Web拍手のコメントで小説の感想のリクエストがあったので、今更ながらKindle1周年セール中に買った本の感想でも書いてみようかと思う。今回読んだタイトルは「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件: 1」って、小説じゃなくてライトノベルですが。まあ、普通の小説なら、青空文庫とかの無料本で気になるのを片っ端から読んでくのがいいんじゃないかな。タダだし。
俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件: 1
Kindle一周年で99円になったから買ってみた、一迅社文庫のラノベだが。ここのレーベルは初めて読んだけど、文章が単調な点が気になった。なんか語尾がです・ます・~だ・~た、ばっかだった気がする。まあ、基本主人公の一人称視点で文章が展開してるから、あえて庶民の表現力に合わせてるかもしれんがね。
形式は、ラノベには良くある掛け合い漫才的な会話中心に進行する。導入部からの構成が冗長に感じたが。章分けが細かいので、ちょっと空いた時間にショートショート感覚で手軽に読めるのは良かった。反面、きちんとした物語というより、オムニバス的なまとまりの無さを感じた。
内容を簡単に説明すると、お嬢様学校に庶民の主人公が転入してそこで起こす珍騒動。結構トンデモ設定になってるけど、展開はなかなか面白い。この手の設定だと、おそらく作者も実際は知らない超上流階級の世界の描写を、どれだけ読者に違和感なく読んでもらえるかがポイントになると思う。個人的には読んでて、「そりゃねーだろ」と突っ込みいれたり、「そうきたか」と感心することもあった。決してリアリティはないけれど、この作品の中では納得できた。まあ、一部「ありえねえ」って設定のキャラとかもいたが、ラノベ的には笑って許される展開。
結論
1巻で導入と一応のオチは付いてるけど、2巻への引きも気になるところ。199円の時に続巻も買っておけばよかったかと、今になって思ってる。99円で買ったので評価は甘めになってるが、通常価格だと500円だからな。割引されてなければ、サンプル読んで金額に見合う価値があるか、しっかり判断した方がいいだろう。後は、Kindleオーナー ライブラリーの対象タイトルなので、Amazonプライム会員でKindle端末持ってる人なら、それで読むのもありかな。けど、現時点では2巻以外は対象じゃないんだよね。
というわけで、Kindle1周年セールってお買い得だったねって、結論になりました。2周年もなんかやってくれ。
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