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トマ・ピケティ

なんか最近、「21世紀の資本」とかいうバカ売れしてる本の著者の、トマ・ピケティ教授が話題になってるらしいが。日本語訳が5940円もする700ページ以上の本を読む気はしないので、テレビやWebで得た情報のみの判断だから間違ってるかもしれないが。この本の内容を大雑把にまとめると、格差問題の原因とその対策についての2点らしい。

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まずは格差の原因について。ピケティ教授の主張では、資本主義社会では不労所得が労働所得を上回るので。富を持つ資産家はますます富を持ち、労働者との格差が広がっていくという事だが。これはまあその通りだろう。昔のベストセラー「金持ち父さん」シリーズとかにもあったけど。人間の労働時間には限界があるけど、起業して他人を働かせたり投資で金に金を稼いでもらえばレバレッジ効果で稼ぎに倍率をかける事が可能だからね。

ただ、本書では各国の税制についてどこまで言及してるかは不明だが。労働所得と不労所得の税率の違いが、それに輪をかけてるんだと思う。

グローバル資産課税

続いて格差の解消については、課税の強化が有効だと主張している。具体的には、富裕層の資産にも累進課税をかけるだけじゃなく、同じ税率の資産税を全世界で展開する。確かに、これが実行できれば一気に格差は解消するな。ただ、資産税ってのは乱暴に言うと、董卓が洛陽から撤退する時に金持ちから金目の物を強奪したのと同じだからな。それだけに効果的ではあるが、解決策としては下の下だと思う。

現実的には、経済状況や法制度の違う国々で同一の税制をしくことは無理だろうが。ピケティ教授もこの解決策については実現不可能だと言ってるみたいだし。

個人的な感想

貧民的には金持ちから金を巻き上げて所得の再分配を図る、グローバル資産課税については非常に心地よく聞こえるが。それで一時的に税収が増えても、長期的には続かないんじゃね。徐々に経済も悪化して、格差は縮まったとしても、トータルの所得自体も下がると思うが。

それ以前に、格差ってそんなに問題なんだろうか。少なくとも、最低限の生活水準を底上げさえしてくれれば、格差がどうこうなんて関係ないと思うが。ぶっちゃけ、ベーシックインカムで年120万円もらえる世界だったら、成功者が敷地内に遊園地がある大豪邸を建てようが、自家用機でバカンスに出かけようが、フェラーリでラーメン食いにいこうが、自分の才覚で稼いだ金を使うんなら不満なんか出ないだろう。富裕層の家に生まれて莫大な遺産を相続したとかなら、羨ましくはあるが。それは祖先の努力があったからだし。まあ、公務員みたいに、既得権益に守られて分不相応な待遇を受けてるなら別だけど。

そんな訳で、貧民的にはピケティ教授の理論はわりとどうでもいいかな。よほどの独裁国家じゃないと実現可能性も薄いし。現実的な格差の解消方法だったら、金持ちも貧乏人も総合課税で税率同じにするっていう、ラッファー教授の主張の方が説得力があると思う。もっとも、どっちの主張も金持ちから今よりさらに金を取るって事だけは変わらないけどね。

ラッファー教授の主張については↓
「金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい」を読んだよ

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