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橋下徹の敗因はシルバーデモクラシーじゃなく彼が石原慎太郎じゃなかったからだと思う

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シルバーデモクラシー

なんか、大阪市の大阪都構想の賛否を問う住民投票の結果について、シルバーデモクラシーの勝利かどうかについて争ってるのを見かけた。シルバーデモクラシーって、なんとなく意味は分かるんだけど、ぐぐっても用語を説明するサイトがほとんど見つからない。

シルバーデモクラシーとは – はてなキーワード

かなり昔の本のタイトルになってるが、あまり一般的な言葉ではないのか。

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橋下徹の敗因

下記の記事を書いてるのは、東京都議会議員のおときた駿氏なんだか。彼は、大阪都構想が敗れた原因は「シルバーデモクラシー」にあると思っている一人。

シルバーデモクラシーに敗れた大阪都構想に、それでも私は希望の灯を見たい | 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

70代以上「以外」のすべての層で、過半数を超える人たちが賛成しているようです。
特に30代では、7割近くが賛成票を投じているのがわかります。

しかしながら…年代による「人口の差」は埋めがたいものがありました。

ちなみに、おときた議員は、大阪市と維新の党との関わりはないけど、ボランティアで協力するぐらい大阪都構想に力を入れてた。

大阪府「ビルつくります!」大阪市「じゃあ、俺もつくるわ!」市民「」-大阪都構想、二重行政を読み解く-

若者対老人

話をシルバーデモクラシーに戻すと、おときた議員は敗因を「人口の差」としているが。大阪市の70歳以上の人口は21.34%らしい。70歳以上の世代以外が賛成多数の状況で、はたしてこれは「埋めがたい」ほどの差なのだろうか。

大阪都構想の住民投票の否決は高齢者の反対票が多かったから?について考えてみました – longlowの日記

他にもぐぐってみたけど、「シルバーデモクラシーの勝利」の根拠にしてるのは大抵、テレビ局とかの出口調査の結果のようだが。これって性格な情報ではないよな。実際、公式に発表してるデーターは地区別の結果だけだし。そういったツッコミが多数あったのか、おときた議員は追加で記事も書いてる。

「投票に行かない若者が悪いだけ」という言説の恐ろしさ

この人の記事はいまいち要領を得ない気がする。「様々な反響」がどんなものか不明だが、下記のような記事を書いてると、いろいろツッコまれるんだろうな。

「年金受給者に、選挙権は与えるべきではない」の合理的な論拠とは?

「あくまで一つの学説として」と前置きしてるが、「高齢者、年金受給者には選挙権を与えるべきではない」という意見を紹介して。さらに、こういう感想を述べている。

もちろん、細かいことを言えばこの理論には抜け漏れがたくさんありますけど、
現代の日本が直面している状況に鑑みれば、頷ける点もあると思います。

私もこの意見には頷ける点もあると思うが。東京都議会議員がこんなこと言って、大丈夫なのかと心配してしまう。

税金払ってない奴は投票する資格なし?

それから以前の制限選挙を例にあげて、是非については触れてないが、税金の使い道を決める政治に税金を払ってない奴が参加する資格はない、という結論が導き出されますとも書いている。ここまではいいとして、問題はその後。

現代の日本で言えば、大半の年金受給者は納税者ではなくなり(消費税はあるけど)、
主に税金を受け取る側の立場にあります。そのような受益者たちに意思決定権を与えてしまえば、
社会がどうなるかなど推して知るべし…ということですね。

今の日本は年寄りに都合のいい社会になってると言いたいようだが。仮に、年金受給者や一定以上の税金を納めてない人から選挙権を剥奪したとする。そうなると理想の社会になるだろうか? 否、金持ちが優遇される社会になるだけ。おそらく、サンディスプリングス市のように。

「“独立”する富裕層 ~アメリカ 深まる社会の分断~」を見た感想

だったら、選挙権を年齢や納税額ではなく資格試験にしてはどうだろう。試験内容は、政治・経済・一般常識と、高卒程度の学力が必要な内容で、落とすためのテストじゃないから、陰険なひっかけ問題とかは必要なし。一定以上の点数出せば合格して晴れて選挙権が得られる。ついでに、被選挙権についても選挙資格より難易度の高い試験を用意すべきだな。これなら、有権者と政治家の知的レベルが一定の水準を保てる。

もっともこの制度を導入しても、社会が良くなるとは限らないけどな。どんなに知識があっても、金持ちならたとえ貧乏人がどうなろうと金持ち優遇政策を選ぶだろうし。年寄りは年寄りで、自分が生きてる間に恩恵を受けられさえすれば、若者が苦しもうが将来日本の財政状態がどうなろうが知ったこっちゃないだろうし。

もちろん、現状でも自己の利益より公益を優先する選択をする金持ちや高齢者もいるだろう。そういった高尚な人物だけに、選挙権を与えられればいいんだけどね。

南北格差

他に目についた敗因だと、南北格差を根拠にしてるものかな。生活保護受給者が多い地区が賛成多数になったとか、大阪市の福祉が改悪されて橋下に恨みを持ったとか。ただ、実際に大阪市の開票結果を見てみると、どこの区もそんなに大勝してるとこはないんだよね。一番賛成が多いところで59.03%、少ないとこだと43.97%。

生活保護需給率とか、南北のグラフ出してるサイトはいくつかあるので。ここでは24区の税収状況から分析してみようかと思ったが。データーが平成16年のしか見つからなかったので、まあ参考程度に。

大阪市における特別区の設置についての投票 開票速報∥大阪市選挙管理委員会

大阪市24区における税収状況など(PDFファイル)

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大阪市24区の一人当たりの税収平均は325千円だから。これ見ると、上位3区は上回っていて、4位がほぼ平均。残りは程度の差はあれ、平均未満になってる。画像では、賛成多数の数字は赤字にしたが。上位4区は賛成多数、下位3区は反対多数となってるので、税金払ってるほど大阪都構想に賛成してると言えなくもないが。その間は結構まちまちなんだよね。それに、前述したように、どこかが飛び抜けて賛成・反対が多いってわけじゃないので。これも結果に大きな影響を与えてるわけじゃなさそう。

今回の結論

すでに結果は出て、橋下徹市長は政界からおさらばするので。今更どうこう言ってもしょうがないが。大阪都構想の敗因における、シルバーデモクラシーの影響はそれほど大きくはないと思う。これだけの投票差だと、もう一回やったら賛成多数になってもおかしくないだろう。あえて敗因をあげるとしたら、橋下徹市長が記者会見で述べたとおり、橋下徹本人が敗因じゃね。ぶっちゃけ、橋下氏ではなく石原慎太郎氏が市長だったら余裕で勝ってただろう。大阪都構想の内容がどうあれ。

橋下氏は引退会見で、民主主義は素晴らしいとか言ってたけど、実際は民主主義を認めてなかったと思う。彼がやりたかったのは、石原氏みたいな独裁政治だろう。それが出来なかったのは、人気はあったけどカリスマ性はなかったから。やっぱり敗因は橋下徹本人そのもの。


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