ジャパネットたかた
なんか、ジャパネットたかたのテレビショッピングで、「エアコンは電気代が1時間4.4円で他の暖房器具より安い」みたいなこと言ってたんだが。電気暖房の中ではエアコンが一番効率的だとは思うが、この宣伝方法には問題があると思う。というのも、番組では「1時間4.4円」「他より電気代かからない」と強調してるが、フリップやテロップの下の方に小さい字で通常の使い方ではない条件だと書いてあるんだけど。
【ジャパネット公式】ダイキン ルームエアコン室内機 Fシリーズ 主に6畳 ホワイト AN22TFS-W :テレビショッピング・通販でおなじみのジャパネットたかた
暖房の場合。お部屋の設定温度に到達し安定運転状態になり最小消費電力で運転した場合。
この手の家電で1時間当りの電気代を算出するのに、「最小消費電力で運転」した数字を出すのはフェアじゃないんじゃね。ちなみに、ダイキンの該当商品のページと電気代の目安の算出法に従って計算すると。1時間当りの電気代は最小で3.51円、最大で35.37円、定格で11.34円になる。電気代は「エアコンはお部屋の状況により能力を変化させるため電気代も変動」するから、毎日ジャパネットの4.4円の前提条件通りになる訳ないよな。
ちなみに、ダイキンのFAQによれば「JIS C9612」の「消費電力の算出条件」は暖房の場合、「室内温度 : 20℃DB、 外気温度 : 7℃DB / 6℃WB、連絡配管長さ : 5m」らしい。当然、これより設定温度を上げたり外気温が低かった場合は、公式の消費電力以上に電気代がかかるだろうな。
今回の感想
そんな訳で、ジャパネットが1時間4.4円と謳ってるエアコンは、暖房設定温度と外気温が同じぐらいの地域じゃないと成り立たない数字なのて、この電気代を信じて買おうと思った人は注意した方がいい。まあ、部屋全体を温める暖房器具なら、エアコンが一番電気代がかからないとは思うけど、繰り返しになるがこの売り方だけは感心できない。
ジャパネットは、タブレットとかパソコンをモバイル通信サービスと抱き合わせ販売もしてるけど、一旦注文した後にジャパネットが折り返し電話してサービス内容の説明をして客が納得したら正式に契約になるのは良心的だと思ってたが。エアコンみたいに自分とこに都合のいい数字だけ持ち出して宣伝してるのを見ると、WiMAXやワイモバイルの対面販売みたいな説明してるんじゃねえかと疑いたくなるな。しかも、直接顔を合わせない電話だけの説明で、ジャパネットの客層と思われる年齢の高い層が理解できてるのかも疑問だな。
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