裁判員威迫
なんか、裁判員に「顔覚えとるけんね」「よろしくね」とか声かけてた人が逮捕されたらしいが。
裁判員法によると、威迫行為で有罪になったとしても、たかだか懲役2年か20万程度の罰金で済むのか。それなら、これで罪が軽くなりそうなら声かけぐらいするだろ。ちなみに、裁判所のWebにはこんな事が書いてあるが。
裁判員制度 | ○ 被告人に顔や身元を知られたりしても,危険はないのですか。
裁判員や裁判員であった人やその家族を脅した場合はもちろん,困らせる行為をした者は厳しく処罰されることになっています。
あれで「厳しい処罰」なんだと。そいや、暴力団関係者が被告の裁判の場合、傍聴席には強面の面子がずらりと並ぶって話を聞いたことあるな。
なお、裁判員が傍聴席で傍聴する暴力団から顔を隠すすべはない模様。
裁判員法
ちなみに裁判員法の条文見たが、該当箇所は107条らしい。
第百七条 被告事件に関し、当該被告事件の審判に係る職務を行う裁判員若しくは補充裁判員若しくはこれらの職にあった者又はその親族に対し、面会、文書の送付、電話をかけることその他のいかなる方法をもってするかを問わず、威迫の行為をした者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
裁判官
罰則がこの程度のぬるさなら、仮に私が暴力団事件の裁判員になったとしても厳しい判断は無理。一般人が日本刀で知人を刺したんなら、日本刀持っていた時点で殺意ありだから殺人未遂適用。計画的犯行で悪質だから情状酌量の余地なし。量刑は求刑通りで執行猶予なしあたりを主張するけど。被告が暴力団関係者なら、被告の主張と弁護士の手際にもよるが、下手すると殺人未遂じゃなく傷害になって、初犯なら執行猶予もつけちゃうかな。
そりゃあ、高待遇の裁判官なら別かもしれんけど。それとは比べ物にならない日当+α程度の裁判員なら、命かけてまで暴力団に逆らうなんて割に合わないじゃん。
ちょっと古い記事だが、ソースはこの本らしいな。
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真偽の程は定かではないが、原発停止とか政府の意にそぐわない判決を出すと左遷させられるあたり、あながち間違いでもないのかもしれんな。
今回の感想
そんな訳で、人はとかく暴力の恐怖には弱いものだからな。どうせ裁判員裁判で下した判決も気に入らなければ覆されるんだから、殺人事件とかには裁判員いらないだろ。そんなのより、政治家含めた公務員の職務に関する犯罪とか汚職事件を対象にして、優先的に取り扱ったほうがいいんじゃね。
まあ、日本じゃ人一人殺したぐらいじゃ、初犯ならまず死刑にはならないからな。とはいえ、判例の基準で判断する程度の裁判なら、将来的にはAIに任せたほうがいいんじゃねって気がするな。
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