IBMロックアウト解雇
なんか、日本IBMで解雇された人たちが解雇無効を訴えてた裁判で、原告勝利の判決が出たみたいなんだけど。こういう事になるから、日本の企業は正社員を雇いたがらないんだよな。
会見で原告の弁護士が、「日本の解雇法理を理由にして、(IBMの本国)アメリカの解雇自由に歯止めをかけた画期的な判決だ」ってコメントを出したけど。はたして、それは正しいことなんだろうか。
リストラ
日本企業がリストラする場合、たいてい早期退職希望者を退職金上乗せで募集するが。外国だと使えない奴のブラックリスト作って、上から順に必要な人数切るだけって話を聞いたことあるけど。個人的には、外国の方が理にかなってると思う。
考えるまでもないが、日本流のリストラだと、会社辞めたら今の条件以下の求人しかなかったり、下手すりゃ再雇用すらされない無能な連中は辞めたがらなくて、転職しても引く手あまたな有能な人は喜んで辞めていく。結果、会社にとって辞めてほしくない人材が去って行き、マジ辞めてほしいハズレは高い給料のまま残ることになる。
そうなるとやっぱ、竹中平蔵氏の同一労働同一賃金やるなら「正社員をなくしましょう」発言は正しいな。
もっとも、安倍政権下で実際に同一労働同一賃金制になったら、正社員でも一部の有能な人以外の給料は派遣並みに下がるんだろうけど。
余談だが、昔面接に行った会社で、正社員だけど「昇給・退職金なし」とさらっと言われたことがあったな。これは中途入社の条件で、新卒は別みたいだけどね。一度雇ったら解雇しにくく、給料上げれば簡単には下げられなくて、退職金・賞与に福利厚生で金のかかる正社員は無理でも。派遣と大差ない待遇の名ばかり正社員まで条件落とせば、中高年の低スペでも一応求人はあるんだな。
今回の感想
そんな訳で、一部の人間だけを優遇する生活保護みたいな日本の正社員制度については、考えなおしたほうがいいと思うけどね。ただ、それを差し引いても今回の日本IBMの敗訴に関しては、貧民的には同情し得なかったりするが。
まあ、業績悪化して多数の社員の首切っても、CEOとか役員は高額報酬もらったままってのは、アメリカではよくある話だけどね。
日本でもよくある話だったよ。
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