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週休4日で月収15万?

テレビのニュースを見てたら、週休4日月15万の仕事の説明会の様子が放送されていた。

「週休4日の働き方」 実現目指し説明会
「週休4日で月収15万円」の仕事を紹介する 本当の夢を追う若者を支援、果たして成果は?

いったいどういうサービスかと思ったら、株式会社ビースタイルという会社が提供する、単なる人材派遣・人材紹介サービスらしい。

【週休4日で月収15万】ゆるい就職

週休4日だと実働週3日だから、一ヶ月当たりだと13~14日ぐらいか。それで月収15万となると、1日8時間労働なら最低時給1300円以上が必要なんだが。上記サイトの説明だと、主な派遣先・紹介先は「まずは首都圏のIT企業を中心に数十社を準備しております」と書いてるな。確かに新卒や未経験でも、底辺のIT土方か三交代のオペレーターの職ならそれぐらいいくかな。

実質新卒・第二新卒以外お断り

ただ、このサービスの対象者は「新卒(大学4年生/修士2年生)~25歳くらいの健全な若者」で、「(それ以外の方はご相談ください)」となっているのが気になった。25歳までの年齢は未経験でも採用される上限だし、新卒は就職においてもっとも有利な条件なのに。それを非正規雇用に使うなんてもったいない

もし、この条件で働き始めたとしても、いったい将来どうするつもりなのか。

社会保険は?

Webでは、まるで楽天市場でECコンサルタントのアドバイス通りに作った商品ページ以下のイメージ先行で、詳しい条件がまったく書いてないので分からないが。この条件で社会保険には加入できるのだろうか。週3×8時間なら24時間なので。現行だと、一般的な正社員の労働時間(40時間)の3/4以上に満たないから、おそらく社会保険なしだろうが。将来的には、従業員501人以上の企業では、これを週20時間以上にまで拡大することが決まっている。さらに、中小企業にも適用する案も出ている。

短時間労働者に対する厚生年金・健康保険の適用拡大[PDF]

それなので、平成28年10月以降はどうするんだろうね。大企業だと週休4日でも社会保険に加入させないといけなくなるから、週休5日にするのか。そもそも従業員501人以上の企業の仕事は元からないのか。もしかして、そこまで先のことは考えてないのか。

35歳過ぎたらどうする?

仮に社会保険なし・月15万で10年ぐらい働いたとして、年取ったらどうするのか。継続して仕事があればいいけど、若い時と同じようにはいかないだろう。おそらく、募集が25くらいまでだと、30~35歳になったら高スキル持ちじゃないと契約切るんじゃね。週3労働でも、5年後に資格取ったりスキルを上げて、職歴付けられる自信あるならいいけど。

このゆるい就職サービスは、「やればできる子」以外は求めてないと思う。でも、それぐらい優秀なら、普通に正社員で就職して、会社の金で資格取るなどしてスキルアップ目指し。昇給・ボーナス・資格手当てなどで給料アップを狙って。会社の社会保険に入って支出を抑えて。厚生年金を上乗せして老後に備えた方がいいんじゃね。会社によっては、さらに企業年金とか財形貯蓄制度を提供してるとこもあるし。

35歳以上向け週休5日で月収5~6万なら評価できた

これも、35歳以上のにっちもさっちもいかなくなった中高年向けのサービスだったら評価出来たんだけど。別に高時給のIT業界じゃなくていいから。今後の社会保険加入対象週20時間時代に備えて、社会保険なしの週休5日で月収も5~6万ぐらいの仕事で十分だから。ぶっちゃけ、主婦パートみたいな仕事を、イオンがいらないと言ってる「40歳以上の日本人男」にも提供すればいいんじゃね。

今回のまとめ

基本的に、働きたくないけど働かなきゃいけない若い人が、「週3日なら働けるかも」とか思って利用するサービスではないと思う。まあ、低スペックだと派遣登録すら断られそうだから、最初から関係ないか。

ゆるい就職のサイトでは、「モラトリアム」とか「新しいワークスタイル」とか、たいそうなお題目を並べてはいるが。「サクッと稼いで、たっぷり遊ぶ」「“週5日勤務の”『あたりまえ』がバカらしい」などのキャッチコピーを見て応募するような奴を、雇いたいと思うのはどんな企業なのか。ちょっと興味あるかな。少なくとも、こういった働き方を経験した30代が再就職で面接に来たら、スーパーマン以外は容赦なく不採用だろ。それ以前に書類審査でお祈りメール貰っておしまいか。

ただ、一つだけこのサービスに追い風があるとすれば、これから迎える超少子高齢化社会の到来かな。将来、労働人口が減少して労働不足がさらに深刻になれば、週休4日のゆるい就職でも、普通に暮らせる社会が来るかもしれん。個人的には、バブルの頃に正社員にならずフリーターになったり。就職氷河期に正規の職に就けず、非正規の不安定な雇用状態で貧してる人とかと、同じ道を歩む可能性の方が高いと思うけどね。

ここまで書いた後で、「ゆるい就職」プロデューサーの若新雄純氏のインタビュー記事を見つけたが。あくまで、20代の一時的な働き方を想定してるみたいだな。そして、タイトルにも書いてあるとおり、あくまで実験的なサービスらしい。

「週休4日・月収15万」で健全な寄り道 ~新しい働き方の実験

そんな訳で、このサービスの利用者を検討してる人は、自分がモルモットだと自覚してないと人生詰むかもね。

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