を比べると、東京は1622円
この金額から30秒あたりの通話料を割り出すと、30秒約11.1円。FOMAでこの価格帯に近いプランは、基本料金8000円(無料通信6000円付き)の「タイプLバリュー」か、基本料金9600円(無料通信6000円付き)の「タイプL」になる。
前述した記事は、「日本は音声通話中心のフィーチャーフォンユーザーにとって、お得な国と言える」と書いてるが。具体的なプラン名挙げないで通話料だけを取り上げてるので、実際の利用状況とは異なるいびつな条件から出した結論に思える。それとも、他の国の基本料金も日本と同じぐらいなんだろうか。
イギリス Vodafone
記事によると、一番高いロンドンの6093円だと1分当たりと約83.5円と、日本の携帯で基本料金最低に抑えたプランの通話料30秒20円の倍以上とかなり高い。実際のイギリスの携帯事情はどうなのかと検索したら、ロンドン留学センターの情報が見つかったんだけど。
このページによると、イギリスのシェア1位はVodafoneらしいので、貼ってあるリンクから調べてみたんだけど。
例えば、SIMのみの1ヶ月9.50ポンド(現時点で1ポンド約193.6円)のプランだと、イギリス国内の通話は1分45ペンスと上述した記事の料金とだいたい同じぐらいになるかな。ただ「UK minutes 300minutes」って、これイギリス国内の無料通話分じゃねえの?
ちなみにFOMAで基本料金と無料通話込みで月73分の通話で一番安い料金だと、タイプSバリューの無料通話55分30秒ぐらいに、17分30秒分の通話料金630円足して3630円かな。もっとも、ドコモならファミ割だのひとりでも割で2年縛りにすれば、基本料金が安くなるんだろうが。
今回のまとめ
日本の携帯の料金が高い安いという以前に、プランが複雑すぎてうざいという、上記記事と同じ結論になってしまった。まあ、記事タイトルの「日本の料金は国際的には高いのか安いのか」について言えば、通話料金だけで比較するのはナンセンスなのでまったく役に立たないとしか思えないが。
仮に、日本の携帯が国際水準では安かったとしてもどうでもよくね。大事なのは、収入や支出に対する携帯の占める割合が多いかどうか、もしくは負担がきついとかどうかだろ。
まあデータ通信なら、端末抱き合わせと2年縛りのうざい3大キャリアを契約するよりは、安価なSIMフリースマホに格安SIM組み合わせたほうがいいと思うけど。通話に関してはスマホよりガラケーの方が使いやすいだろう。
通話プランに関しては、私は旧ホワイトプランで契約したからそのまま使ってるけど。今新規で携帯契約しなくちゃならないなら、2000円ぐらいのプリペイド携帯にするわと思ったら、今は最安6458円もするのか。無料チャージ4000円分ついてるけど、ほとんど使うことないから無駄だし。だったらいっそ、MVNOの通話付き格安SIMにでもしたほうがいいんだろうか。
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