カテゴリー: 読書

  • 「500万円で家を建てる!」を読んだけど…

    「500万円で家を建てる! 」を読んだ。内容は500万円(くらい)住宅兆戦ブログの書籍化。

    アトリエシゲ一級建築士事務所のページ
    著者湯山重行氏の建築事務所のページ

    500万円で家を建てるとなってるが、実際は500万じゃ建てられない。著者が工務店2社に見積もり依頼したところ、1社は598万5000円。もう1社は550万円。しかし「いつも500万円でできるは限らないけど、今回は自社のブランド発信にもなるからやってみますよ」なので実際にこの金額では厳しいだろう。しかも、この料金は建物+本体工事費のみで外部工事費は含まれてない。実際に著者が建てた時は別途130万かかってる。さらに土地代も必要。その割りに500万円という金額を連呼してるのが鼻につく。

    ただこの本で公開してる間取りは参考になった。6.37m×5.46mで18坪から建てられる2階建てだが2階はいらなくねえ? 階段なくして1階の小さい洋室を拡張してDKにして1DKか0LDKにするとか、2階の階段部分を玄関にして6畳の洋室にサニタリーぶち込んで平屋にしても、貧民の一人暮らしには十分じゃね。そうすれば工期を短く出来るからコストダウンにもなる。もっともバス・トイレといった設備は同じようにかかるし、ただでさえ薄利の低価格住宅の利益がさらに減るなら、施工する業者も躊躇するだろうな。

    となると仮設住宅みたいなプレハブハウスしかないか。最初の方で例として出てるけど、これなら外部工事含めても500万ぐらいで設置できるらしいから。現実的にはユニットハウスとか、前に書いた移設可能なアルミ製ミニマル居住ユニット『t2』みたいな奴。
    でも、土地代はいるか。

  • 「あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実」を読んで -でも中国産の食品は勘弁な-

    「チャイナフリー:中国製品なしの1年間」のあとがきに書いてあった「あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実」を読んだ。面白みのないエッセーとしか言いようがないチャイナフリーとは別の観点から見たグローバリゼーションに関する本。

    女子学生の

    あなたのTシャツは誰が作ったものですか。食べ物も飲み物も与えられずにミシンにつながれたベトナムの子供でしょうか。時給十八セントしかもらえず、一日に二度しかトイレに行かせてもらえないインドの若い女性でしょうか~

    という演説をきっかけに、Tシャツがどうやって作られたかを原料の綿花の収穫からたどっていく。その過程で問題の根底は劣悪な労働条件だけではなく、さまざまな要因が絡んでいる事が分かる。

    競争力を高めるには、低賃金で労働者をこき使うだけではダメ。効率化の推進と政府の協力なくてはうまくいかない。アメリカのコットン産業の実例で説明。

    低賃金で働く労働者たち。アメリカ奴隷制度の頃の奴隷、あゝ野麦峠の製糸工場で働いてた女工。はたから見ると搾取された不幸な存在のように見えるけど、当人たちはそれを望んでたり不幸とは思ってなかったり。というのも搾取工場の方が元いた農村とかの暮らしよりもマシだから。現代中国のフォックスコンみたいな工場作業員もそうなのかもしれん。
    流石に奴隷は別だと思うが。

    規制緩和や貿易自由化は公平な手段ではない。自由貿易は競争力のある大国の一人勝ち。今の中国のように。輸入割当などを実施すれば削減された分は競争力のない国が入り込む余地ができる。

    反面、国内産業の保護につながるとは限らない。割り当てに限りがある以上、できる限り利益率の高い製品を輸出したい。そのためには技術革新を進め付加価値の高い物を目指す。結果、利益率の高い商品が輸入される。保護政策下で守られて競争力のない国内業者は利益率の低い低価の商品中心になる。

    この本は取材した結果に基づいていろいろな事実を教えてくれるが、結論は出してない。搾取されてる発展途上国の労働者にも思うところはあるし、搾取企業をバッシングするだけで解決するような単純なことじゃないのよ。後は自分で考えてね、みたいな。

    以下個人的な感想

    だったらどうしたらいいの? なんの力も持たない低所得者には思いもつきません。そういうことはビル・ゲイツとかウォーレン・バフェットに任せておけばいいんじゃね。

    低所得者というのは程度の差こそあれ、奴隷と変わらないものだな。農村とかよりマシだからってくだりは私には、奴隷の鎖自慢にしか見えん。働きたくねぇ。

    チャイナフリーを読んだ時も思ったが、やっぱり中国にはかないません。安価な労働力、外国企業への優遇政策と人民元安政策、そして知的財産権の概念のなさ。もう、衣料品はじゃんじゃん輸出して日本の貧民に激安衣料を提供してください。日本企業だからって、ユニクロみたいに中国で生産しても割高な価格つけてるところから買うより潔い。オレは食うだけ。

  • 「チャイナフリー:中国製品なしの1年間」を読んだ

    チャイナフリー:中国製品なしの1年間を読んだ。昔タイトル見たとき気にはなっていたがスルーして忘れてた。最近また某国のオリンピックのユニフォームが中国製というニュースを見て、この本を思い出した。

    筆者の中国製品ボイコットの時期は2005年1月から12月。原著の出版は2007年6月29日。日本語版は2008年6月26日。あの中国製冷凍餃子中毒事件が2007年12月末に起こったから、タイムリーだったわけだな。

    翻訳じゃなく抄訳して新書サイズにまとめてくれないかなってのが一読した感想。
    最初の「日本語版によせて」を読んで、著者の1年間の日記というかエッセイというかを読む気が起きた人向け。興味持てなければそこだけ読んでも結論が出てるのでそういうこと。

    内容はどうってことない。たいして目的もなく実験的に中国製品のボイコットをした1年間の記録。医者から外出時はサングラスをするよう指示されてる夫のサングラスがなくなったり、子供の靴が合わなくなっても非中国産は高いからってなかなか買わない頭の悪さ。そこまでしてMade in Chinaの不買を続けるわりに、中国産しかみつからない子供へのプレゼントを他の人に頼んで買ってもらったり。

    まあ中国製品なしの1年間を過ごすのが目的じゃなく、本書くためのネタ作りの為にやってただけで別に中国でもなんでもよかったんじゃないかって気がする。こうして出版されて読んでしまったって事はまんまとはめられたってことか。

  • オレは食うだけ -ジョブズが10万ドル以上の検査を受けてた時もフォックスコンの作業員は時給150円でiPhoneを組み立てていたんだろうね-

    今更ながらスティーブ・ジョブズ Iスティーブ・ジョブズ IIを読んだ。一将功成りて万骨枯る。

    正直ジョブズは好きじゃないんだけど内容的には、あくまで本人の希望らしいが、よくここまで書けたものだと感心した。自伝じゃなくて暴露本で売ってもおかしくないぐらい。なので、ジョブズを崇拝してない人でも問題なく読める。個人的には思ったとおりの嫌な奴、というよりはむしろ思ってた以上に嫌な奴って感じ。だけどジョブズがそういう人じゃなかったら、AppleIIやMacintoshやiPhoneもこの世に存在することはなかったのかもね。

    実際ジョブズのいなかった頃に発売されたMacintoshはマジくそみたいな製品ばっか。不恰好なデスクトップ。狛犬や鏡餅と揶揄された一体型。ノートは多少マシだったか。3Kg近い持ち運びたくないようなのばかりだったような。2.4KgぐらいのはIBMのOEMだったか。

    とはいえジョブズの作った製品は、芸術作品としてはコンピュータ製品の中では悪くないように思えるが、製品としての品質はどうだか。ジョブズがAppleに復帰した後Macクローンを廃止する話があるんだけど、ジョブズは「お粗末なハードウェアを作っている会社にうちのオペレーティングシステムを使わせ、売り上げを奪われるなんて、そんなバカな話はない」と言ってる。事実同じページに「クローン1台につき80ドルのライセンス料金が入ったが、マックの市場は広がらず、最大で500ドルもの粗利が得られるアップルのハイエンドコンピュータがクローンに食われる結果となったのだ」という記述がある。

    私の記憶では、クローンはローエンドでは本家より安くハイエンドでは本家よりも性能が高いマシンを売ってたような。ミドルレンジも拡張性・性能・値段と本家よりもお買い得。他にもメーカー独自に付加価値をつけたモデルもあった。互換機はデザインがPC並みに普通だったんだけど、当時は本家のデザインも優位どころか五十歩百歩だったから。品質は実際の良し悪しは不明だが、保証期間はアップルの1年に対して互換機メーカーは3年とかそれ以上つけてるところもあった。モトローラのStarMaxにいたっては5年保証。

    昔コンパックが日本に上陸して黒船来訪みたいに騒がれた時があったけど、10万未満の最下位機種にまで3年保証つけてた。「この値段で無償修理してたら赤字になる。それだけ品質に自信があるんです」みたいな記事を当時読んだ。ジョブズ率いるアップルには、革新的な製品を作るためには注力するけど、高品質な製品にはあまり興味がないように思える。

    ちょっと話がそれたけど、ジョブズの言うとおりクローンメーカーの「お粗末なハードウェア」に「売り上げを奪われる」のは事実らしい。同じOSが動くコンピュータなら消費者は同程度の性能なら低価格な方を、同程度の価格ならより性能の高い方を選ぶよね。林檎マークに差額の価値を見出せない人以外。これがジョブズには悪貨は良貨を駆逐するように見えたんだろうね。

    などと書きたい放題書いてるが、iPod touch使ってたりする。便利だよコレ。メール・WebとかFXのレートチェックに注文、一部のネットバンキングとだいたいの事はコレ一つで事足りちゃう。おかげでPCの起動時間減ったよ。
    まあ何の力も持たない貧乏人は、木の上に登ったり倒したりして上にあるタマゴを捕ろうとしなくてもよかろう。

    とゆーわけでアンチも信者もどちらでもない人にもiPhoneとかの生みの親に興味があれば読んで損はない。文中にいろいろな人がジョブズについて評してるけど、個人的に共感持てたのはビル・ゲイツ。客観的に見ればまったくその通りだよな。

  • 最近読んだ本 -古本屋開業入門―古本商売ウラオモテ-

    古本屋開業入門―古本商売ウラオモテを読んだ。

    ブックオフとか台頭する前の昔ながらの古本屋店主が書く古本屋指南書とでもいうのか。あの頃の古本屋といえばカウンターに座ってるだけで気楽な商売だと思っていたが、コレだけで生計立てるとなると結構たいへんなんだよというリアル店舗の苦労が分かる。

    ガキの小遣い稼ぎじゃないんだから、一家を養うぐらいの稼ぎをあげるには利益率を上げなきゃいけない。そのためには客から本を買いたたく。
    売り上げを上げるにはたくさん売らなきゃいけない。そのためには大量に買いたたく。大量に買えば中には売れる本もある。売れなきゃ捨てる。

    こんな感じで古本屋成功における「買い」と在庫を充実させることの重要性を説いている。せどりだと店から買うから仕入れ値がどうしても高くなってしまう。在庫も最低1万冊と敷居が高い。

    ネット古本屋になろう!―無店舗で勝ち残れ!という本も読んだが、こちらも「買い」と在庫を充実(最低1000冊)させることは大事だと書いてる。著者はスーパー源氏の開設者。私見ではココも従来からある古本屋の延長線上でやってる気がする。日本の古本屋ほど従来よりじゃないけど。

    話がそれたが、内容的には興味深くて楽しめた。
    ちなみに「ネット古本屋になろう」の方も読む分にはそこそこいける。ただ、この本で紹介されてるネット古本屋を見てると自分でもやれそう、と勘違いしてスーパー源氏に加入しようかなっとか考えてしまう。しかし、ここに出てるのはあくまで成功例。この裏には多数のムクロが転がってると見た。株とかFXもそうだけど、その手の体験談って儲かった人しか出てこないよね。

    とゆーわけで、せどりは大変だからちょっとネット古本屋でもやってみようかなーとか思ってたんだが、すいませんでした。働かざるもの食うべからずとかよく言ったものです。でも、働きたくねぇ。

  • 最近読んだ本 「ローコスト住宅」が危ない!

    ちょっと古い本だが、「ローコスト住宅」が危ない! (住宅が危ない!シリーズ) を読んだ。住まいは一生賃貸でいい気がしてくる。素人にこの本で紹介されてるような手抜きを全部検証できそうもないし、玄人に調査を依頼すれば金がかかるし。

    そういえば中古住宅の買い方指南みたいな本読むと大概、買おうと思った物件の調査を依頼しろって書いてあるな。費用は視認で5万・機器使うと15万ぐらいとか。そりゃ1980万円ぐらいの家買うんなら総費用の1%ぐらいだけど、私が買おうとしてるというか買える激安住宅だとバカにならない割合になるし。

    自分でわが家を作る本。
    この本も読んだことある。自分で家作れば手は抜けないよな。けどセルフビルドは流石に無理。

  • 「年収100万円の豊かな節約生活」を読んだ

    年収100万円の豊かな節約生活という本を読んだ。仕事をやめた後、親から相続した不動産の不労所得で定職につかず暮らしてた人のお話。今は売却したキャッシュで年金もらうまで暮らすつもりらしい。年金は免除せず払ってるみたいだが、厚生年金の期間短そうだけど大丈夫なのか? じゃないから本とか書いたり副収入を検討してるようだが。住まいも賃貸のアパートみたいだが、引っ越さなければならなくなったりしたら人生設計考え直さないといかなそう。

    なんにせよ不労所得がある程度確保することが難しいのであって、支出を抑えることはどうとでもなるんだよな。そういった意味ではほとんど参考にならなかった。

     

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  • 読書:賢い芸人が焼き肉屋を始める理由

    「賢い芸人が焼き肉屋を始める理由」を読んだ。キャッチーなタイトルの焼き肉屋はリスクヘッジの例で出てくるだけで、内容は今まで投資しようとも思わなかったようなサラリーマン向けの入門書。

    失業リスクを考えてるのか日本株にもある程度投資するあたりはほったらかし投資とかと違うところ。和風の割には株式投資の割合で、100から年齢引いて%つけた分とかしてるけど、あれって米国の定番じゃなかったのか。
    農耕民族だから短期トレードは向かないとか、島国根性が染み付いた国民性だから云々など、精神論的な話が結構書いてあったりは好みの分かれるところ。

    結局、低所得者で働きたくない奴には役に立たない例によってよくある投資本の一つ