日本偏向の報道
ソチオリンピックで浅田真央が、ショートプログラム16位からフリーで10人抜きして6位入賞して。今日のテレビの話題はそれで持ちっきりだったけど。見ていて何か嫌な気分になった。というのも、あまりにも日本の選手に偏った報道がされていたから。
日本偏向な放送は、別にフィギュアに限ったことじゃないけど。オリンピックとかナショナルチームが戦う場合は、特に顕著になるよな。例えばサッカーで、日本が苦し紛れで打ったようなシュートを、「日本シューーーーーーート!! 惜しくも外れたあああああ!!」とか実況してたり。逆に敵国が見事なゴールを決めた場合は、「日本懸命のディフェンスで相手に隙を……あ、ゴール、入りましたね。これで○対×です」みたいな感じ。
浅田真央フリーの演技
で、今回は「浅田真央がフリーで自己ベストを更新」って事を強調してるけど。フリーの得点だけで勝負しても結果は3位なんだよね。ソトニコワとキム・ヨナの下。まあ、コストナーよりは若干(0.1点)上だけど。民放ならまだしも、NHKのニュースでさえそういったことには触れずに。番組だけ見てると、まるで浅田真央がフリーで全選手中最高の演技だったと錯覚してしまう。
ちなみに上位6人の成績はこんな感じ。データはYahoo!の特集ページから
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キム・ヨナ
個人的な感想としては、なんだかんだいってもキム・ヨナは凄いと思った。コンディションは万全ではなかったみたいだけど、銀メダルだし。
キム・ヨナって、いつも安定してるってイメージだったんだけど。Wikipediaで調べてみたら、「2012年3月現在まで、出場した全ての試合で表彰台に上がっている」って。2度のオリンピックで金銀の他にも。2007年からの世界選手権では、大会7回のうち6回に出場して、金銀銅が2回ずつ。印象の問題じゃなく、実際の数字でも結果だしてたか。
コストナー
今回のオリンピックで、個人的に注目してたのはコストナーだったけど。キム・ヨナと違って、この人はスピーディーだけど安定してないイメージがある。地元開催のトリノ五輪では、開会式の旗手を務めてかなり期待されてたけど、結果は9位。次のバンクーバーでもあまりいい結果(16位)を残せなかったし。
同じく、Wikipediaで調べたところ、印象ほど不安定というわけではなかった。世界選手権は10回出場で金1回、銀銅2回ずつ。欧州選手権だと、金5回銀銅2回ずつとかなりの好成績。ただ、前述したようにオリンピック出場3回のうち過去2回惨敗してるので。その記憶が強すぎただけか。
年齢的にも、おそらく今回が最後であろう大会で結果を残せたのは良かったんじゃない。
とりとめのないまとめ
年齢といえば浅田真央も、もう少し早く生まれていたら。トリノオリンピックに出場できてたのに。そうなっていたら荒川静香の金もなかったのかもしれない。まあ、歴史にたらればはないのだけど。
そう考えると、ここ8年ぐらいの日本の女子フィギュア界って、一子相伝なのに奥義継承者が複数いる、北斗の拳みたいな世界だったのかもしれない。まあ、荒川・村主・安藤に続いて、浅田・鈴木も引退するんだから。この先はそこまで世紀末な展開にはならないだろうが。
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