カテゴリー: 読書

  • So What?電子書籍版買っても単行本は処分できないな

    So What?

    こないだセールで買った、Kindle版のわかつきめぐみ「So What?」なんだけど。

    わかつきめぐみのSo What?電子書籍版がKindleで3巻まで108円 -全4巻買っても856円-

    紙の単行本1巻を引っ張り出して比較してみたら、結構変更されてる点があった。悪い方に。これは電子書籍化の問題と言うよりは、文庫本にした時の編集の問題だと思う。以下に、紙の単行本との比較を上げてみる。

    扉絵

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    電子書籍版の目次はこのようになっていて、単行本とはちょっと違う。だが、もっと大きい違いは扉絵の扱い。電書だと各話のタイトルも、向かって左のようにテキストのみで処理されているが。単行本だとすぐ1ページ目になっていて、次は見開きの扉絵にタイトルが入ってる。

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    一方、電書では単行本に合った文字の写植がない状態で収録されている。当然、単行本の方が連載時の状態に近いんだと思うが。電書の方が絵だけが見れるから、かえっていいって人もいるかも。

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    おそらく、電書の元になった文庫版は通常の単行本より小さくなるので。絵の上に文字が載ってると、ごちゃごちゃして見づらいって理由だと思うが。こっちはそれほど重要な変更点ではないんだが、次のは致命的。

    おまけコーナー

    単行本のページでは、おそらく広告か何かで余った余白の穴埋めだと思うが。作者のおまけコーナーみたいなのがあるんだけど。これがばっさりカットされてる。

    20141123f 20141123g

    これも電子書籍だからでなく、おそらく紙の文庫本がそうなので合わせてるんだと思うが。やっぱり字が小さくて読みにくくなるって理由なんだろうか。

    ちなみに、単行本の第1巻では「ウラ話うちわネタ 5」まである。

    20141123h

    それと単行本では、本編のSo What?以外の読みきり作品も収録されているが、電書ではそれもない。これは特に問題ないかな。

    20141123i

    今回のまとめ

    So What?の電子書籍版はちょっと残念なことになってるかな。まあ、上記の写真で分かるとおり、単行本には紙の劣化があるので、今回電書で買った事を後悔することはないんだけど。4巻完結で1~3巻が108円だったからな。でも、通常価格だと、正直お勧めできないかな。

    So What? 1 白泉社文庫

    ただ、今回は文庫本が元になってるからかもしれないが。それでも、オリジナルの紙版と比べると、電書版は劣化コピーになっているんだよな。電子化の再現度がこの程度だと、手持ちのマンガを処分して電子書籍に移行する事は出来ないな。紙本を処分する覚悟があるのなら、中途半端な電子書籍を買うよりも、自分で自炊した方がよっぽどいいかな。

    そんな訳で、So What?に限らないけど、電子書籍はページの端々まで思い入れのある作品なら、スクエニとかキルタイムみたいに電子書籍でも紙に近いようにしてる出版社以外は買わない方がいいかも。そこまでこだわりはないけど、たまになんとなく読みたくなるような作品なら、安売りしてる時に電子書籍で買ってもいいかな。

    セール時でもよほど割引率が高くなければ、全巻そろえるとなるとブックオフの100円コーナーよりは高いんだけど。日本の住宅事情を考えるなら、かさばる紙の本の保管コストまで考慮すれば、その値段差を無視できる水準まで値段が下がるなら買っても良くね。広い持ち家があって収納に困らないなら別だけど、それでも紙の劣化リスクは避けられないし。

  • 「金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい」を読んだよ

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    金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい

    「金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論」という本を読んだんだけど。内容は、金持ち税率70%派ポール・クルーグマンジョージ・パパンドレウみんな10%課税派ニュート・ギングリッチアーサー・ラッファーのディベートの様子。パパンドレウを除いた3人へのインタビューが収録されている。

    金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論

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    肝心のディベート部分は、双方の意見について深い検証がなされる訳でもなく。お互いが言いたい事を言ってるだけで、なんか討論と言うよりは弁論大会って感じに思えたよ。

    以下、読んでみて気になった点をピックアップして感想を書いてみる。

    金持ち70%とみんな10%どっちがいい?

    まず、金持ち税率70%とみんな10%課税については、どちらかを選ぶとしたらみんな10%かな。金持ち増税派では、金持ちの所得税を上げて税収を最大化する税率は、研究では最低70%という結果が出たらしいが。個人的には上げ過ぎだと思うし。

    クルーグマンの意見は、学者先生ならではの机上論に思える。具体性にかけるんだよね。実際、フランスの所得税を75%に上げる提案については、欧州全体で税率の足並み揃えるでもしないと、簡単にルクセンブルクに移住できるから無理だろうと言ってるし。アメリカなら可能とは言ってるが。単独インタビューで、最高税率を適用する所得層について聞かれた時に、「なぜならそこまで税率を上げるのは、政治的に無理だとわかっているからです」とも言ってる。

    個人的にクルーグマンの考えは、金持ちは税率70%って自分の理論は正しいから、それが実現できない社会は間違ってるからなんとかしろって事だと読めた。なんせアメリカは、サンディスプリングス市のように、富裕層が貧乏人お断りの自治体を作れちゃうんだから。クルーグマン先生も当然、この事は知ってるだろうし。

    サンディスプリングスについては↓
    「“独立”する富裕層 ~アメリカ 深まる社会の分断~」を見た感想

    みんな10%だけなら反対

    とはいっても、現行の所得税を一律10%にするだけなら反対なんだけど。ラッファーの主張するように税制を改革して、日本風に言うなら消費税以外の税金は全部総合課税にまとめて、一切の控除や宗教団体などの非課税特例も撤廃するというなら、一律課税の方が金持ち重課税よりはいいと思う。

    ただ、控除とか例外規定を完全に廃止するのには反対かな。ラッファーはそうすれば税の申告する必要もなくなると言ってるけど。日本なら、給与所得や株とかの特定口座なら会社から調書が行くからいいとしても。不動産所得・一時所得・雑所得・事業所得とかも、確定申告なしで税務署が把握できるのか。米国には社会保障番号制度があるけど、日本と違ってサラリーマンでも確定申告しなくちゃならないんだから、事務手続きは相当煩雑だと思うが。控除とかをなくすだけで、本当に税金の申告をしなくて済むんだろうか。

    日本の場合、将来的にマイナンバー制度が個人のすべて金融口座情報と紐付けされて、資産状況と金の流れが完全に政府に丸見えになるならともかく。現実的には、どうせ確定申告は必要になるだろう。それでも、控除とかがなくなれば確定申告するにしても、税務署の手間は省けるし、申告書も書けないような奴のために無駄な税金を使って申告会場の説明バイトを雇う必要もなくなるか。それを考えると、控除も一律基礎控除にまとめて、103万円ぐらいにすればいいかもしれん。

    もっとも、今の日本だと住民税だけでも10%もあるから、税率について具体的な数字を算出すると、また考えが変わるかもしれん。ちなみに10%はギングリッチが例で挙げた数字。ラッファーは、92年の大統領選の時に計算した12%を出してる。

    それと、増税云々言う前に税金を効率的に使えという主張はごもっとも。まずは、無駄な支出をなくしてからだよな。けど、医療費とテレビの価格を比べるのは比較対象を間違ってると思った。

    金持ち増税すると国外に逃げる?

    仮に、金持ちに増税したらどうなるかの研究結果について、クルーグマンは「確かに上位1%の人々の行動には多少の影響が表れます。一部には税金逃れをする人も出るでしょう」と言ってるが。上位1%の富裕層なら、一部でも影響大きいんじゃね。その中に ビリオネアが含まれてたら、間違いなく経済への打撃になると思うんだけど。

    プエルトリコ

    前にテレビで見た「新富裕層_ vs.国家~富をめぐる攻防~」って番組では、金持ちがアメリカからプエルトリコに移住してたが。プエルトリコの行政サービスや、医療・福祉・教育とか治安や経済レベルがどれほどかは分からないけど。アメリカから引っ越して満足できる程なのかどうか、ちょっと気になった。それを差し引いても、手元に残る金を考えると、プエルトリコ移住にメリットがあると判断したんだろうな。

    “新富裕層” vs.国家 ~富をめぐる攻防~
    ポールソン氏に続け、ヘッジファンドはプエルトリコへ-米脱出

    シンガポール

    仮に日本で所得税の税率をそこまで上げたら、一部の金持ちがシンガポールとかに移住するだろうな。その中には間違いなく、ユニクロの柳井会長エイベックスの松浦社長も含まれるだろう。

    富裕層の税金は高いか エイベックス・松浦社長の主張 検証すると…
    エイベックス・松浦社長の税制不信 「この国は富裕層に良いことは何もない」

    もうすでに、移住してる人もいるみたいだし。日本でマイナンバーが導入されるのは、資産税の前触れとか考える人も、当然検討してるだろう。他にも、シンガポールなら相続税もないし。起業も日本より有利らしいし。

    Nスペ”新富裕層” vs.国家 ~富をめぐる攻防~に出場しました。
    富裕層「シンガポール」に熱い視線 相続税・贈与税ゼロ、治安もいい

    金持ちの税率は貧乏人より低い事実

    本書ではラッファーが、富裕層の方が貧困層よりも課税される税率が低い事を、バフェットを例に出して述べているが。日本でも同様に、実際の所得と課税所得が著しく違っている人がいるねえ。例えば前述した柳井正氏とか。

    大株主の弊社株式譲渡のお知らせ
    531万株を海外へ売却 ユニクロ柳井社長の「狙い」

    他にも、証券税制改正で配当所得が総合課税になる大口株主が「発行済株式の総数等の3%以上」に変更される前に、保有割合を3%未満になるよう売却した稲盛和夫氏とか。

    No.1330 配当金を受け取ったとき(配当所得)
    お金持ち「節税」33億円 持ち株減らし 稲盛氏ら250人
    日航未公開株250万株取得 稲盛名誉会長が創業の京セラ 上場で 約45億円の“利益”も
    日航株再上場 名誉会長出身企業など“ぬれ手であわ” 京セラは45億円余
    稲盛和夫氏の節税に見る日本とアメリカの大金持ちの違い 毎日新聞追加版

    私が同じ立場でも、むざむざ総合課税で税金がっぽり取られるなら、保有比率3%未満にまで減らしただろうが。それは自分が、モリエールの「人間ぎらい」に出てくるアルセストみたいに、世間体を気にしない男だからであり。社会的地位の高い稲盛和夫氏なら、ノブレスオブリージュたるべきだと思うけど。

    自分は正論を言ってるのに世の中に受け入れられないとお嘆きのあなたへ↓
    人間ぎらい モリエール (著) 内藤 濯 (翻訳)

    「どうせ税金払っても日本政府じゃろくな使い方しないから、節税してその分もっとマシな事に使うぜ」とでも言ってたなら、それはそれで評価できたが。また、日航未公開株のインサイダー批判に反論してるけど。結果的には株の保有比率下げた事で課税逃れになった人に言われると、額面どおりには受け取れないなあ。

    JAL稲盛名誉会長、取締役退任会見でインサイダー批判に不快感 「これが社会なのか、世の中なのか」

    今回のまとめ

    そんな訳で、金持ちの課税を強化して税収を増やそうとしたって。度が過ぎると金持ちの国外脱出を促すだけだと思う。まあ、重税しても納得のいく税金の使われ方をするとか。政府に7割ピンはねされても、まだ暮らしたいと思わせる魅力的な国ならいいが。金持ち増税派が提言する、低所得者への所得再分配には、金持ちへの直接的なメリットはないからな。まあ、貧乏人が減れば治安はよくなるかもしれんが。高額所得者なら、セキュリティ対策に金かけた方が費用対効果は高いだろう。

    だからといって、総合課税で一律10%とかにしても、金持ちが素直に税金を取られるとも思ってないけどね。昔から、税金対策で会社を作る話は日本でもあるし。かといって、チェックを厳しくするとそれだけコストもかかるし。

    そう考えると、下手に税制を改正するより。金持ち優遇税制にして、シンガポールやスイス・モナコみたいに、世界中から金持ちを招き入れる方がいいかもしんない。

  • 押見修造の「惡の華」を読んでボードレールの「惡の華」を読むなら

    「惡の華」押見修造

    こないだ、イーブックイニシアティブジャパン eBookJapan押見修造の「惡の華」を買ったって話をしたが。この作品を読んだきっかけは、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の作者だと知ったことだったが。その前に「惡の華」がアニメ化された時に、興味を持った事を思い出した。タイトル見て、ボードレールかよって思って調べたら、本当にボードレールの「惡の華」から着想を得た作品だった。ボードレールの「惡の華」なら、5冊持ってる私がなんでチェックしなかったのか。その理由も判別した。アニメの絵柄見て見る前から切ってたんだ。

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    「惡の華」コミック感想

    ちなみに、コミックの「惡の華」を全巻読んだ感想は。6巻までは期待通りの面白さだけど。7巻以降では、求めていた物とは違うと感じたが、それなりには楽しめた。ラストはそれほど心に残らなかったかな。まあ、少年漫画だからこういうオチの付け方なんだろう。単に、自分が年取っただけか。

    個人的には6巻までは一気に盛り上がるんだけど、そこがピーク。その後は普通の漫画って感じかな。

    「惡の華」ボードレール

    作中には、ボードレールの「惡の華」が出てくるけど。余談だが、「惡の華」を読むなら最初に登場した堀口大学訳より、その後のちくま文庫の「ボードレール全詩集」1巻の方がいいんじゃないかと思う。私が学生時代最初に読んだ本の文庫版で、訳者は阿部良雄。阿部良雄訳自体はそれほど好きじゃないけど、解説は一番充実してる。なので、内容を理解したい人にはいいと思う。

    けど、個人的に一番好きなのは、岩波文庫の鈴木信太郎訳だったりする。フランス語が読めるわけではないので、翻訳の正確さとかは分からないが。読んでて一番グっとくるのがこれ。本の感想なのに、文章ではうまく伝わりそうにないな。まあ、この手の類は頭よりも、セブンセンシズで感じた方がいいんじゃね。というわけで、手元にある4冊の訳を引用しとくんで。興味ある人には多少の参考にはなるんじゃないかな。可能なら、リアル本屋で読み比べてみた方がいいだろうけど。

    ちなみに引用してるのは、栞が挟んであった詩「L’Irreparable」の最初の部分。

    鈴木信太郎

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    取返し得ぬもの

    老いぼれた、長い月の悔’恨’を 絞め殺すことが出来ようか。
    蛆虫が死人を喰らひ、靑蟲が
    樫の木を喰ひ荒らすやうに、俺たちを食物にして
    生きて、動いて、のたうつてゐる
    執念深い悔’恨’を 俺たちは 絞め殺すことが出来ようか。

    この引用だとほどほどだが。実際は、旧字と旧仮名遣いのオンパレードルビ振ってないのも多数あるので、辞書で調べながら苦労して読んだ記憶が。訳のほかに、解説もそこそこ多いし、付記にはヴァレリーの評論もある。それと年譜の編者が、ちくま文庫版の阿部良雄。

    個人的には、独特のリズムと格調高い文章で、ボードレールのダンディズムを感じさせるこの訳が一番好き。

    堀口大學

    悪の華 (新潮文庫)

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    取返へしのつかないもの

    「悔恨」の息の根は、止めてやれないものか知ら?
    年月長く僕等に住みついて、息づき、動き、のたうちまはり、
    蛆が死體を、松毛蟲が松を、あらすとそつくりに、
    僕らを啖つて肥え太る
    しぶとい彼奴「悔恨」の息の根は、止めてやれないものか知ら?

    これも古い訳だから、結構読みにくいんだよね。新潮文庫にも若干の解説があるんだけど。後ろのページに「註」でまとめてあるから、読むのが面倒。その点岩波・ちくまは、ページ下部に解説用のスペースが割り当てられているから、各詩の解説を読むのにページ移動する手間が省ける。それと、詩のタイトルが和訳のみで、原題が書いてない。まあ、余計な解説とかが目に入らない方が、詩の内容に没頭できる人もいるだろうし。フランス語が分からない読者には、原題なんてなくても同じかもしれんな。

    ただ、一人称が僕なのがちょっと引っかかる。なんというかこの文体だと、なよっとした印象なんだけど。どう読んでも、中坊があこがれるようには見えない。まあ、「内容良く分からないけどこの本読んでる俺は他の奴らと違う」とか思いたい人は、別に文体とか気にする必要はないのか。

    阿部良雄

    ボードレール全詩集〈1〉悪の華、漂着物、新・悪の華 (ちくま文庫)

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    取り返しのつかぬもの

    おし殺すことができようか、古くて、長い<悔恨>の奴
    生きて、うごめき、身をくねらせ、
    私たちを餌食にする、まるで死人を食う蛆虫か
    樫の木を食う毛虫のような、
    情け容赦もない<悔恨>を、おし殺すことができようか?

    今回引用した中では、一番読みやすいんじゃないかな。単に、現在の文章に近いからだろうが。ちくま文庫のいいところは、ボードレール全詩集〈1〉〈2〉を買うと、詩に関してはボードーレールの全作品を網羅できるところ。当然私は両方揃えたけど、2巻は読んでないような。

    安藤元雄

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    この他に、集英社文庫の安藤元雄訳も持ってるんだけど、ちょっと見つからなかったので今回は割愛。

    Richard Howard

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    ついでに英訳も紹介しておく。流石に英語で詩の解釈となると素人には判断できないので、あくまで参考に。

    The Irreparable

    Who can destory this old, this long Remorse
    which fastens on our heart
    and fattens there like weevils in an oak
    or vermin on a corpse?
    How shall we kill implacable Remorse?

    オリジナルを機械翻訳してみたら、なんかこの英訳かなりの意訳っぽい気がする。

    Charles Baudelaire

    という訳で、オリジナルのフランス語も載せておく。

    L’Irreparable

    Pouvons-nous etouffer le vieux, le long Remords,
    Qui vit, s’agite et se tortille,
    Et se nourrit de nous comme le ver des morts,
    Comme du chene la chenille?
    Pouvons-nous etouffer l’implacable Remords?

    Google先生の仏英翻訳だとこうなった。

    Can we stifle the old, long Remorse
    That lives, moves and twists,
    And feeds us like a worm from the dead,
    As the oak caterpillar?
    Can we stifle the relentless Remorse?

    Excite先生だとこう。

    Can choke ourselves the old, the long Remorse,
    Who lives, be agitated and wiggle,
    And eats of us as the worm of the deaths,
    As the oak the caterpillar?
    Can we choke the implacable Remorse?

    この英訳が正しいとするなら、日本語の訳は結構原文の意図を読み取ってるように思える。

    今回のまとめ

    押見修造の「惡の華」を読んでボードレールを読んでみようと思ったなら。押見リスペクトなら、読みにくさを覚悟して堀口大学。内容を理解したいなら無難に阿部良雄。訳の格好よさなら鈴木信太郎なんだけど。これは人によって感じ方が違うからな。

    まあ、ベストは原文のフランス語なんだろうけど。そんな事が出来る人はごく少数だろう。そんな訳で、何冊か読み比べて自分がしっくりきた訳を選べばいいんじゃないかな。

  • Webで無料公開して「パエトーン」を読んだよ -1988年に原発問題について描かれた漫画-

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    パエトーン

    山岸凉子の「パエトーン」を読んだ。これはチェルノブイリの事件を受けて描かれて、1988年に発表された漫画。そんな古い漫画を、何で今更読んだのかというと。2011年3月25日からWebで無料公開されているのを、最近知ったので。

    【特別公開】山岸凉子「パエトーン」 :: ActiBook

    感想としては、これが普通の感覚だよな。

    原発

    正直私は、どちらかといえば原発推進派なんだけど。別に原発が安全だと思ったことなど一度もない。けど、日本で何か起こるのはどうせオレが死んだ後だろう。自分が死んだ後の世界なんて知ったこっちゃない、そんなふうに考えていた時期がオレにもありました。おそらく、原発を導入した政治家や官僚、後押しした経済界の人間もそう思ってたんじゃね。

    最近になって、小泉純一郎とか池上彰が「原発はクリーンで安全だと思ってましたが、311で違うと分かりました(キリッ)」みたいな事を言ってるが。単に、三味線を弾いてるだけだろ。まともな知能持っていれば、小学生だって原発の危険性ぐらい分かるぞ。

    参考図書
    池上彰が読む小泉元首相の「原発ゼロ」宣言

    内容を要約すると、「日本人のポケットにはおおきすぎらあ」

    原発の安全性

    テレビとかで原発反対派が出てると、「本当に原発が安全なら国会議事堂の隣にでも作りやがれ」って旨の発言をしてるのをよく聞いたが。まあ、土地の有効利用の観点からは大都市に作るのは無理があるだろうが。一番電力を使う大都市の近郊に作ってないのは、そういうことだろう。

    どこかの知事も、原発の敷地内に東京電力の本社を置くように要望したけど、これは実現しないだろうな。言うまでもなく、東電のお偉方は当然の事ながら、原発が安全なんてちっとも思ってないだろうし。

    日本の原子力発電所

    あらためて日本の原発の場所を確認してみると、関東には茨城にしか作ってなかったんだな。それにしても、全部海沿いって、海洋汚染に対する考慮はまったくなしか。

    今回のまとめ

    「パエトーン」作者の山岸凉子には、元首相や高名なジャーナリストよりも先見の明があった。というよりは、日本の将来に影響を与えるような地位の人に、何らかの欠落があると判断できるように思える。

    原発にしろ年金にしろ、現在のその場しのぎ的な制度を見てると。お前ら、ノストラダムスの予言でも信じてたのかと言いたくなるようなお粗末さ。もしくは、オレらがアンゴルモアの大王になってやんよ、なんて考えてたんじゃねえの。

    将来的には、何らかの技術革新がないと改善できない問題だろうけど。当面は、東京オリンピックが開催されるまでに。安倍首相が、オリンピックのプレゼンで大見得切ってスピーチした内容が、嘘八百じゃなかった事を証明できるかどうかが山場か。

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    「パエトーン」が収録されてるのは↑

  • 校舎のうらには天使が埋められている7巻を読んだよ

    校舎のうらには天使が埋められている

    楽天koboイーブックストア「校舎うら」7巻を買った。5/13に発売されたのは知ってたけど、クーポンがなくて買えなかったんだよ。昨日になって、ようやく楽天がラ・クーポンで200円引きクーポン配ったから買えたけど。

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    校舎うら7感想

    早速読んだんだけど、あっけなく終わってしまったって感じかな。1~5巻だと、ラストまで大げさといえるほどの演出過剰ぶりがあったのに。6・7巻は2時間サスペンスドラマに例えると、衝撃的な事件があった後、中盤の展開はしょって、いきなり犯人追い詰めちゃってるみたいな展開に思える。巻数が少ないってのもあるけど、うがった見方をすればネタ切れなのかな。それとも、思ったより人気が出なくて、早期打ち切りになったとか。

    また、中学生編にあっけなさを感じたのには、もう一つ理由があったことに気づいた。小学生編に比べると、ページ数が少ないんだよね。参考までにKindle Fire HD 8.9のキャプチャ画像載せとくけど。

    eBookJapan 1巻 178ページ
    eBookJapan 1巻 178ページ
    eBookJapan 5巻 211ページ
    eBookJapan 5巻 211ページ
    Koob 6巻 166ページ
    Koob 6巻 166ページ
    Koob 7巻 142ページ
    Koob 7巻 142ページ

    ちなみに、1・5巻はeBookJapan、6・7巻はKobo。eBookJapan版の1巻には4ページの広告が入っているので、それを差し引くと174ページ。中学生編の6巻は166ページと8ページ少ない。最終話収録巻にいたっては、5巻が211ページとボリュームアップしてたのに対し、今回の7巻は142ページと逆に大幅削減されてる。

    個人的には、話を小さくまとめすぎてる気がした。読後感は、5巻までより悪くなくなってるが、満足感は低くなったかな。

    1~6巻までの感想は↓
    校舎のうらには天使が埋められている6巻を読んだよ
    「校舎のうらには天使が埋められている」を読んだよ

  • 「一生お金に困らない家の買い方」を読んだよ

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    一生お金に困らない家の買い方

    「一生お金に困らない家の買い方」を読んだ。この本は、最初に書いてある3つの重要ポイントに基づいて、構成されている。

    1. 「購入」と「賃貸」、経済合理的にあなたのスタイルに合った住まいの選び方
    2. 価値が目減りしない家の選び方
    3. 住まなくなったら「貸せる家」の探し方、作り方

    内容を簡単にまとめると、家を買うなら資産価値の高い家に限る。分相応なローンは組むな大家さんになればうはうはでっせ、という感じ。基本的には、正規雇用者でサラリーマンの平均年収ぐらい稼いでる読者がターゲットになってるので、貧民の私には関係なさそうな本だった。それでも、個々の項目とかでは役に立つ記述もあったので、気になった箇所についての考えとかを書いてみる。

    家の選び方について

    まずは購入する物件を選ぶ時に、判断材料に使えそうな制度に関する記述。具体的には、既存住宅売買瑕疵保険住宅性能表示制度

    既存住宅売買瑕疵保険

    この手の本には、家を買うなら価値が目減りしにくい中古住宅の購入を勧めるのが多いけど。状態の良い物件に限るって条件なんだよね。その後、素人が状態の良し悪しを見極めるのは難しいので、ホームインスペクション(住宅診断)しろって流れになる。確かにそうなんだけど、結構な額の出費が必要になるのがネック。

    この本ではさらに、既存住宅売買瑕疵保険の利用を推進している。この保険は「既存住宅売買かし保険は、中古住宅の検査と保証がセットになった保険制度」で、検査に合格した住宅でないと加入できないの。これに加入できる物件なら、一定の品質が確保される事になる。

    保険については、「後日、売買された中古住宅に欠陥が見つかった場合でも、補修費用等の保険金が事業者(事業者が倒産等の場合は買主)に支払われます」との事。

    中古住宅売買かし保険について(既存住宅売買瑕疵保険)

    制度的には優れているが、業者からしてみると、費用を負担してまで加入するメリットがないようで、あまり使われていないらしい。本書によれば、「検査料と保証料は、住宅の規模によっても違いますが、検査量が5万円前後、保険料が10万円前後、合計で15万円前後となっています」なので、それほど高くはない。

    とはいえ、検査に合格しなければその分は修繕しないと保険に入れないから。状態の悪い中古住宅なら、修繕費用がかかる事には変わりないけどね。逆に言えば、この程度の費用をかけて売り出せない物件って事は、何らかの問題を抱えていると判断しても間違いあるまい。

    ついでにリフォームの場合、「引渡し後リフォーム型既存住宅売買瑕疵保険」という制度があるので。中古住宅購入とリフォームを考えているなら、保険加入するか検討してみた方がいいだろう。

    住宅性能表示制度

    住宅性能表示制度とは、住宅の性能を統一した基準による等級や数字で表示するもので。「「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下「品確法」という。)」に基づく制度」らしい。元々は新築住宅向けに作られた制度だが、中古住宅でも利用できる。その場合、施工段階のチェックは当然出来ないので、目視や計測によるチェックしか出来ない。

    この制度を利用するメリットが3つあって、1つは「円滑かつ迅速に紛争処理を行ってもらえる」事。ちなみに、手数料は1件あたり1万円らしい。2つ目は「住宅ローンの優遇が受けられる」事。3つ目は「地震保険が優遇される」事。本書では、評価機関に支払う手数料は、戸建住宅だと20万前後と書いてある。

    新築で家を建てるなら、利用を検討してもいいんじゃない。中古なら、既存住宅売買瑕疵保険でいいか。

    住宅性能表示制度とは| 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会

    家の買い方

    続いて、家の買い方。基本的には、家を買うときには無理のないローンを組めという事だが。その為のハウツーなどについて。

    人生の3大コストを抑える

    まずは支出を減らす方法について。一般的には、人生で大きな支出と言うと、「家」「教育(子供)」「老後」「保険」「車」らしい。本書では人生の3大支出を「車」「家」「保険」としている。食費とか、他の支出を抑えてもたいした節約にならないけど、出費の大きい3大支出を抑えれば効果は絶大と主張している。

    保険

    まずは保険について。終身保険には入るな。入るなら子供が出来た後で、逓減定期保険にしろ医療保険も不要。保険についてはこの後のページに、「団体信用保険に加入したら生命保険はリストラしよう」と、住宅購入後のフォローも入ってる。確かに、団信入ってればローン支払中に旦那に何かあったら、保険金でローン残額が払われるからな。

    逓減定期保険というのは、補償額が年々減少していくタイプの保険で、その分保険料も安くなる。なんでこの保険がいいのかというと、子供にかかる金は成長するにつれ少なくなっていくから。なので、逓減定期保険に入るのは理にかなっている。ここまでは納得できる。

    個人的な保険についての見解は↓
    働きたくないけど働かなきゃいけない新社会人へ -民間の保険には入っておくべきか?-

    車・家賃

    だが、次の2点については少し疑問を感じた。それは、車を持ってたら手放せと、家賃は収入の1/10に抑えろという主張。車に関しては単独なら同意する。ただ後述するように、筆者は家賃を下げるために都落ちを勧めてるが。地方都市だと車がないとかなり不便な地域もあるので。

    本書の例だと月収30万なら家賃は3万以下って事で、「もし、今住んでいる町に家賃3万円の賃貸物件がなければ、通勤時間を犠牲にしてでも郊外に移るべきでしょう。都心で3万円のアパートといえば、風呂なしトイレ共同のボロアパートしか見つけることはできませんが、都心から1時間ほど郊外にいけば2DKぐらいのアパートはゴロゴロしています」としてるのはどうかと。

    おそらく、この筆者ってまともに通勤して働いた事ないんじゃね。都心から1時間の郊外だと、最寄り駅から家と会社までの時間と、電車の乗車時間・待ち時間を合わせたら、片道1時間半ぐらいは軽くかかるだろう。往復なら3時間だぞ。都心周辺から郊外に引っ越すとなると、通勤時の負担は相当増えるだろ。個人的には、部屋の広さを犠牲にしても、通勤時間をとるべきだと思う。

    参考までに、新宿駅まで通勤時間90分(乗車時間以外も含む)で、家賃3万円の2DK以上でバス・トイレ別の賃貸物件を検索してみたら、9件見つかった。しかし、2DKといっても、部屋が繋がってるところが多いな。それなりの間取りの物件は、詳細が不明で除外したのを除けば下記2件。

    東武越生線 武州長瀬駅 徒歩5分のマンションは、玄関開けたらいきなりDKで脱衣所ないけど、部屋振り分けっぽい。通勤は乗り換え2回で、1時間 27分 ( 乗車62分 他25分) 距離:53kmだから、かなり遠いけど。家賃は、管理費込みだと3.1万円。
    http://www.homes.co.jp/chintai/b-1180850008054/

    JR常磐線 南柏駅 バス10分 東中新宿下車 徒歩2分のアパートは、部屋振り分けで脱衣場・洗濯機置き場もあるな。脱衣場は玄関から近いけど、アコーディオンカーテンとかで仕切れば良さそう。難点は駅からバス10分のとこ。通勤時は、1時間 8分 ( 乗車48分 他20分) 距離:34.4km。乗車時間だけなら悪くないんだが。東武野田線 新柏駅まで徒歩19分だから、自転車で行けばと思ったが。そこまでするなら、晴れの日はバス乗らず、自転車でJRの南柏駅に行った方が良さそう。Googleマップで見たら、距離は2.3kmぐらいだし。家賃は2.8万円。ただ、これ「告知義務あり」って、事故物件?
    http://www.homes.co.jp/chintai/b-1064230506875/

    どっちにしても、通勤するにはきつくねえか。2DKぐらいって事は、最低限結婚していて子供もいるかもしれないという前提なんだろうが。それなら、もう少し予算増やしてもいいと思う。独身なら、アパートでもワンルームマンションでもなんとかなるだろうから、給料の1/10に抑えるのに挑んでもいいと思うが。

    もっとも、月収30万って事は、ボーナス3ヶ月として年収450万だと、リーマンの平均年収超えてる。平均の400万なら26.6万。底辺正社員で300万だと20万だから。その1/10に抑えるのは、賃貸物件を借りるなら正直現実的ではないと思う。

    まあ、社宅の利用や、実家が近ければ親と同居しろってのは同意見だけど。

    個人的な3大支出についての記事は↓
    働きたくないけど働かなきゃいけない新社会人へ -人生の3大支出をなんとかしようぜ-

    お金を貯める

    支出を減らす事の次は、お金を貯める事の話になるが。当面は、種銭500万円を貯める事を目標にしている。ここまでは労働収入でも、「手取り収入が300~400万円の人でも2~3年あれば貯めることができる金額です」と書いてある。まあ、この収入と年数は置いといて次行くと。この種銭を元に効率よく増やす事を勧めてるが。その方法は、「誰でも100%安全確実にお金を増やせる方法があります。それは複利で運用する事です」との事。

    その割には、具体的な投資商品についての説明はないし。図表で単利と複利を比較したりしてたりするが。種銭500万などとはっきりした数字を出してる割に、500万を利回り何%で運用すればいくらになるとかの記述がまったくない。

    まあ、ぶっちゃけ2~3年で500万貯められるって事は、年間貯金額166万~250万ぐらい。だったら利回り考えなくても、10年で1660万~2500万ぐらい貯まるだろ。これなら難しいこと考えずに、普段は東京スター銀行の1週間円預金新生銀行の2週間満期預金に預けといて。定期預金の高金利キャンペーンやってる時に、資金移動するだけで十分じゃね。

    住宅ローン

    この後住宅ローンのことについて書いてるが。この手の本なら大抵書いてある内容なので簡単に。本書では、家を買うなら身の丈のあった物件にすることを推奨してるけど。その金額については下記の通り。

    「無理なく返済できるローン」+「自己資金の額」+「親からの援助」-「購入時の諸費用4~7%」=適正な物件購入予算の目安

    ちなみにローンの限度額の目安は、「年収の25%を返済の限度額と考えておくといいでしょう」としている。年収300~400万なら年75万~100万か。この本では、ローンの借り入れ期間については、「借り入れ期間が短くなればそれだけ借り入れられる金額も減ってしまうのです」と書いてあるだけで、推奨する期間については触れてない。

    一生お金に困らない家の買い方

    最後の第6章では「テクニカルだけど超賢い「お金が貯まる家の買い方」」というタイトルになってる。中身は要するに、不動産投資の勧めみたいな内容「分譲賃貸を安く買い、賃貸中は家賃でローンを返済し、退去後は中古相場で実需向け(買って住む人を対象)に高く売ることでその利ざやを稼ぐわけです」とか。「賃貸用マイホームをつくって自宅に稼がせる」とか。「アパートを購入して一室に住む」など。

    筆者の浦田健氏は著者紹介によると

    不動産コンサルティングの第一人者。著書は不動産部門最多となる累計27万部超。不動産コンサルティング会社の他、不動産管理会社、不動産投資会社を経営。自らも日々アパートの掃除を行う大家さんのひとり。

    著書は

    『「金持ち大家さん」になるアパート・マンション経営塾』『「金持ち大家さん」になるアパ・マン成功投資術』 (以上、日本実業出版社)、
    『利回り20%をたたき出す戸建賃貸運用法』(ダイヤモンド社)、『お金が貯まる家の買い方』(フォレスト出版)ほか多数。

    ということから分かるとおり。この本を読んだ人に、大家業に興味を持つように誘導してるみたいだな。

    賃貸併用マイホーム

    まあ、いい事ばかりでなく、デメリットも説明してあるけど。

    前述した賃貸併用マイホームだと、5つのデメリットがある。まず「投資額が大きくなり、借入金が多くなる」こと。しかし、「大きなローンを組むことに精神的なプレッシャーを感じる人もいるでしょう。しかし、貸した住戸からの家賃収入さえあれば、単にマイホームを購入するよりも逆に毎月のキャッシュフローは良くなります」とは書いてあるけど。大家業最大のデメリット、空室リスクについての記述がちょっとしか書いてない。借り手がいなかったら、そのローンを自分で払わなければならないんだぜ。

    2つめは「プライバシーの問題がある」こと。まあ、住宅購入でもマンションを検討してた人ならともかく。戸建買って、隣の部屋との煩わしさを回避したいと思ってたなら、ちょっと耐えられないかも。鉄筋コンクリートのマンションと、木造住宅だと同じ壁一枚隔てた状態でも大分違うしね。また、借り手の質が悪いとトラブルに巻き込まれる恐れだってある。たまにニュースでも、大家が借り手に殺害されたとか聞くし。

    3つめは「賃貸経営について勉強する必要がある」こと。内容はそのまんま。空室リスクについては、「空室リスクや滞納リスクなどは、大家さんに直接、損失を与える項目ですので、基本的な流れ、リスクの存在、そしてその対処法は理解しておくべきでしょう」と、ここで触れているが、これだけ。

    4つめは「事件・事故の可能性」について。「事件、事故などのリスクは保険で対応できるものもありますし」とは書いてあるが。ニュースで話題にでもなったら、借り手つかなくなるかもしれないし。アパートだったら他の住人が出て行くかもね。

    最後のは「売却時に買主が限られる可能性がある」こと。少子高齢化で住宅余りが予想されるこのご時世だと、普通の住宅よりは売れにくくなるだろうな。「一部が接続した連棟形式にしておき、将来、、分割して売却できるようにしておくのも対策のひとつです」とは書いてあるが。それだとコストが余分にかかりそうだな。

    そこまで面倒な事考えるなら、都心の駅近で築浅で管理と状態の良い中古マンション買った方がいいんじゃねって気もする。不動産も、いらなくなったら権利放棄して手放す事が出来ればねえ。だったら、都心に程近い中古ワンルームマンションでも買って、20年ぐらい住みつぶす事もできるんだけど

    格安公団住宅

    さらに「格安公団住宅を買ってお金を貯める」なんて方法も紹介してるけど。これはかなり疑問を感じる。

    本書の実例で出してるJさんは、結婚して子供が出来て共働きから旦那の稼ぎのみで食べていかなければならなくなった。今暮らしてるアパートの家賃8万円を削る事を考えたが。それには住んでる地域でもっと狭い物件にするか、通勤時間を犠牲にして郊外に引っ越すしかない。そこで、某県の公団住宅の中古を買った。築35年鉄筋コンクリート造、47平米の2LDKで、お値段650万円。頭金50万円残りは35年ローンで、月々の支払はローン1万5000円+管理費・修繕積立金1万5000円の合計3万円。

    ここまでは納得できる。家にくるチラシでもこういう条件の物件はあるし、私もある程度は検討してるから。けど、この条件だと駅から遠くて通勤にかなり不便なところが多いはず。通勤時間とのトレードオフとはいえ、かなり大変だと思うけどね。まあ、子供の為なら耐えられるのかな。間取りが10平米広くなって、毎月の住居費が5万安くなったし。

    ただ、築古マンションだと建物の寿命が尽きた時の対応が心配。空室とか、管理費・修繕積立費を滞納してる住人が多ければ、大規模修繕で多額の追加費用がかかる恐れもある。築35年の割りに、管理費・修繕積立金が1万5千ってのは少なく思えるので、おそらく自主管理なんだろうが、管理組合がうまく機能してないと、後々面倒な事になるかも。まあ、Jさんの購入した物件は、「定期的なメンテナンスをしっかりしているにもかかわらず、まだ2億円の修繕積立金の残高がありました」ということだから、当面の心配はなさそうだが。

    問題は、その後で「公団住宅は出口戦略をとりやすい」と書いてあるのはどうかと。Jさんは公団住宅を買う前に、「この公団住宅を貸したらいくらで貸せるのか」を調べたところ、家賃相場は月6万5000円から7万円だったとしてる。本書ではいつ買ったか書いてないが、おそらく数年前の話で昭和40年代に建てられた物件だと思うが。

    だとすると、47平米の2LDKは、間取りをリフォームで変更したと思われる。この広さだと、元々は2DKか3Kではないか。このぐらいだと家賃は4万前後からあったと思う。多分5階建てでエレベーターがないタイプ。だとすると、4~5階は借り手がつきにくいと思う。実際、URの空室検索するとえ、エレベーターのないとこは低層階ほど人気なんだよね。

    ついでに調べたら、JR京葉線「稲毛海岸」駅徒歩12分 JR総武線「稲毛」駅バス5分徒歩7分の物件が見つかった。築40~41年、1LDK・2LDK・3Kで、45~50平米だと家賃は55,200~67,800円、共益費1,910・2,930円。現時点で住める部屋だと、3K 47平米の2/5階で家賃58,600・共益費1,910ってのがあった。これなら、家賃6.5万から7万ってのも、共益費込なら許容範囲な数字か。稲毛海岸からは新宿方面だと面倒だけど、東京までなら京葉線1本で45分ぐらい。実際に乗ってみないと判断は出来ないが、数字だけ見るとかなり便利そうだな。けどこの辺、液状化はちょっと心配か。

    UR都市機構|UR賃貸住宅 千葉エリア|高洲第一(千葉県千葉市美浜区)

    また、「売却するのであっても、今風の内装リノベーションを施しつつ、時間をかけて売却すれば購入時の価格以上で売却できる可能性は高いでしょう」とも書いてあるが。購入時でも築35年の中古公団なんて、売却時の価値はババ抜きのババ並だろ。それに、「時間をかけて」って、どのぐらいよ? 売るにしても住みながら売るのか? 買い手からすると住居中よりは空家の方が買いやすいよな。勿論売り手にとっても、購入希望者が下見を希望した時どうする。中古住宅なんだから当然想定されるケースだが、お互い気まずいしやりにくいよな。数人ならともかく、売れるまでだと何人来るか分からんし。かといって、他のところに住みながらだと、中古公団のローンと賃貸の家賃をダブルで払わないとならなくなる

    しかも、「30年以上前に建てられた公団住宅の敷地は広大なことが多く、敷地内駐車場、公園などがあります。また、人口が多いため保育所や小学校、スーパーなども近くにあることが多いのです」などと、メリットを書き連ねている。敷地については同意するが、その後の利便性についてはどうだろ。そんな都合のいい物件が650万とかで売られるか? 古い団地だと住民の高齢化が進んだり空室が増えて、近隣のスーパーが潰れて買い物に苦労するって話もあるというのに。

    少子高齢化・買い物難民・住宅余りとかは↓
    「買い物難民」をなくせ!」を読んだよ
    プロジェクト2030の予測に基づく住宅戦略 -超少子高齢社会への覚悟は決まってるかい?-

    マイホーム買う前なら賃貸の方がいいんじゃね

    そういった退去リスク考えると、中古公団買うぐらいなら同じスペックの古いUR借りた方がいいんじゃね。ちょっと計算してみると、Jさんの買った650万物件は、頭金50万+ローンが630万(年18万×35)。諸経費は物件価格の7%として約45万。取得総額は約725万。おかしいな。600万借りて返済額が630万って、やけに少なすぎねえか。

    フラット35のローンシミュレーションで、「借入希望金額から返済額を計算」してみたら、「取扱金融機関の提供する金利で最も多い金利 1.750%」だと下記のような結果になった。

    600万円を35年ローンで借りた場合の返済額

    [table id=21 /]

    ローンシミュレーション:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】

    Jさんは一般的でない金利で借りてるので、実際に買うかどうか比較する時は1.750%ぐらいで計算したほうがいいだろう。もしかすると、Jさんは東京スター銀行の預金連動型ローン(現在は受け付けてない)で借りたのかも。または、会社の福利厚生とかかもしれない。

    話を戻して、中古公団とUR賃貸、どちらが得か比較してみる。中古公団の毎月の支払は、ローン1万5千と管理費等1万5千で3万円。URは家賃7万と4万の2パターン、管理費は5千円とする。初期費用は中古公団が頭金50万と諸経費45万の95万。URは家賃2ヶ月分。引越費用や家具代などは、どちらもかかるので無視する。実際の購入だと固定資産税もかかるけど、金額不明なのでこれも考慮しない。期間は5・10・15・20年の4パターンとする。

    [table id=22 /]

    この表を見ると、当面の支払額は初期費用95万かかっても、中古住宅購入したほうが月々の支払が抑えられるのが分かるだろう。特に、Jさんが購入前に調べたとされる家賃相場7万なら、ローン含めた総額でも10年超えると元がとれてしまう。ちなみに、家賃4万だと20年過ぎてから。

    それにしても、管理費込み月4.5万でも、20年住めば1000万円以上かかるんだな。そのぐらいの費用がかかるなら、やっぱ中古公団買うのって得じゃね。そう思うかもしれないが、仮にこのまま住み続けるなら20年目だと築55年になってるんだぜ。そろそろ設備の老朽化や、建て替え問題も発生するだろう。

    Jさんみたいに、マイホームの買い替えを準備してる人が、借りの住処にしてる場合はさらに厄介。築35年+住んだ年数の築古物件を売らなきゃならないんだから。前述したように、今風の内装にリノベーションして時間をかければ購入時の価格以上で売却できる可能性は高いと述べているけど。随分と楽観的過ぎるんじゃね。まずはリノベーション。当然費用がかかるので、その分を引かなきゃならない。また、どのぐらいの規模になるかは不明だが、2LDKの45平米で住んだまま作業できるのだろうか。新しい家を買って、そっちに引っ越して空家になってからならその点は問題ないだろうが。中古公団売れるまで、ローンと管理費・修繕積立金を払う必要があるんだぜ。時間をかけて売却って、長引けば長引くほどその費用がかさむんだけど。そういったリスクを踏まえて、「公団住宅は出口戦略をとりやすい」と書いてるのだろうか。

    今回のまとめ

    非正規で働いてる人や、私みたいな貧乏人ならともかく。正社員の平均年収ぐらい稼いでるなら、家を買わなければあんまりお金に困らないんじゃね。むしろ、3500万ぐらいの住宅を買おうとするから金に困るんだって。

    最後の第6章が、ワンルームマンション売ってる業者みたいな胡散臭さを感じさせるのが難だが。それまでの章は、比較的まともな住宅購入の指南書にはなってると思う。内容的にはまともで無難なことが書いてあるので。同じような本をすでに持ってる人なら、読まなくてもいいかな。この本は基本的に、家を買うなら大家になれと言いたいんだと思う。ただ、大家業に興味があるか大家になりたいのなら、これじゃなく同じ筆者の別の大家本を読んだほうがいいだろう。

    家を買う・大家になる、どちらにしても大金がかかる事は否めなので、貧民的にはいまいち参考にはならないかな。

    一生お金に困らない家の買い方

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    貧民だけど家を買いたいと思ってるなら、とりあえずこれは読んどけ↓
    「磯野家のマイホーム戦略」を読んだ

    正社員で新築で家建てたいけど、金ないし35年ローンはイヤなら↓
    「500万円で家を建てる!」を読んだけど…

    UR続くなら賃貸でいいかもって人は↓
    「一生賃貸で暮らすにはどのくらい蓄えが必要か」って、30年で3870万もかかるのかよ

  • 校舎のうらには天使が埋められている6巻を読んだよ

    校舎うら6巻

    発売日に買ってた「校舎のうらには天使が埋められている」6巻を読んだよ。

    20140317b

    今回はクーポン使ってKoboで買ったけど。できれば1~5巻まで買った、eBookJapanで揃えたかったが。まあ6巻と言っても、連載再開前後で話も切れてるし。これなら許容範囲かな。

    感想

    この作品を一言で説明するなら、ジェットコースターサスペンスってとこか。校舎うら2とかじゃなく、連載再開で前作の続きの6巻って事は、5巻まで読んでる事を前提としてるのだろう。これから読み始めるなら、6巻からだと話と雰囲気が伝わりにくいと思うので。今、1巻無料になってるから、それ読んで2巻から読むか、読まないかの判断をした方がいいんじゃない。

    個人的な感想としては、1巻の初見でのインパクトほどはないけど、色々とバージョンアップはしてると思えた。中学生編だし。それに、前回と同じ程度だと、読者も盛り足りなさを感じるのが続編の常。今回もまた刺激的な展開が続くな。

    公式ページでは、短期で終了しそうな感じの記事があるけど、実際はどうなるんだろ。ちなみに公式には、雑誌読んでない人には、あまり知りたくなさそうな事まで書いてあるので。単行本派は先に読まないほうがいいかもね。

    別フレOn-Line 別冊フレンド|校舎のうらには天使が埋められている|作品紹介|講談社コミックプラス

    別フレ4月号の「校舎うら」は
    3月13日(木)発売の6巻のつづきとなっております。
    6巻を買ってつづきが知りたくてたまらなくなってしまったアナタ、別フレ4月号、要ゲットです!

    物語はクライマックスへ向け、急展開ですから!!

    仮に、次の巻で最終回か、中学生編終了だとするなら。5巻で感じた物足りなさと、消化不良気味だった不満を解消できるラストになってる事を期待したい。

    校舎うらキャンペーン

    さっきちょっと書いたけど。校舎うら6巻発売のプロモーションなのか、1巻がまた無料になってる。これを機に新規顧客を取り込もうと、各社がてぐすね引いてるが。どこで買うのが一番安いのか検討してみた。

    eBookJapan

    私が1巻無料+2~5巻セットで買った、イーブックイニシアティブジャパン eBookJapanは、2~6巻の特別セットが2100円で100ポイント付く。無料1巻含めれば、1巻当たり350円か。ポイント考慮するなら@333.33円。前回よりショボいな。

    eBook図書券やポイントが余ってるか、電子書籍へのこだわりがないのならお勧めは出来ないかな。

    eBookJapanで校舎うら買った時の記事は↓
    「校舎のうらには天使が埋められている」を読んだよ

    BOOK☆WALKER

    BOOK☆WALKERは1巻無料・2巻100円。これだと全巻セットで1780円。1巻当たり約296.67円か。ポイント84ポイントつくけど、ここのポイントは使いにくい。BOOK☆WALKER専用WebMoneyのついた「きせかえ本棚」と交換できるが、1000ポイントでWebMoney500円分。通常税抜き100円につき5ポイントだから、1000ポイント貯めるには2万円分の購入が必要になる。ちなみにポイントの有効期限は最後の利用から6ヶ月。

    専用WebMoneyが余ってる人ならいいんじゃね。

    Kobo

    楽天koboイーブックストアには、3/28 9:59までコミック4万冊以上30%引きクーポンがあるんだけど。該当のページから「校舎のうらには天使が埋められている」を検索すると、1~5巻はあるけど6巻はないんだよね。確かにコミック全巻とは書いてないけど。30%引キャンペーンは3/7からだから、おそらくそれ以降に発売されたコミックは対象外になってると予想。前のカドカワの70%引きの時も同じような事があったし。

    コミック4万冊以上対象!クーポンで30%引

    実際のクーポン値引き後の金額は適用しないと分からないが。420円の7掛けで294円とするなら。無料+294円×4冊+420円で合計1596円。1巻当たり266円。購入金額が低い方がいいならKoboもありかな。多分12ポイントぐらい付くと思うが、これは誤差の範囲だろう。まあ、既存の楽天会員ですでに電子書籍を買ってる人以外には、Koboは薦めないけど。なんだかんだ言って、クーポン使ってKoboで買っちゃったけどさ。

    毒を食らわば皿までの覚悟があって、新規に会員になろうって人にはこういうキャンペーンもあるけど。

    初心者の方へ 楽天Koboで、読書をもっとお得に。

    <初回ログインで500円分クーポンプレゼント!>
    楽天Koboアカウントに初めてログインいただいた方に、楽天Koboイーブックストア内のお好きな電子書籍が読めるクーポン500円分をログインから1週間以内に、楽天会員登録のメールアドレスへお送りします。

    校舎のうらには天使が埋められている

    校舎のうらには天使が埋められている
    著者:小山鹿梨子
    価格:420円(税5%込、送料込)
    楽天ブックスで詳細を見る

    Kindle

    Kindleだと売値420円で割引なしだが、30%相当(126pt)のポイントがつく。2100円+ポイント630。無料1巻とポイント込みの単価は@245円。

    日常的にAmazonで購入してる人なら、値引きじゃなくポイントでもそんなにデメリットにはならないだろうから。普通の人だとKindleで買うのが一番無難かな。

    校舎のうらには天使が埋められている(6)

  • 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を読んだよ

    20140311a

    昨日Kindleで買った、押見修造の「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を読んだ。「校舎のうらには天使が埋められている」を薦めるような人間がなぜ買ったのかというと。eBOOK図書券の使い道探す時に見つけて、気になっていたんだけど。それが、今月のKindleの月替わりセールの対象で250円になってるのを知ったので。

    Kindle月替わりセール

    おまけに、eBookJapanで「校舎うら」買った時の記事は↓
    「校舎のうらには天使が埋められている」を読んだよ

    連載再開した続きの6巻も出るのか。3/13に紙と同時発売とは、講談社もやりおる。
    校舎のうらには天使が埋められている(6)

    志乃ちゃんは自分の名前が言えない

    内容を一言で言うと、日テレの24時間テレビで放送されるドラマってこんな感じなのかな、と思わせる作品。余計な先入観を入れたくないなら、イーブックイニシアティブジャパン eBookJapanで2話の途中までブラウザからでも立ち読み出来るので、それ読んで判断すればいいと思う。Kindleにも無料サンプルあるけど、多分1話分もないんじゃね。eBookJapanだと、値引き無しで525円だから。金払って買うならKindle一択。eBook図書券あって、金出したら負けとか思ってるなら、eBookJapanでもいいけど。今Loppiでやってる、3000円以上のWebMoney買うと貰える540円のeBook図書券だと使い切れないけど。以前貰った525円のがあるならぴったり。

    値段よりも、1巻で完結してるのが大きい。なんせ、セールで1巻だけ安くなっていても、残りが値引き無しだと、まず買わないからな。

    eBookJapanの「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」ページは↓


    LoppiのWebMoneyキャンペーンの記事は↓
    BOOK☆WALKERでジャンプコミックが最大75%のキャッシュバックだぜ -LoppiでWebMoneyを買えば3000円ごとに540円のeBook図書券-

    感想

    結構重いテーマだけど、一気に読めた。話はちょっと地味だけど、1巻できちんとまとまってるし、読後感も悪くない。けど、最後がすごく気になる。もちろん、何を意味するのかは当然分かるんだけど。なんで、そうしちゃったの?って感じ。おかげでそっちが気になって、それまでの話の感想が上書きされたよ。これって、普通の人はスルーするのかな。

    などと書いても意味不明だろうから、コメントアウトしときますので、読みたい方はソースを見てください。完全ネタバレですので注意。

    それともう一つ印象に残ったのは、作者妻の活躍。

    志乃ちゃんは自分の名前が言えない

  • Yahoo!ブックストアで押切蓮介の「猫背を伸ばして」を買ったよ -買わなくても読めたかも-

    Tポイント

    2月になって、『必ずもらえる300ポイントプレゼント!』で、Tポイントをもらった。期間固定ポイントとかで利用期限が2/16まで。しかも、利用範囲がYahoo! JAPAN、LOHACO、GyaO!のみと限定されている。昔はこのぐらいのポイントだったら、送料無料で漫画とかの単行本買ったんだけど。Yahooの本屋を探してたら、1冊から送料無料ってのが見つからない。Yahoo直営はYahoo!ブックストアで、電子書籍のみだし。

    そこで気づいた。別に紙の本じゃなく、電子書籍買えばいいんだ。楽天の期間限定ポイントと一緒だな。

    Yahoo!ブックストア

    そんな訳で、Yahoo!ブックストアで、300ポイントの使い道を探した。とはいえ、今でも楽天Kobo、Amazon Kindle、BOOK☆WALKER、eBookJapan、Bookliveと、望まなかったはずなのに分散して買っている。これ以上増やすのは面倒だよな。だったら購入条件は、シリーズ物じゃなく1巻完結物。当たり前だが読みたい本。出来る事ならポイントのみで支払える価格。

    猫背を伸ばして

    その条件をすべて満たすのがあるわけないと思っていたが、意外にも見つかった。押切蓮介の「猫背を伸ばして」 ちなみに値段は294円。

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    内容は作者の自伝的漫画。このタイトル、現時点だとKobo、Kindle、BOOK☆WALKER、BookLiveで扱ってない。eBookJapanには315円であるんだけど。この本って、新規の書き下ろし1話を含んだ新装版があるんだよね。eBookJapanにあるのは旧版のみだが、Yahoo!ブックスには古いのと新装版両方置いてあったりする。

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    なんじゃこりゃって感じだが、まあ294円と430円で値段が違うからな。せっかく他社で取り扱いがない新装版なんだから、ここで買うならやっぱり新装版の方がいいよね。私は1話136円上乗せするより、294円でポイントのみで支払える方を選んだけど。

    結果として6ポイントが使い切れずに残ってしまったたが、これは無視する事にした。前に楽天の期間限定ポイントについて書いたけど、小額のポイントを使い切るために不要な買い物をする方が無駄だからな。

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    猫背を伸ばして感想

    この作者は「ハイスコアガール」で知ったんだけど。「ハイスコアガール」が気に入った人なら、「猫背を伸ばして」より「ピコピコ少年」を先に読んだほうがいいと思う。「猫背を伸ばして」は、押切蓮介作品を読んで作者のファンになった人向けかな。

    ちなみに「ピコピコ少年」は、eBookJapanのeBook図書券で買ったんだけど。ついでにもう1枚eBook図書券があるんだけど。なぜか、続編の「ピコピコ少年TURBO」は扱ってないんだよな。なんでだよ。eBook図書券の有効期限切れる前に配信してくれよ。

    話がそれたが、「猫背を伸ばして」も気に入りました。私みたいに低スペックな人なら、同感するか同族嫌悪に陥るかで評価が分かれそう。興味ある人は、COMICメテオのページで期間限定で再配信してるって、以前も配信してたのかい。ついでに、今アニメ放送されてる「プピポー!」も配信されてるな。

    猫背を伸ばして 新装版
    ・プピポー!

    「猫背を伸ばして 新装版」は現在、全18話+1話のうち、9話まで公開してるのか。これならYahoo!ブックスで買わなくても良かったのかも。まあ、細かい事は気にしない事にして。とりあえず、この期間限定の再配信、第二回の掲載期間が2/18までとなってるから。興味ある人は読めるうちに読んどけ。

    参考までに、旧版全部と新装版のサンプル読んだけど、COMICメテオの配信は順番が変わってる。多分、紙と電子書籍はオリジナルの掲載順あたりだろうけど。Webのは時系列に並べ替えたように思える。

  • 「PLANETS vol.7 Repackage」をKindleオーナーライブラリーで読んだよ

    Kindleオーナーライブラリー

    KindleユーザーでAmazonプライム会員の私には、Kindleオーナー ライブラリーが利用できる。月に一冊、対象書籍を無料で読めるサービスなんだけど、なかなか使いづらい。読めるけど所有できないので、読んで欲しくなったら買わないといけない。次の月になって新しい本を読むには、前のを削除しないと読めないから、読みっぱなしにもできない。なので、一回は読みたいけど、二度と読み返さなくてもいい本を利用するのがベスト。

    さらに、システムより厄介なのが対象タイトルの探し方。これが嫌がらせのように使いづらい。単に、オーナーライブラリー対象タイトルの検索や、対象をジャンルで絞れたり出来ないんだよね。PCでは対象タイトルの一部しか見れないし。Kindle端末ではたくさんありすぎて探せないし。

    余談だが、どうせ読むなら高い本がいいよな、と思ってKindleで値段の高い順で検索したら、数百ドルする洋書がぞろぞろ引っかかったよ。多分、オーナーライブラリーで選ばれると、出版元の懐にいくらか入るんだろうな。それで売れなくてもいいから、お買い得感のある価格にしたオーナーライブラリー狙いの本とか出版してんじゃね、と勘ぐりたくなるよ。ちなみに洋書を除外して絞り込むのもできなかったりする。

    Kindleオーナーライブラリーのお勧め

    そんな苦行のような環境からなんとか探したのが、今回紹介する「PLANETS vol.7 Repackage

    紙の雑誌の再編集らしいが、なかなかお得。1200円と言う価格もさることながら。目次の長さを見れば分かるととおり、紙の本の長さで543ページというボリュームも読み応えがある。

    ただ、「ゲームハードの生態系」でゲーム機やゲームの内容を説明してるんだけど。適当にネットでググって調べたのをコピペでもしたんじゃね、と思えるぐらい薄い。紙面の都合で文字数に限りがあったのかもしれないが、これじゃあ出来の悪いカタログにしかならねえ。

    しかも、使われてる画像の中には、アーケードゲームなのにファミコンのカートリッジの箱もあったりする。現実的には実物は厳しいが、せめてプレイ画面のキャプチャぐらい用意して欲しかったかな。ゲーム画面は権利関係もあるかもしれないが。ゲームセンターCXとかを見てると、誌面に写真載せるのがそんなに大変とも思えないんだよね。素人考えだけど。

    その後に続く「ゲームクリエイターインタビュー」は、この本の最大の売りだと思う。クリエイターのメンバーは、堀井雄二・松野泰己・柏木准一・芝村裕吏・田中剛・内田明理・特別対談/ZUN×竜騎士07。正直、初めて見る名前もあるが、関わったゲームはどれも覚えがあるものばかり。堀井雄二あたりは、有名すぎて耳タコな話もあるけど。

    それ以降の、「Column」やドラクエとFFの全レビューとか「特集総括座談会」は、あまり興味のない記事だったけどね。

    PLANETS vol.7 Repackageって買い?

    なんだかんだ書いたけど、ゲームに興味があるならそこそこお勧め。Kindle価格1200円だから気分的にお得感があるし。ボリュームがあるから読むのに時間がかかるので、次の月までの時間も稼げる。

    ただ、個人的には、堀井雄二の記事でどうでもいいことがちょっと気になったりして。インタビュアがWizardryではマニアックなモンスターだったスライムが、ドラクエでは最弱キャラになった理由を聞いたんだけど。その経緯を知った後に、「「最弱」の代名詞になりましたからね(笑)」と言ってるんだけど。これ見て思わず、アーケードゲームなら「ドルアーガの塔」、PCゲームなら「ハイドライド」があっただろって、突っ込み入れてしまったよ。

    参考
    ・ ハイドライド モンスター
    ・ ドルアーガの塔 キャラクターガイド

    そういった意味では、ゲームに興味はあるけど、レトロゲームをプレイした事がない人向けかな。

    PLANETS vol.7 Repackage