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ほのぼの一家の憲法改正ってなぁに?

ちょっと前にニュースで、自民党が憲法改正のプロパガンダ漫画を発表したってニュースがあったけど。この漫画のPDFファイルがWebで公開されてるのを知ったんで、読んでみたよ。

憲法漫画「ほのぼの一家の憲法改正ってなぁに?」制作発表記者会見 | 党内活動 | ニュース | 自由民主党

「憲法改正の必要性や憲法改正によって社会がどう変わるのか、さらには国民投票の仕組みなどについて、楽しく読み進めながら、理解が深まっていくストーリーとなっています」ということだが、実際どうなんだろうか。

なぜ憲法を改正するの?

とりあえず、憲法改正についての記述に感想を書いてみる。

社会の常識が変わっているのにルールはそのまま

登場人物の家族は、ケータイもネットもなく、環境問題なんて言葉もなかった時代に作られた憲法が、改正されないままで今の世の中に対応できるのか心配してるが。そういった具体的な事案については、個別の法律で対応すべきじゃないか。いちいち個別の事案に対応するたびに憲法改正したら手間でしょうがない。

それに、憲法ってのは、大雑把で抽象的な物にならざるを得ない気がするんだけど。

日本国憲法の基を作ったのがアメリカ人

日本の憲法の草案は、アメリカによる「日本の無力化」を図った押し付け憲法な上、たった8日間で作られたやっつけ仕事だった。家族はこのことを、ひいおじいちゃんから聞かされて、「”敗戦国 日本”のまま」という感想を言ってる。つまり、自民党的には憲法を改正しなければ、日本は敗戦国だと言いたいらしいな。

実際は8日間で草案が作られたけど、元々準備はしてたみたいだが。元ソースの書籍を確認してないので、下記ブログの受け売りだが。

GHQ憲法は日本を共産化する目的でつくられた: かつて日本は美しかった

少なくとも、草案を考えた人の中には、法律の専門家じゃない素人みたいな人も混ざってたことは確かなようだな。

東京新聞:日本国憲法の「男女平等」を起草した ベアテ・シロタ・ゴードンさん Q憲法にどんな思いを込めましたか?:即興政治論(TOKYO Web)

今回の感想

漫画はこの後も、「憲法改正でどうなるの?」「国民投票ってどんなこと?」「みんなで考えよう!」と続いている。最後の章の、ひいおじいちゃんが言ってる言葉が、おそらくこの漫画で最も主張したいことなんだろう。自民党にとってはまだ戦後処理は終わってないみたいだな。

憲法は国の形を定め国を変えていくもんじゃよ
敗戦した日本にGHQが与えた憲法のままでは
いつまで経っても日本は敗戦国なんじゃ

個人的には、法律は時代の流れで変化する状況に対応するために、必要に応じて変えるべきだと思う。憲法についても例外ではない。ただ、「憲法絶対改正」の改憲派「改正反対平和憲法死守」の護憲派、、お互い相手と意見交換や議論をするつもりがまったくない状況では、憲法改正にリソースを割くのは時間と金の無駄だと思う。

なんだかんだ言っても、自民党はトップダウンで憲法改正を押し進めようとするんだろうが。それはGHQに自民党変わっただけで、押し付け憲法なことに違いはないんだけどね。作中では「まず変えるべきかどか話し合うことが必要なんじゃよ」ってセリフがあるが。それを自民党が制作した漫画で言うのは、ブラックユーモアのつもりなんだろうか。まあ、憲法改正には「国民投票で投票総数の過半数を超える賛成」が必要だから、信任されれば押し付けじゃないと言いたいのだろうが。とはいえ、最低投票率最低得票率が設定されてないからな。最悪、有権者の一部の賛成でも憲法改正できるかもね。

そんな訳で、右寄りの安部首相も改憲派も護憲派も、議論が成り立たない人が多そうなので。もうちょっとまともな人が現れるまでは、憲法改正の優先順位を下げてもいいんじゃね。70年も改正してないんだから、10年20年遅れたって問題なかろう。それより、公務員の人件費を削減するとか、ベーシックインカムの導入とか、もっと重大事項があるだろうに。

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